ドイツ・プランダンプ@ドレスデン

2015年4月16日〜19日、01が走った
 
 

去年は病気のため行くことが出来ませんでしたが、天の神は我を見捨てなかった。何と今年は旧東独のドレスデン・アルトシュタット機関区で開催され、実に6台01が勢揃い。しかも憧れの東独の01は3両がドレスデンに集結しました。38年前に無謀にも東独の原型01を撮りに行った時の01がフラッシュバックしました。しかも「本気」で登場し、「本気」で走った01。もういう事はありません。感動の5日間でした。

 
病気は完治したわけでもないので、出来るだけ無理をせず、出発は羽田、ミュンヘン経由で
ドレスデンに直行しました。ドレスデン空港には友人が迎えに来てくれていました。この旅行
に関し、また東京でも多くの情報を教えて頂いた、01ファンの方にも厚く御礼申し上げます。

 
 
 


4月15日にドレスデンに到着、懐かしのリリエンシュタインホテルで1泊した後、シュトットガルトから、ドレスデンの会場に向かう 01 1066 牽引列車の時刻を確かめるべく
Hof (ここは昔東西ドイツの国境駅でもありました)に行ってみました。 ちゃんと駅の張り紙には14時過ぎの発車が記されていました。それにしても懐かしいホフ駅構内。
 
 
 
 
 

38年前の東西ドイツ国境駅の Hof です。東独の132形ディーゼル機関車が先頭に付き、いよいよ国境を越えます。雨が降っていて、そら恐ろしかった覚えがあります。
 
 
 
 
 

 
今は国境もない明るい街になっていました。一人旅の女性が列車を待っていました。こんな光景も東西が統一されたからです。ホームに入るドアが古いですね。

 
 
 
 
 

 
その後、ちょっと狭苦しいですが、正面に日の当たる場所に行き、撮影の準備にかかりました。しかし14時半過ぎても来るのはこんなのばっかし。ただこれもスイス
国鉄の機関車で Cargo 色と呼ばれる、EU 諸国を走ることのできる機関車です。 こういった他国の機関車が撮れるのも嬉しいのですが、肝心の01が来ません。
 
 
 
 
 


15時を過ぎても列車は来る気配はなく、半分諦めかけていたころに、なんと原型01の01 2066 がドレスデンへの送り込み回送でやってきました。3気筒の01 1066 の牽く列車
はなんとホフでのポイントの切り間違いでベルリン方向に向かったとのこと。途中で関係者が発見し、急遽ドレスデンに軌道修正して、ドレスデン着は真夜中だったそうです。
 
 
 
 
 

 
いずれにしても回送で恰好はつきませんでしたが、01原型が撮れたのでホフから戻ることにしました。途中の郊外の田舎町で馬を引き連れた牧童(女)を見ました。

 
 
 
 
 


ドレスデンに着いたらもう夜で、ホテルの窓から見えるショッピング街も閉店していました。ドイツは州によって営業時間が決められていて、人通りもなくなっていました。 16日


 
 
 
17日は大本命の01原型と東独で改造された0105形が走ります。
朝から力が入りますが、まずは会場の機関区に行ってみました。



 
赤い見事なスポーク動輪! これがドイツの蒸気機関車のシンボルです。動輪直径2m。
 
 
 
 
 

 
まずは庫から引き出され、展示された03 001を撮影。これも実に恰好のいい機関車です。
 
 
 
 
 

 
有火ではありませんでしたが、庫の端に原型01 2137 が入っていました。美しく保存されています。
 
 
 
 
 

 
そしていよいよ今日走る、01 0509 の出庫です。精悍な顔つきの機関士がいいですね。所属機関区はなんと Saalfeld になっています。勿論DRプレートを付けて。
 
 
 
 
 

 
ターンテーブルに乗って出区して行きます。機関士には緊張感はなく、今日の運転を楽しんでいるようです。興奮しているのは私だけ?
 
