donomichi yorimichi

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老いるほどこうべを反らすオヤジかな
店員さんを怒鳴りつけたり、駅員さんを殴ったり、はた迷惑な中高年男性が増えているとか。歳とともに自尊心が過剰になるのでしょう。気を付けましょう。

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カツラだとわかるアタマの罪つくり
そうだと気づいてしまうと、もう、そこから頭が離れません。もしそれが偉い人で、しかも、ずれていたりしたら、いったい、どうしたらいいのでしょうか。

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忙しいああ忙しいとうれしがり
貧乏暇なしと嘆く向きもありますが、忙しいのは暇よりましです。本当に暇が続くと、金が入ってきません。掛け値なしに、本当の貧乏になってしまいます。

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アジェンダとみんなの知らない語を使い
党名から察すると、「みんなの党」は恐らく、みんなのための党です。それがいきなり、アジェンダ、アジェンダです。それは、みんなが知らない言葉です。

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殿さまが家臣あつめて自主映画
北野作品だそうです。世界の北野監督だそうです。海の向こうの一部の地域で絶賛されいるそうですが、日本で絶賛されている話は不思議と聞きません。

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弁護士が債務ないかと御用聞き
借金問題や債務整理はおまかせくださいと、多くの弁護士が広告しています。客の呼び込みが必要なほど、弁護士の供給が需要を上回っていると察します。

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記者の語がお経のように偉くなり
朝日新聞のコラム「天声人語」を書き写す専用ノートが人気だそうです。毎日続けると、言葉が増えて、文章力が身につくそうです。ありがたいことです。

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安かろう菌付きだろう入院だろう
焼肉店で食事をした人が亡くなる事件が起きました。安いことを尊ぶ昨今ですが、その裏に危険や不利益が潜んでいることの教訓とせねばなりません。

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ポポポポ〜ン聞かない日々が待ち遠し
東日本大震災の影響でテレビやラジオに繰り返し流れるACの公共広告。その氾濫もまた、被災の悲惨とともに多くの人の心に刻まれることでしょう。

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大地震割れる人心一つにし
大災害に見舞われてなお暴動も略奪も起こらない日本。一部の外国人は驚いているようですが、買い占めという合法的な略奪行為は日本中で起きています。

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元与党策は失策なじるだけ
元与党は現与党を非難して得意です。しかし、重箱の隅をほじくるその姿に総裁の威厳はありません。与党に返り咲いたところで、きっと短い命です。

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国民のためよためよに飽き飽きし
政治家が「国民のため」と語る国民とは、いったい誰のことでしょうか。金持ち?フリーター?専業主婦?老人?子供?健常者?ひょっとして国会議員?

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テレビ人こうあるべきと言うばかり
テレビのコメンテーターはいつも第三者です。こうでなくてはいけない、ああでなくてはいけないと言うばかりです。隗より始めてもらえないでしょうか。

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目撃者お手柄顔でものがたり
テレビのニュースで流れる事件や事故の目撃談。興奮して、うれしそうに話す方がいますが、いかがなものでしょう。やはり、不謹慎ではないでしょうか。

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前衛をわかった顔で鑑賞し
これが前衛芸術だと言われれば、なるほどそうですかと言うしかありません。けれども、あれのどこが芸術なのか、実はまったくわかっていません。

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まだ八時なんだまだ九時もう終電
酒場にいると、九時を過ぎたあたりから急に時間の流れが速くなります。なんだまだ九時じゃないか、と飲んでいると、あっという間に終電時間!

