Vol.35 - 15 Mar. 2004

卒業式の季節です。今年も桜は早いようで、桜も咲く暖かさに
卒業式の着物姿も悪くないものですね。
我が家の前の通り沿いに女子学生会館、つまり女子大生の寮
があります。そこはどういうわけか「モード系」の学生が多いの
ですが、そんな「モード系」でも卒業となれば着物、なんですね。
でも、やはりふだんのライフスタイルはにじみ出てしまうようで、
どこがどうとは指摘できないのですが、あんみつ姫みたいのだ
とかがいたりします。モード系でもカッコよくビシッと決まってい
るのがいないのが、その学生寮の特徴です。
卒業式を終えても、こういったライフスタイルの場合は「モード」
からは卒業しない、というよりも卒業できないのでしょうね。生活
様式ですから。

ボクの場合、卒業からはもうすっかり時が経ってしまっています
が、今すぐにでも卒業したいものと言えば「“腰の痛み”と“右脚
のしびれ&マヒ”から」、ですね。
…と、唐突に深刻な悩みを書いてしまいましたが、ご存じの方
はもう既にお聞きとは思いますが、1月16日から2月27日まで、
またしても入院しておりました。
病名は腰部椎間板ヘルニア。背骨と背骨の間のゼリー状の緩
衝材である椎間板が、何らかの原因で膨らむ、もしくは一部分
が飛び出してしまい、その出っぱった箇所が背骨に沿って伸び
る中枢神経を圧してしまい、神経を阻害したり炎症を引き起こし
たりしてしまうという病気です。

1か月半も入院してしまい、そのうち最初の3週間は立ち上がる
ことどころか、ベッドの端に腰を掛けることすらできない寝たきり
の状態でありました。
手術とまではいかなかったのですが、X線のテレビ画像を見な
がら中枢神経や椎間板に注射針を打ち込むという、今までに経
験したことのない痛さを伴う治療を数回受けた結果、とりあえず
右脚にずっとあった痛みがなくなったので、退院と相なった次第
です。
現在の症状は、若干の腰の痛みと右の爪先から甲にかけての
しびれと軽いマヒ(特定の動作ができにくくなっています)。
それから3週間の寝たきり状態と神経系や血液系の阻害等が
原因の筋肉の衰えと運動機能の低下が大きな問題で、少なく
とも3月中は会社復帰は控えるように医者から言われてしまい
ました。ですから、今はまだ自宅療養中です。
こうしてPCに向かっていても、ときどき突然腰が痛くなったりし
ますし、コルセットも外すことができません。

1か月半の入院生活の間、テレビはほとんど見ず、特に3週間
の寝たきりの間は全く見ずにいましたが、見なければ見ないで
意外と慣れるものですね。「こんな機会でなければ読まないで
しょうから」とカミさんが持ってきてくれた「指輪物語」、つまり
「ロード・オブ・ザ・リング」の文庫版全9冊を完読できたし、以前
の職場ではずっとかかっていたけれど、今の職場では聴くこと
のできないFM放送を久しぶりに朝から晩まで聴いたりして、期
せずして新しい経験もいろいろとできました。
またここのところのリハビリテーションの日々は、左手に杖が欠
かせない状態なので、身の回りのバリアフリーと健常者たちの
障害を抱える人々への気配りの実態なども、身をもって実感さ
せられることが多く、痛さ・苦しさ・もどかしさの中からいろいろな
勉強をさせてもらっています。
ヘルニアの発症は不本意ですが、新たなものの見方を学ぶ好
い機会にもなっています。

何らかの機会にボクの入院を耳にされた方々には、ご心配を
おかけいたしました。そしてボクの職場の関係者の方々には、
突然の離脱申し訳ありません。復帰までもうしばらくご迷惑を
おかけいたします。
そして最後に皆さんに、健康には本当に気をつけてくださいね。
ボク自身は決して無理せずにやって来た方だとは思っています
が、それでもストレスや不摂生、また日ごろの体力づくりなどは
全くしてなかったツケなどがずいぶんと大きな形で跳ね返って
きてしまいました。
こうなってしまってからでは遅いのだということを、今一度心に
留めていただきたいと思います。
身体を大切にしましょう。


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