21. 工事開始

荒川さんのまとめた設計図を元に、4つの業者に内装の見積もりを依頼してもらいました。その中から、荒川さんの基準により業者を決定してもらいました。

選定のポイントを荒川さんに説明してもらいました。まず見積もりの内容。「・・・一式」という表現はマイナス大。細部の検討が不十分か、あるいは値段がいいかげん。もちろん安いことが一番ですが、各担当する業者の間の連携を重視するとのことです。これらがバラバラだと、最後になってダメだしが多くなり、最悪工期が延びてしまいます。ちなみに工賃は坪当たり安いところで25万円、高いところはきりがない。安けりゃいいってもんでもないしなぁ。

今回の決定は、自分も納得できるものでした。いよいよ工事契約。ドカーンと初めての出費です。荒川さんとは、設計の最後の詰め。もちろんここまできて、今更文句の付け所はありませんが、どうしても実現してもらいたい秘密のお願いがあって、これがなかなか解決していませんでした。多目的トイレの構造です。どこまで多目的にするか、またどこまで安全性を追求するかなど、けっこう考え出すといろいろ決まらない。

それともう一つ。清涼飲料水の自動販売機を是非置きたいと思っているんです。これは駅の売店以外、周囲にコンビニがないため、特に夏場にはのどが渇いて大変なんです。町づくり条例の関係かな。ピューっと水が出るウォータークーラーというのもありますが、あんまり清潔とはいえません。かといって、ドカンと置くのも邪魔。うまく違和感なく自販機を据え置くにはどうする。これが、けっこう大変。薄型で壁の中にはめ込むと外観はgood。しかし耐震性の問題で固定が大変。これをどう解決するか、楽しみ楽しみ。ちなみに、電気代だけ回収することができればいいので、販売価格は通常よりはちょっと安くできました。

それはともかく、いよいよ工事開始。初日は、床に墨で線を引いていきます(墨出し)。ついに工事だ、と思っていると意外と地味な作業です。ここからあと2ヶ月あまり。そろそろ秒読み段階に入ります。


工事開始して数日後には、こんな状態。入口から見て左から東側・南側・西側です。主な壁を作るためのフレームができており、天井は一部穴が開いています。まるで動物園みたい。このままなら壁をすり抜けて移動は楽!?