 
 
 
 

 
そして続いて、これぞ原型の01 2118 の出区です。これもDRプレート、所属は往年の基地だった Dresden Altstadt に付け替えられていました。「本気度」が伝わってきます。
 
 
 
 
 

 
プランダンプ(蒸気機関車の祭典)とはいえ、日本とはやることが違います。機関車をオリジナルに戻すことが彼らの誇りなのでしょう。マークなんて考えられません。
 
 
 
 
 

 
そして、友人の運転する車で、あらかじめ決めておいた撮影地に向かいました。絶好の撮影地なのに、ファンは誰もいません。列車は国境が近い Zittau 行。まずは望遠で。
 
 
 
 
 

 
そして次は標準で。01 2118 は後部に 0105 を従えて、ザクセン州南部の丘陵地帯を疾走します。機関車は「本気」で走っています。私は興奮の極致です。
 
 
 
 
 

 
後部補機に 01 0509 を従えています。どうせなら前部重連にしてほしかった。ソ連風改造の01も、今見るとなんと恰好いいんでしょう。
 
 
 
 
 

 
ザクセンの緑豊かな牧場を、満足げではありますが、精神的疲労を負って車に戻ります。(敷地外)
 
 
 
 
 

 
列車は Zittau に到着。特別な歓迎があるわけでもなく、静かな駅模様でした。ちっちゃな女の子が機関士に手を振っています。これが日本だったら・・・・もう激パ?
 
 
 
 
 

 
01 2118 は切り離されて、給水場に向かいます。丁度曇ってくれて、逆光にはならず、自然光で撮れました。脇を通る01の巨大さに威圧されます。
 
 
 
 
 

 
もう錆びついたローカルの機関区なのに、しっかりとターンテーブルは生きています。なんとその脇に赤いレールバスが停まっていました。現役なんでしょうか。
 
 
 
 
 

 
このレールバスの現役時代の写真です。塗装が変わっていますが、軽く80kmくらいは出します。
 
 
 
 
 

 
ホーム脇では、往路に後部補機を務めた 01 0509 が給水をしていました。普段は給水など必要ないのに、それでもしっかりと用意してあるのが凄いところです。
 
 
 
 
 

 
往路とは逆に、今度は 01 2118 が後部補機を務めます。そのために給水後はバックして、列車の後部に回ります。これが補機なんてもったいないですね。
 
 
 
 
 

 
そして最端ホーム脇に停車してくれたのですが、イマイチ形式写真風にはなりません。広い構内なので10分でも撮影会をやってくれれば、万歳だったのですが・・・・
 
 
 
 
 

 
出発時刻の1時間以上前には Zittau を出て、決めておいた復路の撮影地に向かいました。ここを教えてあげた日本人組とうまくシェアして撮りました。0509 の快走です。
 
 
 
 
 


復路は 01 2118 が後部補機。なんてもったいない贅沢な列車なんでしょう。石炭焚きなので煙を吐いて爆走してきました。 ああ、これで終わってしまった・・・
 
 
 
 
 


無事、本命列車も撮れたので、今日は友人と夜、町に繰り出しました。このあたりの店舗は閉まっていますが、飲食店街は不夜城。さっそく出掛けることにしました。
 
 
 
 
 

 
各国の料理が食べられる大きなお店でした。友人に勧められて Chilli の料理を。ビールで乾杯して、そのあとジンロックで盛大に祝いました。懐かしいな〜
 
 
 
 
 
そして18日は午前中はオシャッツのナローで今日だけ走るザクセンメイヤーを撮りに行きました。
午後は14時前にドレスデンを出発して、チェコのデシンまで01重連で走るのを撮りに行きました。

 
 

 
ドレスデンからライプチヒに向かって約50km、オシャッツの駅に隣接したナローの可愛らしい駅です。ここも38年前は東ドイツ内でした。
 
 
 
 
 

 
10時過ぎに車庫のあるミューゲルンから逆向きの牽引でザクセンメイヤーがオシャッツに到着。無我夢中で機関車の切り離しを撮りました。ランボードのS字形もいいですね。
 
 
 
 
 

 
切り離された機関車はすぐ単行バック運転で給水場に向かいます。通称「ひもブレーキ」と呼ばれた制動装置の名残りや、足回りの独特の駆動装置を見て下さい。
オシャッツの引き込み線には誰もいないので、ポイント切り替えからホースでの給水など、全て機関車乗務員がやります。 機関車と一緒に給水場まで走りました。

 
 
 
 
 
 
 
今度は機関車は正向で客車の先頭に付きます。発車前のひととき。ナローの客車もいいですね。珍しく細いボイラーから煙をモクモクと吐き出しました。のどかな風景です。
 
 
 
 
 

