ミラノ市電150形通称ベントット


2日間ベントットを撮りまくりました
 
 
2019年4月19日〜4月20日

 

ベントットとはイタリア語で28のことのようで、この150形が誕生したのが1928年(なんと90年以上前)にちなんで名付けられた愛称であり、世界でも名車の一つに数えられています。その特徴は、当時としてはヨーロッパでは長尺で、(当時の古典トラムは10m級だった)大きな窓がずらりと並び、出入り口は3か所にあり、しかも折ドアの観音開きの扉であって、これが停車場で一斉に開くところは壮観であったし、開くと同時に折り畳み式のステップが降りるところなどいまだに見ることの出来る画期的な車両でした。
これがまだミラノで走っていると聞いて、撮るなら今しかないと思い、ベルリンから飛行機でファッションの街ミラノに行きました。飛行機はさすがに早く、2日間を有効に使うことが出来ました。
ただ、何系統に走っているかは行ってみないと分からないので、しばらくは中央駅の前で観察をし、しかもトラムに乗って調べましたが、とりあえずは19と10系統に入っていることが分かりました。
ドイツとは全く違う街並みを走るベントットは素晴らしく、本来は右側通行の為、扉側を撮るのは難しく大変苦労しました。また、広告電車も多く、オリジナルのすっきりしたベントットは数えるしか撮れませんでした。
写真にはあまり解説を付ける必要はなく、じっくりこの古典車両を見ていただいたほうがいいかと思いますので最小限にとどめました。
 
 
 
 
 

 
まずはお話しした、右サイドの扉側の写真です。こういう場所でしか撮れません。木製なのがまたいいですね。
 
 
 
 
 
 

 
ビル影もありなかなか右サイドからは撮れません。どうしても正面がちになります。
 
 
 
 
 
 

 
車内も撮ってみました。誰も気にとめません。
 
 
 
 
 
 

 
これは右サイドを狙った会心の1枚です。たまたま10系統は泊まったホテルの近くだったので、カメラ1台を持って気軽に出られました。
 
 
 
 
 
 

 
反対側は逆光になりますが、街並みを撮るには抜群の雰囲気です。
 
 
 
 
 
 

 
こんな広告電車も走っています。これはまだ地味なほうです。屋根上まで広告を付けています。
 
 
 
 
 
 

 
木陰が写り込んでいますが、これもまたいいものです。ミラノの春は暑いくらいでした。
 
 
 
 
 
 

 
ミラノと言えばドゥオーモ。ロンバルディア州の大聖堂をバックにヴェントットを撮りました。私の腕ではこれが精一杯の写真です。(撮影場所はこの位置だけです)
 
 
 
 
 
 

 
新緑とオリジナルのベントットと、信号待ちのお洒落な女性を。
 
 
 
 
 
 
 
 
そろそろミラノともお別れ。イタリアのアパートにはベランダがあります。
 
 
 
 
 
 

 
都心部に戻って、ヴェントットではありませんが、古風な建物が並ぶ大通りで1枚。
 
 
 
 
 
 

 
バックにはイタリアの老舗ブランドのマックス・マーラの店舗を入れてベントット最後の1枚。
 
 
 
 
 おまけ
 

 
地下鉄3号線