■小児用肺炎球菌ワクチンとは?
肺炎球菌による細菌性髄膜炎、菌血症、肺炎などの重症感染症を予防するワクチン
■肺炎球菌って何?なぜワクチンが必要なの?
肺炎球菌は、多くの子どもの鼻やのどにいます。こどもの抵抗力が落ちたときなどに、いつもは細菌がいないところ(血液、髄液、肺、中耳腔など)に入り込んで、重症の感染症を起こします。肺炎球菌は、莢膜(きょうまく)という固い殻に覆われており、人間の免疫が攻撃しにくい構造をしています。とくに乳幼児のうちは、まだこの細菌に対する抵抗力がありません。
■その効果は?
2000年から定期接種しているアメリカでは、肺炎球菌による重症感染症が98%減りました。
■副反応は?
発熱、接種部位の発赤、腫脹など(3種混合やヒブワクチンなどよりもおこりやすいようです)。
■小児用肺炎球菌ワクチンの接種スケジュール 対象年齢:生後2か月〜9歳未満(とくに5歳未満)
接種開始月齢が、生後2か月以上7か月未満(←標準接種スケジュール) | |||||||
初回免疫(1歳までに4週間間隔で3回) | 追加免疫(1歳〜1歳3か月頃に) | ||||||
1回目 | …4週間以上… | 2回目 | …4週間以上… | 3回目 | ……60日間以上あけて…… | 4回目 | |
接種開始月齢が、7 か月以上12 か月未満 | |||||||
1回目 | …4週間以上… | 2回目 | ……60日間以上あけて…… | 1歳以降に3回目 | |||
接種開始年齢が、1 歳以上2 歳未満 | |||||||
1回目 | ……60日間以上あけて…… | 2回目 | |||||
接種開始年齢が、2歳以上9 歳以下 | |||||||
1回のみ |
■公費負担対象:横浜市民、生後2ヵ月〜5歳未満
なお、上記に該当しない場合は、自費で1回 11,600円(税込み)です。