Vol.53 - 14 Jan. 2005
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去年はヘルニアが原因で右脚にしびれと麻痺があって、それは今
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も右脚の甲と足先に少しだけ残っていますが、そのせいもあって、
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靴は右脚の甲に優しいものしかまだ履けません。それでも最近は、
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正月に向けて新しく靴を買うなんて、何年ぶりでしょうか。まあ、今
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までは靴は好きな時に買っていただけのことなのですが。
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茶色のカジュアルな足首まですっぽりと隠れる革靴です。革は甲の
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部分がよく鞣されていて、紐をきゅっと結ぶと、足の甲はゆったりと
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しながらも足首のところで靴全体がしっかりと固定され、漠然とした
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しびれのある右脚には全く負担が感じられません。靴底は緩やかな
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隆起が土踏まずにちょうどいい具合でフィットしていますし、堅めの
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ゴムの底は歩くとなんともいい感じに地面の力強さを脚に伝えます。
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衝撃を緩和してくれているような踏み応えがあり、ぼこぼこいって、
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無骨ではあるものの柔らかい靴音も気に入っています。
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新しい靴を履くと、無意識のうちに背筋が伸びているような感じに
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なります。新しい服をおろした時よりも、気分が改まるような感覚
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があり、一歩一歩が昨日より颯爽としているような気分になります。
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どういうわけかはわかりませんが、気分転換のためのキーアイテム
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は、ボクの場合はきっと"靴"なんだろうと思います。
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今回改めて気がついたわけですが、思い返してみると、新しい革靴
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を履いた日のことは案外覚えているもので、子供のころからの歴代
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の"お気に入りの革靴"を、けっこう思い出すことができます。
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いつも踵に靴擦れを作った白い革靴は、歩くと砂地を歩いている
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ような品のいい音がしました。スペインで買った赤茶色のスエード
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の靴はそれから3ヶ月の間、毎日履いていました。あまりに気に
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入ったので、その次にスペインに行った際には、靴を買うためだけ
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今ではもう、そのスペイン語は全く思い出せないんですけどね。
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去年は脚で不自由しましたから、新しい革靴を履いたということに
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喜びもひとしおです。ようやく年が改まったという実感が湧いてきた
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HawkinsのGT3579L WRAP MOC。
あまり高価な靴ではありません。
渋谷のABCマートにて購入。
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ノンキな通信 I.Z.'s Attic
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