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アホウ首相さえ懐かしきていたらく
ダメだなァと思っていると、もっとヒドいのが後から後から出てきます。アホが首相になるのか、首相になるとアホになるのか。さて、どっちなんでしょう。

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激安のうたい文句も安売りし
こっちのお店も激安、あっちのお店も激安。こうなると、激安のありがたみも薄れます。「安ければいい」という時代は、そろそろ終わる予感がします。

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有名人メディアで堂々サクラをし
広告に登場するさまざまな有名人。あれは何をしているかと言うと、体のいいサクラです。金を積まれてやっているのです。鵜呑みにしてはいけません。

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長兵衛が野菜売らずに本を売り
さる出版社はタレントの本を大賞作に仕立てて儲けました。けれども、利益と引き換えに大切なものを失ったと思います。読者をバカにしてはいけません。

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驕る国ノーベルさんも顰蹙し
中国の人権活動家である劉暁波さんが2010年のノーベル平和賞に決まりました。劉さんにはもちろん、決めたノーベル賞委員会にも拍手を送ります。

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激戦は何だったのかPK戦
サッカーの同点決勝法。10分ごとに2人ずつ減らして行うサドンデスはどうでしょうか。究極の50分後はキーパー対決。PK戦より楽しめると思います。

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みほとけのおかげで長寿世界一
所在不明の高齢者が相次いで見つかりました。今後、さらに見つかるかもしれません。日本人の平均寿命世界一が、にわかに怪しくなってきました。

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ぶっちゃけと勿体ぶってぶっちゃけず
「ぶっちゃけ何々だ」とおっしゃる方がいます。いったい何を打ち明け出すのかと聞けば、打ち明けた内容ではありません。ぶっちゃけ、ヘンじゃね?

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非難する野党らしさが板につき
建設的な意見を示すこともなく、ただ青筋を立てて与党非難に終始する。かつての政権与党も、今や立派な野党になりました。さすがは政治屋さんです。

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賭け事の罰のお沙汰は国次第
賭け事が罪になるか否かは、公営か否かによります。国が認めるものなら、やっても構いません。公営のものなら、賭博の弊害も問題ではありません。

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相撲取り技もかければ金もかけ
大相撲の力士たちが賭博をしたそうです。仲間内の花札程度なら、おとがめはなかったでしょうに。問題はやはり、暴力団がらみのやつなんでしょう。

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スポーツの駒が政治の駒となり
いやいや、政治のことなんてわからなくていいんです。スポーツで名を馳せたあなたなら必ず当選します。ぜひ我が党からご出馬を。と言ったかどうだか。

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たちあがれ日本それからへその下
新党のお顔ぶれを見たら、失敬にもこんな句が。それにしてもあの党名、立ち上がったあとは、どうするんでしょう。「もっとたて日本」でしょうか。

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神なんて絶対いないと盲信し
神はいると言う人も、いないと言う人も、いずれも、そのように「信じている」わけですね。つまるところ、各人の考え方、思い込みの問題です。

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百薬の長はきちんと服用し
過ぎたるはおよばざるが如しで、服用のし過ぎはいけません。が、つい過ぎてしまうのが、あの薬の良くないところであり、また好いところでもあり。

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かみさんがハムに似てると感謝をし
韓国語で「ありがとうございます」は「カムサハムニダ」といいます。それがふと「かみさんハム似だ」に聞こえました。説明の要る不出来な句です。

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政界のおぼっちゃまたちが内輪もめ
脱税があったの、不正があったのと、そんなことは、その筋の人たちにお任せして、国会ではちゃんとお国のことをお話しするものですよ、君たち!

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学問のスポークスマンが手柄顔
専門の学問を巧みに紹介する学者さんがいます。本をいっぱい出し、テレビにもよく顔を出します。ただ、自らの研究に精を出しているかは不明です。

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激安で不景気カゼがなおこじれ
あれもこれも激安になるのは、ありがたいようでいて、ありがたくありません。デフレのスパイラルが続いても、景気はいつまでも高揚しません。

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無駄なくば残るは骨と皮ばかり
そもそも人間は、無駄なものを希求する生き物です。ただ生きていくだけなら、豪邸も、高級車も、美食も、おしゃれも、芸術も、必要ではありません。

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ビール飲む妻松阪の牛に見え
あくまでも想像の句です。ところで、松阪牛は子を産んでいない雌牛なので、この見立ては、乙女たる松阪牛に対して失礼に当たるかもしれません。

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とりあえずビールもどきで乾杯し
第三のビールは、本当はビールではありません。ただの、なんちゃってビールです。それでも、あの安さに惹かれて、貧乏左党はありがたくいただきます。

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スピードを出せるクルマに出せぬ道
国は100キロ以上出せる車の製造は許して、それを超えて運転する者は許しません。自動車産業の自由も運転者の自由も尊重しているわけです。自由、万歳!

