4. 溝の口再び

年が明けて2005年。年末に教授には開業宣言。医局の人事に迷惑がかかりにくい秋に退職したいと言っちゃった。これは自分の退路を断つ意味がある。まだ言わなくてもいいけど、自分の決意をはっきりさせるためだ。そういうわけで、この新年はSPECIALな年になると、ひそかに思っているのでした。家族と初詣。いつもは近くですませていたけど、今年は小田原大雄山までいきました。初めて、気持ちを込めて達磨を買いました。

さて、溝の口のでかい物件が、ここにきて再浮上。なんと、薬局が借り上げてクリニックモールにするプランが出てきたのです。もともと高級エステが入っていたマンションの2階3階部分で、入り口は階段で2階、中で吹き抜けがたくさんあって3階への階段がある。この吹き抜けを生かせば、けっこう面白い空間ができそう。エレベータをつけましょう。前の時間貸し駐車場を買い取りましょう。モールにしていろいろなサービスを提供しましょう。託児室を作りましょう。共用部分をいろいろ用意してそれは薬局がお金を出します。うーん、これはうまい話だ。どんどん行け行け。

さっそく家内と現地視察。商店街にあって人通りも多い。周囲を歩き回ると、巨大マンションもある。整形外科も少ない。自宅からは車で30分以内。プラン通りにいけるならこれでいこう。最初に入るのが決まっているのは自分だけですから、好きなだけ中のスペースを取り放題。早速ゾーンプランを自分なりに考える。北側の大きな吹き抜けを取れる60坪くらいはオレんだぁー、という感じです。レイアウトはどんどんできる。なんといっても壁は好きなところに好きなだけ作れちゃう。こんなのどう? じゃあ、こんなのは? 夢はふくらみますよ。

ここで、開業支援チーム第3の男、設計を担当する荒川さんを紹介されました。荒川さんは、年が同じでとにかく誠実そうな人。彼の設計サンプルを見せてもらいましたが、ほー、こんなことができちゃうんだ。当たり前だけじゃないsomethingを作り出す人という印象ですよ。よろしくお願いします。

当初自分で作ったクリニック入口のイメージ図。基本的なコンセプトは「木のあたたかみ」で、それは一貫しています。