北東ドイツのナロー2題
 

旧東ドイツの北方、バルト海に近いロストックを挟んで、西に「モリイ」の愛称で親しまれているナロー鉄道(正式にはMecklenburgische Bäderbahn Molliと、東方のリューゲン島には余り知られていないRugensche BaderBahnに同じナローの蒸気機関車が走っています。
こっちは行くのに不便なこともあって情報が少ないため苦労しましたが、ネットで時刻を調べ、グーグルアースで撮影地の目途をつけて、用意万端で行って見ました。モリイの方は写真や情報も多く、問題はなかったのですが、RBBの方は撮影地に苦労しました。
ただ、走行距離も短く、逆に本数も少ないため、移動にはそれほど苦労はしませんでした。双方の鉄道は、ターンテーブルがないため、モリイはバードドーベランに向かう列車が、RBBではプットブスに向かう列車が機関車が正向きとなります。
両鉄道とも快晴に恵まれ、満足な写真が撮れました。
Mecklenburgische Bäderbahn Molli
 

  

 
この時期朝一番のバードドーベランに向かう正向きの列車は、狭い道路のうえ両脇が住宅の為どうしても家影が出来てしまいます。日の当たるところで1枚。

 
 
 
 
 
 

 
本数が少ないのでバックで戻る列車も貴重です。わずかに陽の当たる同じ場所で、ワイドでもこの角度でしか撮れません。客車にもスチームが入っています。
 

 
 
 
 
 

 
ようやく太陽も上に登り、まだビル影が張り出してはいるものの、いわゆるモリイらしい雰囲気の写真が撮れるようになりました。それでもここは車が入れます。
 
 
 
 
 
 

 
イースター休暇ではあったのですが子供の乗客が多かったですね。通学ではなさそうですが、客車とモリイのロゴマークと一緒に撮ってみました。
 

 
 
 
 
 

 
陽が完全に登ったので、列車全体が入る位置に移動して家並みと、朝の散歩する人たちを入れて撮りました。この時期、観光客はほとんどいませんでした。
 

 
 
 
 
 

 
最後にこれぞモリイという角度の写真を狙いました。遠くから鐘を鳴らして来るのですぐわかります。ここは車は進入禁止の道路で最後に決めることが出来ました。
 
 
 
 
 
 
Rugensche BaderBahn
 
 

 
さて、ちょっと行くのに面倒なRBB鉄道に来ました。情報が少ないので、まずは保養地であるゼリンオスト駅からスタートすることにしました。ここは逆光になります。
 
 
 
 
 
 

 
しかし、線路は山の中に入り、灌木の中を走りますが、このSeelvitz駅は丁度なだらかな丘陵の頂上にあり、しかも広大な牧場があって周りは一気に開けます。ここでバック運転の全編成を牧場の上から撮りました。
 

 
 
 
 
 

 
さらにPutbus方面に行くと、ここも素晴らしい光景のPosewald駅があります。ここはリクエストストップ駅で列車は登り勾配を白煙を吐いて通過していきました。
 
 
 
 
 
 

 
モリイ鉄道といい、短いナローの鉄道にはターンテーブルがないので、1列車の正向きはせめて2カットは撮れるように欲張りました。出来はどうであろうとも。
 
 
 
 
 
 

 
なにせ本数が少ないので、これも貴重なカットです。バック運転とか言っている場合ではありません。どういう風に撮ったらバックでも自然に見えるか、でしょう。
 

 
 
 
 
 

 
ここはSeelvitz駅に向かう正向きの列車で、緩やかな勾配を登ってくるので白煙を吐きます。珍しくこれは小型のD型タンクが牽引してきました。化粧煙突がいいですね。
 
 
 
 
 
 

 
駅で貰ったパンフレットにも写真が出ていたPosewald駅手前の小さな池です。雑草で足回りが隠れてしまうので、この位置ではバック運転を狙う方がいいかもしれません。
 

 
 
 
 
 

 
夕方4時に終点のPutbus駅にたどり着きました。ここは機関区もあり自由に撮れる楽しい駅でした。右にはすでに到着した列車が止まっていて機関車を切り離していました。
 

 
 
 
 
 

 
その機関車は給水を終えた後、再び駅方面に向い、ホームに残した客車の先頭にバックで連結されます。よく見るとこれは1-E-1の大型タンク機関車ですね。
 
 
 
 
 
 
 
 
イースターの手書きの絵が窓に飾られた客車内に入ってみました。車内は木造ですがとても清潔で、よく客車まで保存していると驚きました。さすがドイツ。
 

 
 
 
 
 

 
先ほどの機関車が奥でしばらく待機していたあと、ホームに止まっている客車に連結するため、やってきました。これが最後のカットです。さようならRBBナロー。