36. とりあえず1週間

医業も「経営」の上に成り立っています。医者だって霞を食べて生きているわけではありません。こんなクリニックでも、運営していくのには年間6000から7000万円くらいかかるというメディカル・コンサルトの試算があります。さらに借入金の返済も加わると・・・1ヶ月に最低でも600万円くらいの医業収入が必要。1週間では150万円。気が遠くなるような数字だなぁ。整形外科の患者さんの一人当たりの単価は2000円から3000円といわれています。ということは、毎日100人くらいの患者さんが来ないといけない。こんなことは勤務医なら考えなくてもよかったのですがね。一人の患者さんから多く取って単価を上げるというのは、昔で言う「薬漬け診療」が典型的な方法ですよね。もちろん社会通念からも許されません。だいたい院外薬局ですし、整形外科はあまり薬は使いません。結局、患者さんを増やす努力をするしかない。患者さんに信頼されることが一番大事ということです。

今一番必要とされていることはなんでしょう。まず、説明。どうして痛いのか、納得できる説明がされることです。しかし、すべての症状をクリアカットに理解することは困難で、結局よくわからないということも少なくありません。わからないときは、少しでも好転させるためのアドバイスができることが重要でしょう。それと透明性。値段がわからないのにいきなり買い物をする人はいません。この点は電子カルテを利用していると解決しやすい。カルテの記入と同時に保険点数項目も横に表示させていますので、聞かれれば説明できます。もちろん、最初から「これはいくらで、あっちはいくらで・・・」みたいな説明をしながら診療すれば透明度は高いかもしれませんが、通常の商売と違ってドライになりすぎてはいけない。人と人との信頼関係の上に成り立つ仕事ですから、聞かれたら話すでいいでしょう。そして、もちろん知識と技術も大事ですよね。開業医では、この点が実は一番難しいかもしれません。そういう意味でも、大学に籍が残っているということは、自分にとっては大きな意味があります。

それでは、最初の1週間の成績はどうだったのでしょうか。初日14人、少しずつ減少し、週末にまた増えて土曜日は19人。50人くらいの方が受診してくれました。ということは、もちろんまだまだ。というか、だいたい予想通り。最初からそんなに来てもらえるわけが無い。もちろんほとんどが初診ですから、当然患者単価は高いのですが、これからが本当の評価になっていくのでしょうね。

それにしてもかぜがなおらない・・・まいった、まいった。