Life with Dogs 

Vol.05 - 09 Jun. 2005

ワンコたちが我が家でくつろいでいる時に、指先でちょっと肩の辺りを

押してみたりしても、全く気づいてもらえないことがあります。

聞きかじった話によると、ワンコの皮膚は人間の皮膚とは違い、筋肉

と密着しているわけではないのだそうです。ですから、ワンコの身体の

柔らかそうなところの皮膚を引っ張ってみると、人間よりも伸びるので、

むしろ引っ張ったこちらの方が驚いてしまったりするくらいです。


元はオオカミ。牙をむいて闘う時、相手の歯がちょっと当たっただけ

で痛がっていては、すぐに闘えなくなってしまいますし、傷ついたまま

治癒完治までの時間が長くかかるようならば、すぐに次の困難には

立ち向かえないでしょう。

そういったことから、おそらくワンコの身体は、鈍痛だけしか伝わらない

ような皮膚、いわば"柔らかい鎧"をつけたような仕組みになっているの

だろうと考えています。

咬まれても引っ張られても、ひどいダメージは受けない身体。

牙をむきだして闘うので、口の周辺の皮膚が少しだけ垂れ下がって、

攻撃された際の防御の余裕が多めにとってあるワンコがよくいます。

また、ブルドッグの顔周辺の皴は、顔を突き合わせて闘うがための

防具なのだろうと思っています。


うまくできているなぁと感心するのは、それだけではありません。

鈍痛などを受けた後に、身体全体を細かくまわすかのように、全身の

皮膚をぶるぶるっと振るわせる動作。どうやらそうすることによって

受けた痛みを忘れることができるようなのです。

首からぶるぶる回し始めて、その振動が身体を通り抜けて、ぴんと

伸ばした足先まで抜けきった時、ワンコたちはなんだかすっきり

さっぱりした表情になるのです。

リフレッシュしたというか、リセットしたというか…。


人間もあんなことができればいいなと思います。

根を詰めて作業をしたら、ぶるぶるっ。

肩が凝ったなぁと思ったら、ぶるぶるっ。

うわぁ、失敗しちゃったなぁと思ったら、ぶるぶるっ。




脚を踏ん張って、ぶるぶるっ!
(うた:4 months)


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