17. 購入物品いろいろ その2

診察で使う道具などはどうしよう。打腱器くらいは持ってますが、整形では診察器具はあるような、ないような。このあたりになってくると、実際に患者さんが来た状況を想像できないとなかなか決まらない。ところが、考え出すと、もしもあーだったら、こーだったらとなって、どんどん必要物品が増えていきます。これじゃ、きりがない。

自分が自信を持ってできることをしっかりイメージして、ここまではするが、ここからはしない、ということを明確にしておくことが大事ですね。自分の場合は、傷の処置として皮膚縫合はする。骨折をレントゲンを見ながら徒手整復をする。骨折部を固定するのに皮膚の上から鋼線を刺してとめる位はしたいが、皮膚をわざわざ切開まではしない。患者さんが具合が悪くなった時は、最低限の状態を把握するための検査機器は持っておくが、同時に救急車をすぐに呼んでおく。

リハビリテーションでは、運動療法と物理療法の両輪をしっかりとできる体制をとる。運動療法は、一部トレーニング的な要素も導入する。気持ちよく働けなければ、患者さんに親身になれないという基本姿勢から、極力従業員に対してもアメニティを向上させる環境を提供する。オール電化とし、安全上もガスは使用しない。などなど、大きな理想に燃えて考えましょう。ただし、予算のバランスの上で。

ただ、忘れてはならないことは、患者さんが快適に過ごせることです。自分は医者の立場で考えてしまうし、実際病気にはこれまで縁が無かったので、本当に患者の立場で考えることができるか疑問があります。そこで無視できないのがコンサルトの皆さんの意見。より、患者に近い立場から、私ならこうして欲しいという意見を言ってくれます。もちろん、そのすべてが正しいとは限りませんし、また実現可能というわけでもありません。やはり自分のクリニックで何をするかという、イメージに戻って検討していくことが大事ですよね。もちろん予算の中で・・・・