熱性けいれん(ひきつけ)


 4~5歳くらいまでは発熱時にけいれんをおこすことがあります。けいれんをおこしているお子さんをみると動揺し、何をしてよいのかわからなくなると思いますが、たいていは5分以内に止まります。まずは保護者の方が落ち着いて対処することが大切です。

ひきつけたときの注意点 …刺激せずに、そっとしておく
1)まず仰向けに寝かせ、衣類をゆるめる(揺すったり、大声で呼んだりしない)
2)口の中に指や箸、スプ-ンをさしこまない(窒息させたり、口の中を傷つけたりします)
3)吐きそうな時や吐いている時は顔を横にむける(からだごと横にむけてもよい)
4)落ち着いてひきつけの様子を観察する
 ・(手、足)が(突っ張っている、ピクンピクン)しているか?
 ・眼が(上、横)をむいている?
 ・何分くらい続いたか?
5)ひきつけが止まったら(手、足の突っ張りやピクピクが止まり、顔色や唇の色がよくなる)、体温を測り、安静にして、意識がもどる(泣き出す)ことを確認する

ただし、つぎのような場合はすぐに医療機関を受診してください
1)5分以上たってもけいれんが止まらない
2)24時間以内に再びけいれんを繰り返したとき
3)けいれんがとまっても意識障害が続くとき

今後、発熱時に抗けいれん剤(ダイアップ坐剤など)を投与し、けいれんの予防処置を行なう必要のある方
1)けいれん発作が15分以上続いた
2)a~eのうち2つ以上に該当したけいれん発作を2回以上経験した
 a. 部分発作または24時間以内にくり返した
 b. 熱性けいれん出現前から神経学的異常、発達遅滞がある
 c. 1歳未満
 d. 発熱後1時間未満でのけいれん
 e. 38℃未満でのけいれん

(予防期間:最終発作から1~2年間、もしくは4~5歳まで)