2. クリニック構想

いよいよメディカル・コンサルトと実質的な初めてのミーティングです。あちらは社長さんと若手の二人組み。若手の関口君は、スーツをびしっと決めたなかなかの好青年。一方、社長はいまだに青年しているナイスミドルで、お気楽なおじさん風(すみません!!)。とりあえず、コンサルトの実績の説明を受け、こちらは夏に話したこちらの希望をもう一度話し、コンサルト料の相談。ここだけの話、ずいぶんおまけしてくれましたが、金が無い身には安くはない。それだけのお金をかける価値があるかどうかは、ある意味賭けです。でも走り出した自分には選択肢は多くありません。信じるしかないだろう!!

2回目のミーティング。
クリニックの構想と、今後の手順を決めていきます。自分が提示した構想は、?一般整形外科を中心とし、?リウマチを専門的に扱える、?運動療法をしっかりできる整形外科です。現代は患者さんの目は肥えていて、医者を評価することにかけては大変シビアです。何でもできます風のことをいっても、すぐに底が割れてしまう。自分が自信を持ってできることを、最大限やることができるクリニックとしたい、というのが基本姿勢です。

メディカル・コンサルトからは、患者の立場からインフォーム&コンセントを実践することを中心としたプランが提示され、予防・診断・治療に渡って開かれた医療を行う場所として新しい感覚のクリニックとする意見が出されました。これには自分も大賛成。卒業した大学では「安楽死事件」、今所属する大学では「カルテ改ざん事件」などを間近に見てきました。隠すことが問題を大きくすることは自明の理であり、どこまで開くことができるかが医療の価値を決めるポイントのひとつです。また関連病院の設計に関係したことにより、患者アメニティの重要性も認識させられました。これは同時に働く側のアメニティも確保することであり、自分にゆとりがなくて他人にやさしくはできません。

このあたりを底辺に置いて、場所の選定作業に移ります。ターゲットは東急田園都市線沿線だ!! (だって、自宅が沿線だからという単純な理由・・・)