星をみるひと・恐怖のマイナス要素

腑に落ちない、納得行かない、単調、難解、理不尽
いつか報われるのだろうか、この辛さは・・・・・・。
おっと!「ぶれいく」する前に・・・秋葉原や日本橋で売った方が良いよ。



ゲームを始めるといきなりフィールド
このゲームにはオープニング・プロローグはありません
電源投入画面でスタートボタンを押すと、われらがみなみ君は捨て犬のように
荒野に一人たたずんでおります。「身も蓋もない!」といってしまうのは易いですが
きっと「とにかく早く戦闘をしてRPGの醍醐味を味わいたい!」という、
たたかうことが だいすきな にんげんに配慮しているのでしょう。
まあ、なんというか、表紙をめくると「ついに、僕らは宝島に錨を降ろした」
から始まる「宝島」みたいな感じ。仕方がないのでそれまでの紆余曲折を
想像し、自家発電で気持ちを盛り上げるしかありません。
(これは、この先のプレイでも度々必要になるテクニックなのでよく覚えておきましょう。)

最初の街が見えない
サイキックの村「まむすのむら」。回復してくれる人、道具屋、木の実などがあり、
初期のプレイヤーの港となるよう設計されている。しかし立ち寄ろうと思っても
なかなかそうもいかない。なぜなら見た目がフィールドの草っ原と同じなのだ。
スタート時にみなみがいる地点から左へ一歩進んだところに存在していますが
もし知らずに北へ行ってしまったら、この村に気付かずモンスターに秒殺されるのは
必然です。町の存在を知らぬまま断念したプレイヤーさえいるかもしれません。
女性「この村が見えないのはみんなで力を合わせて村の姿を消しているからです」
そうか。公認なのか。それじゃあおじさんしかたないな。ははははは。


街や迷路から出るとスタート地点に強制送還
突っ込みようがないけど、そうなんです。スタート地点から左へ行けば
回復もできる(例の見えない)まむすの村があるので、
こういうもんだと割り切って便利に利用するようになれば貴方も星みる通。


セーブしたデータと再開(パスワード式)後のデータ・数値が微妙に違う
ゲームの進行上それ程大きな問題があるほどの違いではないんですが、
なんか気持ち悪い。(それに増えてるんならいいけど減ってるし)
「星をみるひと非公式ホームページ」で読ませてもらった説明書には
「データは次に始めると変わります」と堂々と書いてありました。
そうか。公認なのか・・・っておじさんいつまでも笑ってないよ?


移動速度が非常に遅い
これも突っ込みようがないです。そこにあるのは遅いという事実のみ。


戦闘中一度入力したコマンドのキャンセルが効かない。
敵にあったらAボタンを連射して・・・といった感じではレベル上げはできません。
もっとも、A連射で勝ち進めてしまうような難度じゃないので問題なし。


攻撃力は熟練度と武器力の和で、乱数無しで常に一定なので、相手の
防御力に負けてる場合絶対ダメージを与えられない。

むしろ敵に0〜3のダメージをランダムで与えられる素手の方が強い。


そのうえ、一度装備した武器ははずせない。防具も、しばらくすると
攻撃を数百回受けても死なない程にHPがUPするので意味をなさない。

すっ裸が一番無難。


「にげる」コマンドがないためにヘタすると一生戦闘が終わらない
「さいこ力0でいい防具を装備したみなみVSさらまんど」等のバウトでは
起こりがちではあります。このゲーム、リセットボタンはBボタンより重要です。


ゲームバランス極悪・・・
最後の方はこちらのHPが二万、食らうダメージが百前後という
空前絶後のバランスです。だからといって敵が弱いわけでもなく、百ポイント
ほどのHPを持つ敵にこちらが与えられるダメージは、3やら2やらです。
(下手すると0!)また、「かりう」・「ばどうぇーぶ」などといった
特殊攻撃を食らうと、全ての行動が出来なくなり、かといって全員のHPが
0になるまでは全滅の判定はされないので、正式に全滅するまで
半日は掛かるんじゃないでしょうか



と、とにかく基本的な部分で、すでにこれだけのマイナス要素があります。
まだありそうだけどあんまり挙げてると私の精神がまいってきそうなので、
とりあえずここまでで・・・。

結局エンディングまで行っても謎は全て明らかにされず、言及されない
部分さえある。どうしてもいくつか埋まらないクロスワードパズルみたいで
「えっ!?ここで満足しちゃっていいの?β─エンドルフィン出していいの!?」
といった感じ。数少ない取り柄のストーリーのよさがあるんだから、最後は
綺麗に結んでほしかった。最後でシッカリ締めてくれたら、私みたいなアホウは
スッカリ満足しちゃって、「これは名作だ!」とヨイショしていたかも知れない。
(さすがにそれはないか)
ちなみにこのゲーム、エンディングはいちおう三種類ありますが、
出てくる文が違うだけで、あとはどれも同じ一枚絵の一画面だけです。
スタッフロールもありません。(私スタッフロール嫌いだからいいけど)


さて、昔書いたレビューもどきをもってそろそろお開きとしようかな。
だいたいはじめて星みるに接近遭遇する場合、みんな下のレビューもどきの
ように感じるんではないかなあと。未プレイの人は、紙上プレイ感覚で
星みるの戦慄を味わってくれたら幸いです。


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