ポルトガル・ポルトの市電


第二の都市ポルトにも素敵なトラムが
 

2024年5月9日〜10日
 

順番が異なりますが、ブタペストから欧州西端の国ポルトガル・リスボンに飛んで、有名なリスボン市電やケーブルを見て回り、写真もたくさん撮りました。そのあと、列車で北上し、ポルトガル第二の都市ポルトにもリスボンと似たようなトラムが走っていることが分かり、特急列車で3時間、ポルトの街に行ってみました。ここはあまり写真にも出てきませんが、本来の目的地のシントラの近くだったこともあり、2日間をこのポルトのリスボンとは全く違った美しい都市のトラムを背景に、短い区間を探索しました。また、日本では見られないような古典トラムを大切に保存しているミュージアムにも感激しました。
数日なので本当のところは分かりませんが、ポルトガルは安全で素晴らしい国と言うことがよく分かりました。

 
 

 

ポルトに行くには、本線の特急停車駅カンパニャン駅ではなく、そこから盲腸線の一駅を普通列車に乗り換えてサン・ペント駅に行かなくてはなりません。ここが終点駅です。

 
 

 
 
 

ホームにはVWのワゴンの販売店があったり、また最も驚いたのが、絶滅危惧車の仏製げんこつ型機関車が停車していたことです。なんでこんなところに?


 

  


 
リスボンと似たトラムでしたが、雰囲気を全く変えようと思って、朝早くホテルを出て間近のトラム路線に沿ってロケハンしました。海山あり、いわば観光リゾート地なのでしょう。

 

 

 
 

ここはリスボンとは違って、ダミーのトロリーではなく本物のポール集電です。単線ですが、朝の素晴らしい光景の中を、初めて見るタイプの車両が来ました。

 
 
   
 

 

1番系統は緑豊かで、ドウロ川に沿って走る路線です。そこを、塗装かシールか分かりませんが、お洒落なマークを付けた車両が来ました。読めませんが Entre Quintas 駅付近です。
 

 
 
 


ここは、とても素敵な場所だったので、しばし周辺で撮りました。奥に見えるビルがトラムミュージアムです。リスボン同様、指定座席電車も多く走っていました。無広告がいいです。









ここが路線中心部のエレクトリーコと呼ばれる3系統の分岐駅です。右がトラムミュージアム。昼なので人出が多くなっています。系統は1、18、22の三つがここで分岐します。






 
その駅からドウロ川が見えるように撮った写真です。こういうボディのイラストも古典電車に似合っています。多分しつこくない車両の良さを残したイメージだからでしょう。

 
 
  
 

 ここから山に向かう18番系統のトラムが下ってきました。後で聞くと、一番人気のある坂上の22系統は現在工事中で、運休のようでした。一度見て見たかったですね。

 
 
 



1系統路線を少し東側に歩いてみました。交換電停ですがこんな洒落た「休憩どころ」もあるんですね。歩いていても湿度が低く全く苦になりません。気温は28度くらいでしょうか。



 
 

 
ここから1系統の終点駅方向に歩くと、川から遠ざかりまた違った光景となります。アパート地区の多いこんなところも走ります。ポルトガルはとにかく高低差の多いところです。
 
 
  
 
 

 
ここは1系統の終点駅です。リスボンの28系統に劣らず、観光客は長蛇の列を作っています。 終点 インファンテ電停の光景です。
 

 
 
 


ここも有名なドウロ川を高く渡る、人と鉄道両用の「ドム橋」です。残念ながら古典トラムは走っておらず、新型のメトロがちょうど渡ってきました。聖堂も橋の造りも素晴らしいです。









中心部のトラム・ミュージアムに行きました。ここは元火力発電所だったようで、大きくて広いです。ひしめいて押し込んでいないので、ゆっくり見れます。







こんな卵形のトラムもいたんですね。現役時代の写真が添えてあるのも、人々の足だったトラムへの愛着を感じます。








これはどうやら郵便ポストのようで、昔はトラムで郵便を運んでいたんですね。




知らない世界を知るのも大切です。
私は、ここでいろいろ学びました。