Vol.70 - 01 Feb. 2007

1月30日に社団法人日本映画製作者連盟から、2006年(平成
18年)の興行収入が10億円以上あった映画のランキングが発
表されました。

【邦画部門トップ10】
1位 ゲド戦記
2位 LIMIT OF LOVE 海猿
3位 THE 有頂天ホテル
4位 日本沈没
5位 デスノート the Last name
6位 男たちの大和/YAMATO
7位 劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション
ポケモンレンジャーと蒼海の王子マナフィ
8位 ドラえもん のび太の恐竜2006
9位 涙そうそう
10位 名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)

【洋画部門トップ10】
1位 ハリー・ポッターと炎のゴブレット
2位 パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト
3位 ダ・ヴィンチ・コード
4位 ナルニア国物語 第一章:ライオンと魔女
5位 M:i:III
6位 Mr.&Mrs.スミス
7位 フライトプラン
8位 チキン・リトル
9位 ワールド・トレード・センター
10位 キングコング

前回のノンキな通信…Vol.69にも書いた通り、昨年ボクは16本
の映画を映画館で観ました。
16本という数字は決して少なくないとは思うのですが、その中
でこの邦画・洋画別の興収トップ10に入っている映画は、洋画
部門第5位に入った「M:i:III」(ミッションインポッシブル3)の一本
だけでした。
興収10億円以上の作品まで範囲を広げてみると、邦画部門で
は28作品中、15位の「ブレイブストーリー」と、22位の「嫌われ
松子の一生」の2本が入っています。昨年映画館で観た邦画が
5本なので、まあ悪くはない打率ではあります。
一方の洋画部門はというと、22作品中、16位の「スーパーマン
リターンズ」、17位「ポセイドン」、18位「イルマーレ」、そして20位
の「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT」と、第5位の「M:i:III」と
合わせて5本が入りました。
11本観たうちの5本がランクインしたのですから確率は高い方
ですが、16位以下の7作品に4本も集中しているのが笑えると
ころです。大ヒットとは言えない“佳作”級をよく観たということで
しょうか。

16本観たうちの7本が興収10億円以上ということでしたが、で
はそれ以外の作品はどうだったのでしょう。
「ニューヨーク・ドール」や「悪魔とダニエル・ジョンストン」、「ユナ
イテッド93」や「トンマッコルへようこそ」など、心に響く作品が多
かったので、ボクにとっては上記の興収10億円以上の作品群
よりも良かったと思えることが多く、むしろこういった作品が興行
で10億円以上いくぐらい、多くの人たちに観てほしいとさえ思う
のですが。

映画は大きなスクリーンに映しだして観てもらうために撮られた
“作品”だと、ボクは思っています。
「DVDで発売されたら観よう」と思われてしまった時点で、その
作品は、何かが弱かったのかもしれません。
ボクとしては、観ようかやめようか迷う作品はとにかく映画館で
観るべきだと考えていて、なるべく時間を作って映画館に脚を
運ぶことにしています。−まあ、その“時間”がなかなか作れて
いないのが現実なんですけどね。
興収10億円以上の作品一覧を改めて見渡してみた時、「あ〜、
この作品は見そびれちゃったんだよねぇ…」と思った作品がない
ことに気付きました。
ボクには興味を持つことができなかった作品ばかりが、高い興
行収益を上げているようです。
 
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