ゲン鉄道

Trossinger Eisenbahn e.V.

ドイツ・シュットガルトから2時間弱でトロッシンゲンという田舎駅に到着します。そこからわずか5km弱をTrossinger Eisenbahn e.V.(社団法人トロッシンゲン鉄道)が盲腸線のように出ています。開業当初は電化されていましたが、その後終点のTrossingen Stadt があまりにさびれて、貨物輸送もなくなったため、電化を止めてディーゼル化しました。この辺りは日本の栗原電鉄と似ています。ところが本来の市民の足の鉄道輸送は単行のDCが走っていますが、さびれた町の観光資源として戦前からの電気機関車や電車を走らせるため再度電気を通した、という日本では考えられない復元を行いました。この日は戦前のオールドタイマー(ただし電車のみで有名なLinaと呼ばれる小型機関車は、この日は走りませんでした)が走ると言うので、行ってみました。

2019/9/22
 
 
 

 
朝早く、Stuttgartのホテルを出て、ICEでRottveil乗り継ぎでTrossingenまで行きました。何もない本当に田舎の駅でこの鉄道に乗り換えて、終点の
Trossingen Stadt駅に行きました。ここも小さな町です。Depotの前にこの日に走る2両編成の電車が見えました。このために再電化したのですね。
 
 
 
 
 
 

 
これはT6形と言われる1968年製の電車ですが、なぜか他の電車より先に引退。今は車庫とホーム間に屋根付きで保存されています。
前と後ろの折り畳み式ドアの高さが違います。なぜでしょう? 他の電車はホーム位置が低いので ドアにはステップが付いています。
 
 
 
 
 
 

 
これはT5形と呼ばれる1956年製の電車です、電圧600Vです。今日は次位のT3形と2連で走ります。30人用の小さな電車です。
 
 
 
 
 
 

 
これがT3形と呼ばれる、お目当ての戦前1938年製のオールドタイマーです。板張りの椅子ですがとても豪華です。手前前部は荷物室です。
 
 
 
 
 
 

 
Trossingen駅から撮影場所の線路まで道路は遠回りするので、30分以上かけて歩きました。初めてなので撮影地を探すことから始めます。
地図を見ながら線路に向かいましたが、本当に何もない田舎の町です。昔はStadt からDBの本線に出るための繋ぎの路線だったのですね。
 
 
 
 
 
 

 
土手から線路下に降りて犬走りを歩き、撮影場所を探しましたが、周りは雑草と灌木ばかり。2回目のT3は結局こんな写真に。私はこの雑草をかき
分けていたら、虫に足を刺され血マメが出来てしまいました。前部に乗っているTシャツの女性は本来は密閉されている運転室の入室ガイドです。
 
 
 
 
 
 

 
少し線路状況が分かってきたので、やや開けたところに行きました。何度見てもいいなあ!これもTシャツの女性案内スタッフが前面にいます。
 
 
 
 
 
 

 
サイド狙いは無理だと分かったので、望遠で狙ってみる事にしました。3灯の明かりがいいですね。正面の真ん中のライトは何でしょうか?
 
 
 
 
 
 

 
場所を移動しようと道路に出たら 車でファンらしきオジサンが「この先にいい場所があるよ」と教えてくれました。確かにいい場所では
あったのですが、ここは動画向きで、写真はこんな角度でしか撮れませんでした。 ここには他にファンが一人いて、他にも場所があるよ
と教えてくれました。 せっかくなので一緒に行ったら道路や家並みが入る場所だったので、お礼を言って私は駅に近い方に戻りました。
 
 
 
 
 
 

 
もう帰る列車の時間が近づいてきたので手軽に。イベントらしく沢山の乗客が窓から顔を出しています。蒸機のイベント列車と同じですね。
 
 
 
 
 
 

 
ここはDBと接続するTrossingen駅の構内に進入する今日最後の列車です。とにかく周りには何もない駅です。DBとの分岐地点でもあります。
 
 
 
 
 
 

 
日も傾きかけて、写真も赤っぽくなってきました。手前がDB本線で非電化です。私にとっては最後のTrossingen Stadt行き電車になりました。
次回は、是非1902年、アルゲマイネ製の EL4 “Lina” が走る時に来たいです。これからStuttgart に戻ります。とても楽しい1日でした。