30. 搬入作業

まず最も気を使うことは、工事期間も同様ですが、すでに開院しているクリニックがあることです。駐車場をトラックでふさがないこと。4階にあるクリニックへの大型機械の搬入にはエレベータが必須ですが、独占して来院者に迷惑をかけないこと。可能なものは外階段を利用すること。これらはメディカル・コンサルトの関口君が事前に業者に周知徹底してくれたので、最小限の迷惑で済んだのではないでしょうか。

ントゲンは精密機械ですので、ほとんど部品状態での搬入です。ほとんどこれは何 ? という状態から組み上げていきますので、丸3日間かかります。3日目にやっと漏洩検査という手順になります。次にリハビリ機器。これも大型ですから、やはりある程度バラバラにして持ってきて、現場での組立作業が丸一日。電子カルテ関係も、コンピュータの設置からはじまり、ネットワークの構築、プリンター等の周辺機器との接続など、やはり丸一日かかっていました。いろいろなものが一度にくると大変すぎると思うかもしれませんが、結局すべてが単独に機能するならいいのですが、いろいろな連携があるので、一度にやらないとわからないことが多い。今回の経験からは、大型機器を入れる前に予定家具類を揃えたほうがいいように思います。機械が来ても家具が無いためにおさまらないという事態がいくつか発生しました。もちろん、どんどん足りないものが出てきますので、リストアップして適時追加をてきぱきと決めなければいけません。

それといろいろな人がやってきます。もちろん搬入の関係者がほとんどですが、バイトで入った人も多く、全てを把握することは大変難しい。工事の追加手直しの作業の方もいます。これだけでも一番多いときで20人くらいの人がクリニック内にいたのではないでしょうか。火事場泥棒的なことにならないように、入口でしっかりと見ている必要があり、けっこう大変です。関口君をはじめシステムの中条さんらが協力してくれて、ほとんど詰めてくれていますが、そこへ、新規開店をあてにしていろいろな人がやってくる。これをいちいち相手にしていたらへとへとです。特に衛生関係のD社は、同じ地区にいろいろな営業がバラバラにはいっているようで、次から次へとやってくる。いいかげんにせぇー!! 数日後に来てくれと何度言ったらわかるんだ !! という感じ。こっちの迷惑を考えないこの営業姿勢はとうてい受け入れられませんよ。こんなことがしばらく続くんですかね。そういう輩を相手していると、すぐにあっちでこれでいいか確認してくれ、こっちでこれはここに置いていいのか、向こうからは使い方を説明するよ、そこへタウンワーク見たんですがという電話。へとへとです。タウンワーク見た、従業員応募ならいいのですが、こんなのいりませんかの業者がやたらと多い。これにも閉口です。そこへ大問題発生。用意した新品プリンターの一つが初期不良で動かない。電子カルテのパソコンが熱を持ちすぎてダウン。さらに電気温水給湯器から水漏れで床がびょびしょ。あたふたあたふた・・・。

そういう中でホームページの募集案内を見て申し込んでくれた方が、常勤の看護師さんに決定しました。リハビリも当面手伝ってもらえる人が決まりました。この辺が順調に進んでいることが、最も心強いところです。道具が無くても人がいればほとんどのことは何とかなります。ここにきてあらためて人とのめぐり合わせの幸運に感謝です。

ほらね、やっぱり余裕なんてありません。それにしても、このダンボールと発泡スチロールのごみの山、どうしましょう。

さすがに機械が並ぶとリハビリ室らしくなってくるでしょう。なるべく高性能だがコンパクトなものを選択しました。とばーっと動かせば、すぐに20畳以上のスペースを作れますので、いろいろな応用がききます。将来はエアロビクススタジオも可能との噂あり !!