北海道・消えた鉄路と風景A


広尾・天北・湧網
 

1987年〜1989年(廃止)

 

全くの順不同で申し訳ありませんが、フィルムスキャン順にまとめていますのでご了承ください。あまりにたくさんの廃止路線と写真があるので、まとまりがない点はご容赦ください。既出でないかと写真を選ぶのも結構大変な作業です。本編の3線 - その2をご覧いただいて、当時を思い出してください。私の
記憶もかなり薄れ、不正確なところがあるかもしれません
 
 
  
■広尾線

 
 
 朝の広尾行きです。大樹町付近を流れる歴舟川をクロスして鉄橋を渡る列車を、並行して走る国道236号線(広尾街道)から撮ることが出来ました。
 
 
 
 
 
 

  これは午前に列車交換をする中札内駅です。駅員さんがタブレットの受け渡しをする場面を撮りました。広尾線には撮影名所はありません。
 

 
 
 
 

  従って広尾線には殆ど行っていませんが、これは最終日に走ったキハ27、56の急行色で統一された「さよなら・ひろお号」です。1987年2月1日






 
愛国駅では愛国町長?から「ひろお号」乗務員に花束を贈呈するセレモニーがありました。 


 
 
 

 
幸福駅には最終日には、地元の住民が大勢出て、普通列車を見送りました。無人駅なので応援職員が整理をしていました。

 
   
 
 

 
これは幸福駅を臨時「ひろお号」が通過していくところですが誰もホームにはいません。2往復の最終帯広行きです。横断幕を入れて撮りました。
 
 
 
 

■天北線 
 

 
声問駅から南稚内に向かい線路沿いに走っていたら左の高いところに神社があったので登ってみたら、列車と海がうまく入りました。
 
 
 
  
 

 
ここは有名な小石〜曲淵の道路上から撮れる俯瞰写真です。300ミリでちょうど収まります。上り急行天北です。ワイヤーが少し目ざわりですが。


 
 
 

 
下り急行「天北」です。走行授受はここ敏音知、曲淵、声問の3駅でしたがそのために助士が添乗していました。助役さんとは顔見知りです。 
 
 
 
 
 

 
曲淵駅は交換駅です。稚内行きが先着しました。キャリアをホームにおいて助役さんが到着を待ちます。乗客は子供二人。列車は単行。
 
 
 
 
 

 
ここは寿仮乗降場で、板張りホームはサイロの後ろにあります。廃線後に偶然ここを通ったら、建物は崩れ、離農した跡だけが残っていました。同じ場所かと驚きました。
   






トンネルから飛び出る急行天北を撮れる陸橋がありました。敏音知で撮ったあと、ここには楽勝で先着出来ました。 小頓別〜上音威子府







急行天北は1988年11月、DE10による14形客車急行から、ヘッドマークを付けた新塗装のキハ400形に変わりましたが僅か1年半の短命急行でした。







原野の真ん中にある「飛行場前」駅。戦中の浅茅野飛行場に由来しますが、すぐ終戦となるものの駅名だけは残りました。ここで往路の「さよなら列車」を撮りました。







南稚内に戻る「さよなら列車」です。ここは道路反対側の山の急斜面の危険な場所で、左手は崖、右手片手で撮った苦心の写真です。 曲淵〜小石







天北線が猛吹雪で2日間運休後、登場したDD14除雪車です。雪が半端でなく、1日で小石までしか仕業できませんでした。既に夕方です。





■湧網線



 国道246号線がすぐ線路脇を走り、すぐその先がサロマ湖の、絶好の場所です。雪原はすでに真っ青な湖になっていました。芭露〜計呂地







これは二見中央の仮乗降場です。朝昼夜の上下3本しか止まりません。殆どが学生の通学用です。早朝、網走から行って見ました。







常呂からやや能取駅側に国道を走るとこんな場所があります。堤防があるので接岸はしませんが、その先は流氷です。  常呂〜能取







ここは流氷が接岸する駅で有名でした。この時はまだ離岸せず、単に雪原でしかなく、オホーツク海と思えません。 常呂のお立ち台







九月になると能取湖畔は「真っ赤なサンゴ草」が群生します。素晴らしい光景ですが、やぶ蚊との戦いと沼地なので大きな長靴で完全武装が絶必です。能取〜北見平和







真夏の卯原内駅です。右には能取湖が見えます。ここから線路は大きく右にカーブしながら湖に沿って北上します。








「さようなら湧網号」の時間になったので海から離れた正面順光の場所を選んで待ちました。以外にもキハ22が先頭で来ました。佐呂間付近







そのまま車で追いかけたら計呂地〜芭露間の湖に出たところで追いつきました。向こうはサロマ湖の雪原です。さようなら湧網線。




これらも懐かしい廃線前の思い出の写真ばかりです。なぜか
素晴らしい光景の路線ばかりなくなっていった気がします。
その3に続きます。