Vol.52 - 29 Dec. 2004
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今年も年末最終号は、例によって自分のこの一年間の総括で締め
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今年を表す言葉、今年流行した言葉はいろいろありますが、ボクに
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この「ノンキな通信」の読者の皆さんなら納得の一語だと思います。
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まあ、“あのこと”以外にもこんなにも「痛いっ!」ことがあったのです。
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路肩からの発進時の後方不注意が原因でした。まだボクの横を通り
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過ぎきっていないクルマの横っ腹に体当たりしてしまいました。
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ボク自身の身体は大丈夫だったのですが、クルマが走行不能に。
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影響で、クルマで出かけることのできない正月でした。「痛っ!」
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前厄だし、クルマの事故もあったし…、ということで、川崎大師で
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何時間も並んで、本堂の中では板の間に座って、思っていた以上に
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きつい修行でした。脚と腰、「痛っ!」、でも御利益はあったの?
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朝起きたら、右脚全体がものすごくしびれていました。
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トイレに立ってベッドに戻ると、その後はもう立てない状態に。
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3回の神経根ブロック注射に、とどめの椎間板造影注射(注水)。
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どれも手術ではないものの、中枢神経やその周辺への注射で、しか
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「焼け火箸」の異名を取るような注射ですから、「痛っ!」なんて、なま
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注水の結果、ようやく立ち上がれるようにはなったものの、8月下旬
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まで杖を携えていました。そして、未だに右脚には僅かにしびれが
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事故後最初の免許更新ということで、地元警察署での更新とはいか
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ず、県警の運転免許試験場にて、言うなれば「加害者講習」。
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若葉マーク後最初の更新の人たちといっしょに、永島敏行主演の、
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それはそれは暗〜い映画を見させられました。じんわり「痛っ!」。
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それにしても、初めての日曜更新。試験場には何百人という人たちが
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列をつくって更新をしていたのですが、あれだけ大量の"11月生まれ"
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を見ることもないでしょう。誕生月占いで、一蓮托生の人々…。
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神奈川県警運転免許試験場(横浜市旭区)
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訳あって、仕事で関西のフードテーマパークをつぎつぎ訪問。
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要するに“ラーメン屋”や“スイーツ”の「テーマパーク」なのでしょうが、
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“テーマパーク”ならテーマパークらしく、非日常な空間であってほし
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かった。残念ながら、ほとんどが単なる専門店の集積。
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唯一、「道頓堀極楽商店街」だけはとてもよかったです。
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道頓堀極楽商店街
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ものすごく感激。でも、退院後初めての遠出で無理が祟って、その後、
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発熱。「痛っ!」。でも、コンサートは、ホント、良かった。
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○Alanis Morissette(9月27日)
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ヨーロッパ初のフルCG作品だとか。日本風でもアメリカ風でもない
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登場人物の滑らかな動きには感心したが、PS2のゲームと連動して
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いるはずが、映画館にはゲームの宣伝物は何一つなし。
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結局、映画の興行成績も、ゲームの売上もぱっとせずに終了。
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○「カンフーハッスル」(10月30日/東京国際映画祭)
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「少林サッカー」の監督・製作・主演のチャウ・シンチー(周星馳)による
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「ありえねー」というキャッチコピーのとおり、図抜けたバカバカしさに
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ちょうどこの元旦からのロードショーですので、是非観劇。
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スピルバーグ監督+トム・ハンクス主演のコメディ・ドラマ。
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客を泣かせようとする意図には引っかからなかったけど、東欧の紛争
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もので、2001年の「ノー・マンズ・ランド」に引き続いて、映画祭でまた
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さらにアメリカへの入国を許可されないストーリーには、1992年にボク
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自身にもちょっとしたケアレスミスで、カナダからアメリカへの入国を拒
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否された経験があり、そんなことを久しぶりに思い出す。
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この映画は既に上映中ですので、ぜひとも映画館へどうぞ。
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○ロックミュージカル「ヘドウィグ アンド ザ アングリー インチ」
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三上博史の熱演に感激。絞られた身体や上演後には声が出せない
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ほどの力の入れように、しばらく興奮から抜けられませんでした。
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映画も気に入っているけれど、舞台にはやはりライブ感がある。
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ただ、最前列中央にいたコスプレ・グルービィには興ざめ。「痛っ!」。
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数日来、左目が充血しごろごろ痛むので、朝、眼科に寄ってから出社。
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「うたの右目が、目ヤニで開かない。病院に連れて行ってくる」
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クリスマスイブに、ワンコとふたりで「結膜炎」の診断をいただきました。
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今年は誰がなんと言おうと、ボクにとっては「椎間板ヘルニア」が全て
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ところが、人間も動物なんですね。痛さは経験した事実だけが記憶さ
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れて、痛さそのものは記憶には残らないのだそうです。残ってしまうと、
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身体全体が萎縮したままになってしまって、ついには身動き一つ取れ
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なくなってしまうからでしょう。経験は学習されて残り、行動の障壁に
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なるような痛さの再現は絶対に起こらない。なんと肉体の賢く作られた
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ことか。ならばヘルニアが飛び出す前に、簡単に気づくように教えてほ
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まあ、その後はいろいろな人生経験と社会についての学習を、じっくり
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とさせていただきました、否応なしに。痛く、ほろ苦い一年でした。
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あ、相方が突然入院してしまって、ボクの看病という面倒まで背負い
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込んでしまったカミさんの方がもっと痛かったんだろうなぁ。感謝です。
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前厄なのにこんなに波瀾万丈の一年を過ごしてしまいましたから、
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本厄のやってくる来年はどうなるのでしょうか。ちょっと楽しみです。
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ノンキな通信 I.Z.'s Attic
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