九 州 の 鉄 道 風 景 @
北海道から東京に戻って、しばらくたつと今度は九州の転勤となりました。1994年のことです。JR九州は既に水戸岡式デザイン車が主流で、真っ赤、真っ青、真っ黄色ばかりで、新型特急電車も量産され、私にはなじめなかったのですが、幸いブルートレインだけは昔のままで走っていました。客車は勿論14系、24系で、機関車は主力はED76、一部列車にはEF81が残っていて牽引していました。もう追いかけるのは、往年の姿を見ることが出来たブルトレだけでした。これはとてもラッキーだったと思っています。今や消滅して久しい全九州寝台特急をご覧ください。ローカルはAでご紹介します。 |
JR九州の寝台特急列車たち
1990年代、ブルトレが走っていました。順不同です。
撮影は1994年〜1997年までです。
■さくら
有明海の波瀬の浦の高台から撮りました。当時は登れたのです。潮の干潮が激しいので、行く前に調べます。干潮は泥が出て汚いです。
夕刻、東京に向けて「さくら」が長崎駅を出発します。このヘッドマークは本州用とは違いピンク地に緑の「さくら」の文字が際立っていました。
肥前飯田付近の桜の名所です。満開の桜とさくら号。もっとファンが来ているかと思ったらわずか2人ほど。好きな位置で撮れました。
これは多良の入江の先で、白浜リゾート海水浴場が出来る前の工事開始の頃です。すでにフェンスが邪魔でしたが。
■富 士
日豊本線・杵築〜大神間の上り特急富士のフル編成です。通過時間は夕刻5時40分を過ぎます。夕日でよくわかりませんがローズピンクのEF81の牽引です。
宗太郎を超えてトンネルから出てきた下り富士です。大分から赤いED76になります。富士山形のヘッドマークは九州だけでした。
これも大分まで受け持ちのEF81(ローズピンク)の下り富士です。機関車まで入れると実に16両の編成です。標準ですが後ろは切れます。
ここはどこか正直思い出せません。宗太郎を下ってきた市棚付近かも。珍しい水色のマークを撮りたい一心でしたから全く覚えていません。
■はやぶさ
ここは鹿児島本線の植木〜田原坂です。上り「はやぶさ」がフル編成でやってきました。良い場所なのですが、ビニールハウスがあるので、
避けたファンも多かったはずです。ここで同業者と出会ったことがないからです。昔は綺麗な緑一色だったようですが。私は気にしません。
熊本で半分を切り離した下り「はやぶさ」です。サザン牽引機の78号機がけん引してきました。まあこれも偶然でいいかも。
同じくサザン専用の78号機が朝方、門司から下り「はやぶさ」を牽引してきました。14両のブルトレをこれが牽いてくるとイベントとは違い感激します。 東郷〜東福間
上田浦峠のくねった道を登っていくと、一瞬開けて海が眺望できる撮影地がありました。沖に釣り船が見えます。今は三セクで何が走っているのでしょう?
■みずほ
これも植木〜田原坂ですが、「みずほ」は鳥栖で分割、併結するので、ここは短編成でやってきます。夕日がギラリです。
下りみずほはここ鳥栖駅で、鹿児島本線西鹿児島行と長崎本線回りの長崎行の2列車に分割されます。既にマークも装着済みのED76が構内に待機しています。
肥前大浦〜小長井間を行く長崎本線経由の分割された「みずほ」です。
■あさかぜ
ブルートレインの元祖「あさかぜ」ですが、この時はすでに2往復の「あさかぜ」は1本が下関止まり、もう1本が博多まで運転されていましたが
1994年には臨時列車扱いとなり、これにより九州乗り入れはなくなりました。 ギリギリ間に合った九州内の「あさかぜ」です。数回しか撮って
いませんが嬉しいことにローズピンクのEF81牽引が多かったように思います。博多以遠には行かないのでここでしか撮れません。東郷〜東福間
近い将来の「あさかぜ」の下関止まりは予想されたので、ローズピンクのEF81とマークだけを望遠で撮ってみました。
「あさかぜ」が少ないので、昔の古いカラーを貼ります。ED75 300番台の時代です。国鉄時代です。博多駅上りあさかぜ。
■あかつき
佐世保駅で出発を待つ、、京阪神―九州寝台特急の「あかつき」です。難しいかと思ったのですが、挑戦したら結構きれいに写りました。
あかつきは通過時刻は早いですが、「私専用」の波瀬の浦の高台のお立ち台から、長崎本線経由の「あかつき」を一度狙ってみました。
波瀬の浦と似ていますが、ここは小長井に近い高台です。レガートシート車が写るように早めに切ったら、後ろまで入りませんでした。
■なは
これも、京阪神と九州を結ぶ寝台特急です。もっと線路周りが開けていると思ったら、後部は良く見えませんでした。快晴だったのでよしとしましょう。
ここも、一度奥の踏切で撮ったのですが、上手く撮れなかったので再度小山に登りました。こういう時に限って天気が悪いです。 肥後二見〜上田浦
上田浦峠の上の「はやぶさ」と同じ場所です。これは「なは」で、陽が回り切れないうちにやってきます。はやぶさは順光で撮れますが。
■彗星
これも京阪神と九州を結ぶ特急です。下りは門司を4時45分発で、これを日豊本線で撮るには、夜中出発か、途中1泊する以外にありません。
宗太郎峠の朝は 山影で撮影には向かず、道路を下っていくと、幾つかのトンネルがありますが、光線の具合のいいところで狙ってみました。
ここは下り彗星が宗太郎峠を越えて市棚に下っていくところです。道路がオーバークロスしていて順光ではありませんが何とか撮れました。
やはり「彗星」は日豊本線を走るのは早い時間なのでどこも陽も回っていません。ここは高鍋駅手前の鉄橋です。露出が難しいです、
これらの写真は全てポジフィルムで、デジタルのように、明るさや色修正などの調整は難しくオリジナルフィルム勝負でした。 |