35. お待たせしました。開院です。

意外と静かな気持ちで開院を迎えました。さぁ、がんばるぞ、という気持ちもありますが、かといって今までの自分がやってきたことをやるわけですから、あまり気張ってもしょうがない。

初日は、一番がなんと下の薬局長さん。先日交通事故で、いきなりの自賠責。整形外科と交通事故はつきものですから、いずれ必要な知識ですが、保険診療ではないので事務があわてました。でも、知っている人でよかった。リウマチの方もいらっしゃいました。採血などはOK。レントゲンもOK。キズの処置もOK。二日目には牽引をする方がいました。今日は三日目、骨折の方がきました。肩関節の拘縮でリハビリもしました。だんだん、あたらしいことを学んでいく感じです。スタッフもいい動きをしています。ただ、まだ患者さんが少ないので、すぐに診察できるので、せっかくの居心地のよい待合室を堪能してもらえないのは誤算(?)かなぁ、なんて。それは冗談として・・・、温室状態で日が出るとポッカポカ。なにしろこっちは「商売」はしたことがないので、お金の管理とかよくわかりません。毎日、決まった額をレジに入れ、終わったらチェック。社会保険や国民健康保険への登録、火災保険も忘れてはいけません。

いざ始まってみると、サインが足りない。レントゲンを撮る事にすると、そのまま外に出ようとする患者さんがいたり、やはり自分たちで思っているほど簡単ではありません。やはり即席で作っていくつか増やしました。ただし、全体の雰囲気を壊さないことが大事ですから、さりげなく大胆にという具合です。またレントゲンにはパソコンはなかったのですが、やはり無いと不便ということで「院長室用」ノートを移動。ついに院長室は崩壊状態・・・。やはりスタッフ用男子トイレが院長室というのは確定的。

そして、電子カルテ。これが意外なこと、記入については思ったほど時間がかからない。というのは、実はあらかじめマウスだけで簡単にできるようにいろいろなテンプレートを用意していたのですが、いざ使ってみると、マウスで選ぶと患者さんから目が離れ、しかも項目を探すのに時間がかかるのです。そこで、3人目からは、いきなりワープロ入力に切り替えてみました。そうすると、患者さんと対話しながら記入して、ほとんど時間のロスが無いのです(ちなみに自分は100%のブラインドはできません)。しかも「画面ばかり見ている」風にはならずにすむ。患者さんが診察室から出た後に、理学所見をテンプレートから選択していけば、しっかりした記載になります。リウマチの場合は、分類基準のテンプレートを患者さんに見せながらチェックできるので、説明しやすい。レントゲンも通常のモニターを使っていますが、まったく問題ありません。結局拡大するとJPEGよりはDICOMの画像のほうがきれいですが、実物大より相当拡大しないと差が出ません。高精細モニターを使っても、所詮そこまでの画像を表示しているとは思えません。しかも高いviewerよりもフリーウェアの方がはるかに使い勝手がいい。問題は点数の入力と病名の入力これは、ようするにどう点数をとっていいかという知識が不足しているということです。とりあえず、確実に取れるものだけ入れていくしかない。わからないものは、今は省略。病名は自分が使い慣れているものを探すのが大変。この辺が一番時間がかかる。とにかく一当たりいろいろな病名を入力するしかないか。

そして、いきなり風邪をひいてしまいました。エアコンをフルに入れるようになったので、空気の乾燥がすごい。まいった・・・・。