ブダペストの登山電車と子供鉄道


予想外に良かったブダペストの列車
 

2024年5月4日〜5日
 

話で聞いたり写真では見ていましたが、まずは子供鉄道に行くためブダペスト郊外の、登山鉄道に乗りました。双方ともブタペストの西の山側にあり、往きは勾配区間を走ります。驚いたのは登山鉄道が、最急勾配150‰という箱根登山鉄道の約2倍の急勾配を、ラック式で登っていくのですが、車両も短いMc+Tcの2両編成で、電動車はパンタのついた1両だけ。従って速度は20km/hも出せません。また、沿線は山裾と樹木の間を走るので、撮影はほとんど駅でしか撮れません。先頭で、良さそうな駅を物色しながら乗りました。天気も良く、とても楽しいブダペストの2日間でした。
 

■登山鉄道
 

 

ブダペストに到着した日の午後は下見がてら、始発駅の隣駅Szent Janos Korhaz(読めません) に行って見ました。すでに駅以外は鬱蒼とした樹木に囲まれています。

 
 

 
 
 

ここから道路は線路から次第に離れ、乗降客はこのように犬走りを堂々と歩いてきます。とても暑かったので 「ヘソ出しルック」 のお姉さんが来ました。


 

  


 
翌日です。どこの国も子供は可愛い。ここは終点で乗換駅でもあるセーチェーニ・ヘジ 駅です。ここから子供鉄道駅までちょっと歩きます。

 

 

 
 

以下は子供鉄道の帰りの途中で撮った写真です。この駅は交換駅ですが、晴れていると木陰も出来たり、逆光にもなってしまいますが、そこを何とかかわします。

 
 
   
 

 

もう日も傾きモロ逆光でしたが、高低差を出そうと、思い切ってこの角度で挑戦してみました。周囲には家一軒見当たらない山中です。
 

 
 
 


ここは完ぺきに晴れていると木陰のマンダラ写真になるのですが、この時は幸いにも曇ってくれました。偶然のたまものです。待てば海路・・ですね。









そのあと登山電車の出発駅に戻りました。ちょっと待つともう1本が降りてきました。木蔭はあるものの順光で撮れ、ツートンが緑に映えていました。






■こども鉄道

ここからが今回目的の「こども鉄道」です。
まずはチレベーツル登山観光駅に行きます。



 
このチレべーツル駅は沢山駅員さんもいて切符も買えます。ただ、停止合図は子供駅員ではなく、お姉さん駅員でした。こういう場面を撮りたかったので、予め準備はしていました。

 
 
 
  
 

 いつもは、このようなDL牽引ですが、メーターゲージでとても楽しいです。ここでしばらく遊んでいました。静かな美しい駅で、小鳥の鳴き声が響いていました。
 
 
 
 
 

 
シーズンの休日には蒸気機関車が走ります。01形もいいけれど、こんな可愛い機関車も楽しいです。遠くから聞こえる登攀のブラスト音が凄いので、みんな見つめています。
 
 
  
 
 

 
客車は現役3両編成のディーゼルカーのトレーラーを2両使っていました。子供も制服を着ると立派な車掌さんに。
 

 
 
 


次駅に場所を移して、午後のもう1本の蒸気機関車に乗車して、出発駅まで森林鉄道を楽しみました。本当は「子供鉄道」は、登山鉄道の切符とは別料金のようで、車掌さん 
 に「別に切符を買って下さい」と言われましたが、もう現金を持っていなかったので切符を買えません。ユーロしかないので弁明したら「今回は特別よ」と許してくれました。









しっかりした車掌さんです。この国はEU国でも自国通貨です。知らずにユーロが使えると思うお客はいるんでしょうね。融通を利かせるところなど、大人顔負け。 ありがとう〜









ナローゲージですが、しっかり煙を吐いて勾配を登ります。ブラストの音を聞いているだけで楽しい。これで出発駅の Gyermekvasut (読めません)まで戻ります。








今日の蒸機運転はここまでです。切り離された古典客車(トレーラー)だけ駅に残されます。子供鉄道の旅もこれで終わり。明日はポルトガルに飛びます。









この時期、東欧も日暮れは遅いので、街に戻っても、まだ十分写真は撮れました。Ω転換しないのでこっち側にも乗降扉はあります。



子供鉄道は 私が初めて挑戦する路線で
右も左も分からない中 よく頑張ったと
思います。 あれこれ追いかけとても楽
しい撮影旅行でした。