星をみるひと・レビュー(もどき)

このゲームは、至極ふつうのRPG・・・なんて口が裂けても言えない極辛・・・
と言うか反則的難易度の理不尽な謎が分刻み秒刻みで展開され、もはや
これは犯罪じゃないか?とまで思えるゲーム至上例を見ない凶悪的RPGもどきの
拷問道具なのです。(フーつかれた)【序文より】


まず、ゲームスタートから順を追って説明していきましょう。
電源を入れると、美しい音楽をバックに満天の星空。正直な話、美しい。
当時のファミコンの中では、五指にはいるほどの美しいオープニング。
アニメーションこそしないが、センスの良さに感心するばかり。
これは!と期待してスタートしてみると・・・なんじゃこりゃあ!?
両親も王様も通さず、いきなりフィールドかい!!ついでに近くに街もない!
仕方ないから北へ歩くと、敵のお出まし。名前は「くらっしゃ」。鉄球を
持ったいかにも屈強そうな奴が二人だ。こっちは見た目いかにも弱そうな
子供1人で、その上HPは5ポイントしかない。ダメもとで逃げて見・・・
「逃げる」コマンドがないぃ!!しょうがねぇ、やったらあ!

みなみは くらっしゃに こうげきをした
しかし だめーじを あたえられなかった
くらっしゃは みなみに こうげきをした
みなみは 16の だめーじをうけた

ぎゃー!!何でこっちは1ポイントも与えられないのに相手からは16ポイント
も食らうんだ!?HPが5って事はもしかしてこれでジ・エンド!?
・・・
あ・・あれ?生きてる。3?何だこのHP表記?あっ、そうか!一の位は表示
されない
のか!ってことは今は34ポイント?一体何のために繰り上げ表記!?
まぁいいや、やれるとこまでやってみっか。

くらっしゃは みなみに こうげきをした
みなみは 16の だめーじをうけた
みなみは くらっしゃに こうげきをした
くらっしゃに 1のだめーじを あたえた
くらっしゃは みなみに こうげきをした
みなみは 15の だめーじをうけた
くらっしゃは みなみに こうげきをした
みなみは 16の だめーじをうけた
みなみは しにました
・・・
やましたは めっさだめーじをうけた
やましたは ぶちだめーじをうけた
やましたは なまらだめーじをうけた
やましたは しにました

もはや私の口からは言葉が出てこない。ここは一つ、客観的に見るためにも
スケープゴートになる第三者を探してこよう。
・・・と選ばれたのは、私の友人Oくん。彼は私の話により、少なからず
星をみるひとに興味を持っているようだ。その時の記録をここに紹介しよう。


99年8月某日

友人Oくんに「星をみるひと」を披露。
「スタートすると何の説明も無しにいきなりフィールドから始まる」
「ふっかつしゃ(最初に出会ってもおかしくないザコ)に一撃KO」「歩くのが遅い」
「村や洞窟から出るとスタート地点に戻される」「町の音楽がヤバい」
「死ぬと知らない人(声のみ)にしかられる」等、スタート直後から
容赦なく展開される狂気と理不尽の星みるワールドに彼は一言。

「こんなゲーム、初めてだ」

やはり何の耐性も知識もない人にはいきなり現物はショッキングすぎたのか。
その後彼は「よくこんな物が日の目を見れた」「このくらいなら作れそう」とも。
ゲームを進めると「与えるダメージは0〜3なのに受けるダメージが90位で
自分のHPは5桁」「後半になれば殺されることはないが、かりう・ばどうぇーぶ
を食らった場合、全く動けなくなり、綿で首を絞められる様な地獄が待っている」
「いるかに殺される」「無意味にデカくなる」等を話すと、いよいよ出ましたこの台詞。

「これ、日本一のクソゲー。」


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