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当選を果たして一変でかい顔
投票日前の平身低頭ぶりはどこへやら、当選後は鷹揚に手を掲げてのご挨拶。ローマは一日にして成らずといいますが、議員さんは一日にして成るようです。

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いいかげん帰ってくれろ貧乏神
あのぅ、貧乏神様、そろそろ帰ってはいただけないでしょうか。こちらから頼んでおいて誠に申し上げにくいのですが、お願いいたします、この通り!

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神様と頼んでみたら貧乏神
確かに、神頼みはしました。しましたけど、あなたのような神様がお出ましになるとは思ってもいませんでした。お願いです。どうかお引き取りください。

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揚げ足を取り合うふたり宙に浮き
目糞党と鼻糞党、互いにアラを探しての揚げ足取り。当然、足は地に着かなくなり、どちらも浮いた存在になるばかり。お寒い政治は一向に改まりません。

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やっと来た諭吉はすぐにいとま乞い
諭吉さんだけではありません。一葉さんも英世さんも、ちっとも長居してくれません。顔を見せたかと思うと、すぐにどこかへ飛んで行ってしまいます。

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めくそ党はなくそ党と票くらべ
鼻糞党は失態続きの目糞党を破り念願の与党に。しかし、自らも失態を演じてあえなく下野。返り咲いた目糞党は旧態依然。果たして愚政は続きます。

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貧乏になって自然とエコになり
エコが大義名分になっています。エコの名が付けば、なんでもよしです。そのうち、エコ爆弾もできるでしょう。人類が減るのが、一番のエコですから。

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侍がジャパンと名乗り野球をし
外国人が付けた呼称を名乗り、米国人が発明した競技に精を出す。それを「サムライ」とされては、真の侍は草葉の陰で切歯扼腕しているかもしれません。

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バカ者にむきにもの言いバカを見る
このバカ議員!このアホウ首相!と怒ったところで仕方がありません。政治家がアホなのは、選んだ国民がアホなのです。むきになるだけバカです。

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散れば咲き咲けばまた散る桜かな
咲き誇る花も、それを仰ぎ見る人も、年年歳歳変わってゆきます。それでも、生命の営みそのものは、ずっと変わらずに続いてゆくようです。

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井の中も住めば都とカワズ言い
外の世界に行って有意義なことの一つは、自らの世界を客観視できることです。大海を知ったカワズは思うかもしれません。やっぱり、井の中がいい。

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混浴でババアと野郎が合コンし
混浴と聞いて、あらぬ期待を寄せる方があるかもしれません。しかし、浮き立つ男が目の当たりにするのは、半世紀以上も昔の乙女たちでございます。

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夏ごとに異常異常と言う正常
異常気象とは「過去30年の気候に対して著しい偏りを示した天候」のことをいいます。夏が来るたびに異常気象だと騒ぐのは、騒ぐ人の気のせいです。

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もうひと口そのひと口がブタにする
チリも積もれば山となる。どんなに太った人も、一夜にしてドンッと太ったわけではありません。余計なひと口ひと口が、積もり積もった果ての現象です。

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焼肉屋大枚減って目方増え
生ビール、キムチ、ナムル、タン塩、カルビ、ロース、ハラミ、ホルモン、チヂミ、クッパ、ビビンパ、チゲ、冷麺などなど。諭吉さんたち、さようなら。

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儲かるとうそぶくやつが大儲け
簡単に儲かる話があれば、世話はありません。万一あったとしても、見ず知らずの他人に教えるわけがありません。欲にかられて、道理を忘れてはいけません。

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怠け者指示する口はよく動き
アリの中にも怠けるものがいるといいます。それなりの存在意義もあると聞きます。ただ、怠けアリが働きアリに指図しているのかどうかはわかりません。

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得点は上にも下にも人つくり
天は人の上にも下にも人を造らないとはいえ、世の中はきれいごとだけでは済みません。いい点を取らなければ、かの諭吉さんの大学にも入れてもらえません。



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