南海電鉄30000系こうや号


30000形は是非撮りたかった電車です
 

2023年9月23日〜24日
 

前から撮りたいと思っていた南海高野線30000系「こうや号」です。これは2編成しかなく平日は1編成しか走りませんが、土日は両方走ります。私はこういうスタイルの電車が大好きで、2日間で11キロ歩きました(平地ではありません)。心臓や肺は特別問題はなかったのですが、高野山に向かうクネクネ道が、道路自体が既に急坂なのに、更に線路はその上を走るので斜面を登ると、まず足に来てこの猛暑で運動もせず、いかに足腰筋肉が衰えていたかを痛感しました。30000系はやっと念願が叶いましたが、1編成しかない31000系も貴重だし、もうすぐ引退も噂される観光電車「天空」も来るし、しかも今話題の無塗装に復刻した6000系6001Fも橋本まで来るし、一兎追う筈が四兎になってしまいました。忙しい南海電車の旅でした。
 
 
  
 
 前日に橋本に入りました。翌朝は小雨混じりの曇り。早朝に九度山の駅近の撮影地に行くことにしました。雨が上がった頃、下り「こうや」が来ました。 九度山付近
 
 

 
 
 
次は本格的山中の高野下から下古沢までロケハンしながら歩きました。線路は上方の山の中腹を走っています。急峻な道路からさらに登って線路脇から下りを撮りましたが、きつかったです!

 

  


 下古沢まで歩きましたが、道路から駅に入る標識もなく、地元の人に尋ねてやっと行けました。その駅までの小道も、もの凄い急傾斜で、午前中に疲れ果ててしまいました。
 
 
 
 
 

この駅は交換駅ですが、山間のとてもいい雰囲気だったので、上り下り列車も、しばらくここで撮ることにしました。上りこうや号が通過していきます。こういう雰囲気の駅とは知りませんでした。
 
 
   
 

 
急勾配と急カーブが見ても分かる線路を極楽橋に向かう下りこうや号です。トンネルも随所にあります。もう秋ですが、樹木の緑にマッチした美しいカラーリングです。

 
 
 
 

橋本〜極楽橋間は単線急勾配で邪魔物も多く、もう少しスッキリ撮ろうと、翌日は橋本から河内長野方面の複線区間に行ってみました。昨日と全く違った景観でした。





 

 私は今は秋というのを忘れて、雑草が線路脇や撮影地に密集し、普通には撮れないことを途中で気づき、場所探しにまたまた歩きました。本当は三脚や脚立も必要です。
 
 
 
  
 

 とにかく地図を見ながら線路脇を歩き、良さそうな路地を登るだけ。これもまた楽しからずや。ただ電車の時刻は決まっているので、いい角度で構えるまでが大変です。
 
 
 
 
 

 南海は道路も線路も急坂が多いので疲れ切ってしまい、橋本の一つ難波寄りの林間田園都市駅ホームで安直に撮りました。余計な線路が無ければ山間の雰囲気です。
 
 
  
 
 

 橋本は何もない町なので、ここから皆さん大阪まで通勤しているそうです。ここは特急停車駅で思いがけず女性の車掌さんだったので後ろ姿を1枚撮りました。
 
 
 
 


さて忘れてはいけないのが、たった1編成しかない31000系です。30000系の補完で作られたようですが、あまり写欲が湧きません。とにかく来たものは1枚です。






難波寄りの林間田園都市駅ホームの難波寄りホーム先端から31000系を狙いましたが、やはりここは急にマンションが林立するようになり、隠しようがありません。







これも31000系ですが、ものはついでで、単線且つ山間の雰囲気で思わずシャッターを切ってしまった1枚です。前日の下古沢駅での交換風景です。









これは橋本と極楽橋間を走る観光用電車の「天空」です。なかなか粋なカラーリングをしています。もうすぐ引退とか言っていましたので、これも後追いですがしっかり1枚







こうや5号」を撮るため道路から急傾斜を登って撮影角度の準備をしていたら、突然「天空」がやってきました。慌てて切った1枚ですのでピンもしっかりは合っていません。








ただ、橋本側2両は標準色なので下りを狙わなければなりません。南海もなかなかやるものですね。乗ったらとても楽しい車内だと思います。いつも混成4両なのでしょうか?









橋本駅から川の方向に下って行くと国道370号線に出ますが、それを渡って川に近づくと遊歩道があり「紀の川」の南海の鉄橋が見えます。光の関係で夕方がいいようですが、ここも名所になりました。








2日目、どうせ橋本から河内長野方面に出るのだったら、6000系も1枚は撮っておきたいと思っていたら、前2両に急行橋本行で6000系が来ました。ラッキー。3つ窓に片開きドア。








 
これはさよなら6000系と称して、6001Fをメインに標準ラッピングを剥がしてステンレスのみに戻し、細部も復刻して走った心憎い1編成です。思わぬ拾いものにびっくり。ただ橋本駅は
邪魔物が多すぎました。でも撮らないわけにはいかないし。驚くことは南海はこの列車の3日先までの運用を教えてくれると言うのです。とても粋なことをしますね。南海を見直しました。








本当は「なんば」方面の6両がすっきり入るお立ち台に行きたかったのですが、今回の私のメインは単線を走る30000系だったので、隣駅で邪魔物が入るのは覚悟して1枚だけ撮りました。







ここは急行も止まるので、停車中をゆっくりとることが出来ました。近くで見ると車体は結構傷んでいました。時間の問題ですね。東京なら追いかけたでしょうが。



南海電鉄は 私が初めて挑戦する路線で
右も左も分からない中 よく頑張ったと
思います。 あれこれ追いかけとても忙
しい撮影旅行でした。 また行くかも?
 
最後に今回大変丁寧に土日の30000系運用を教えて
 下さった南海運輸車両部様に厚く御礼申し上げます。