 
オシャッツ発車は10時43分。今日の午後はチェコ行重連列車もあるので、出発は駅近の手軽な場所で狙いました。ここはギリギリに間に合った日本人ファンばかりでした。
 
 
 
 
 

 
11時にオシャッツを出て、オウトバーンを飛ばしチェコの国境近くまで来ました。ここはあらかじめGアースや地図などで調べた撮影地です。われわれの
ほかに、後ろにはドイツファンが大勢並んで狙っています。早く来て良かったな。時間通り 01 の重連でやってきました。チェコの Decin まで行きます。

かぎりでは撮影できそうな場所が多いのですが、崖や、川や、木々が邪魔してなかなかいいところは見つかりません。我々の後ろにはドイツファンが一杯。
 
 
 
 

 
背後にはこれだけのドイツ人ファンが。ただマナーはいいですね。前方に駐車していた目立つ白い車に
道行く通行人にお願いしてどいてもらうという、穏やかな手法。日本なら、怒声と罵声が飛び交います。

 
 
 
 
 

 
これが本来のプッシュプルです。先頭以降は無動力車で先頭車に制御室があります。これは最後部の機関車が押している(push)している状態です。
左側にはエルベ川が流れています。 観光船や渡し船が頻繁に往来します。ここはドイツでもリゾート地らしいですね。 このときは綺麗に晴れました。

後部についていり機関車が押して (push) いるのです。 左はエルベ川で、遊覧船や渡し船などが往来する、ドイツのリゾート地でもあるようです。
 
 
 
 

 
さらにここは国境に近いので、チェコの機関車の牽く優等列車を見ることも出来ます。国によって機関車も多種多彩ですね。
 
 
 
 
 
    
 
Decin からの復路の重連です。西独ライネにいた1066 号機と東独の01 0509 のコンビは、東西ドイツが統一されたからこそ実現できたのです。これもまた良き哉。
 
 
 
 
 

 
帰り道に「まぼろし」のトラバントを見ました。まだいたことに驚くと、友人はベルリンではまだ走っている、と言っていました。私はこういうのは必ず撮ります。
 
 
 
 
 

 
5日間滞在したイビス・リリエンシュタインホテルともいよいよお別れです。ガラスの向こうが食堂だったのは今でも覚えています。造りは記憶にあります。
 
 
 
 
 

 
かつて38年前はホテルの前は広大な公園でした。この大変貌には驚きです。
 
 
 
 
 

 
カソリック教徒の多いこの町には、教会がたくさんあります。町の景観は変わりましたが、教会の塔だけは昔のままです。さようならドレスデン。
 
 
 
 
 

 
駅前も、こんな近代的なトラムが走るようになりました。38年前のあの光景は、どこにいってしまったんだろう。
 
 
 
 
 
そして19日、最終日です
 
 

 
そして最後の19日の朝早く、3気筒の 01 1066 は、はやばやとホームに帰って行きました。3気筒のブラストを山々に響かせて。 日陰はとても寒い朝でした。
 
 
 
 
 

 
寒い朝、タオルをマフラー代わりに。ドイツ人は大きい。
 
 
 
 
 


これはイベント列車です。朝早くしかも日陰で、手が凍えるほど寒かった!隣のドイツファンが、それじゃ寒いよ、と私の服装を見て言っていました。
これが、今回のプランダンプの私にとって、最後の蒸気機関車となりました。来てよかった!これほどの感動を味わったのは最近ではありません。
 
 
 
 
 

 
さようならドレスデン さようなら01たち
 
 
 
 
 
回顧 1977年のドレスデン
 
 

 
夕刻、ベルリンに向けて中央駅を出発する、D1071。石炭焚きの01 2118の牽引でした。わずか2時間の旅なのに、MITROPAを連結していました。
 
 
 
 
 

 
ブラチスラバからやってきた国際急行のイストロポリタンが中央駅を発車します。 左がドレスデンまで牽引してきた118形ディーゼル機関車です。いかにも共産国風の
面構えをしています。イストロポリタンはMITROPAはもとより、寝台車まで連結している優等列車。煙は出していませんが、既に動いています。ドレーンを吐く前です。   
 
 
 
 
 

 
別の日のイストロポリタンです。ざっとみても10両以上の客車を連結しています。これで120km運転でベルリンを目指します。この66号機は今も健在です。(上から5枚目)
 
 
懐かしさのあまり、ちょっと偲んでみました!