23. 電脳診療所設計図

さて、クリニックはペーパーレス&フィルムレスを前提にシステムを構築します。ただし、100%にこだわるわけではなく、デジタルとアナログのいいところをうまく選んで取り入れていくことが大事だと思います。さぁ、あとはクリニックだけだぞーっ!!
電脳化計画もいろいろあった後、ほぼ全容が決まってきました。

まず電話。可能な限り話中になるのを避けるために内線を作りFAXは専用とすること、また電子カルテなどのメンテナンスのための専用回線が必要なことなどによりISDN2回線、電話番号を4つ取得しました。通常の電話はビジネスフォンとして数箇所に内線電話機を設置します。さらにFAX専用の番号とPC用専用番号として振り分けます。

電子カルテを中心としたイントラネットは、基本的にはセキュリティ上クローズな状態を基本とします。ここにレントゲンCR装置からの画像をDICOMサーバーに貯めこみ、イントラネットから検索します。電子カルテのバックアップはサーバーPCはRAID-1としてミラーリング、さらに別のPCで丸ごとバックアップ。その上、データ部分だけは別のネットワーク・ハードディスクにバックアップします。ハードディスクは消耗品ですから、何個バックアップしても不安は残ります。可能な限り、DVDなどを用いての保存も併用します。画像はデータ量が多いので、大型ハードディスクを並べるしかありません。

インターネットを利用する外部との接続も必要不可欠です。ウィルスなどの問題があり、原則としてイントラネットとは切り離すのが基本ですが、連絡手段としての電子メールやOSのアップデートなどでもインターネット接続が不可欠。そこで、インターネットはすべて無線LANを使用しての接続として、必要なときだけ接続するようにします。というわけで、各PCは有線と無線の二つのLANアダプターと専用線によって3つのネットワークの中から必要な時に必要なネットワークを利用することにしました。

この辺はシステム担当の中条さんの腕の見せ所です。複雑でごちゃごちゃしていて、さすがにPCマニアの自分もよくわかりません。ここは専門家にまかせて、自分は1ユーザーとして出来上がりを楽しみにしています