2016 プランダンプ in ドレスデン


4月15日〜4月17日
 

昨年もドレスデンで開催された、ドイツプランダンプは、今年も同じドレスデンで行われました。ザクセン州が蒸気機関車の走行に熱心で、観光資源にも力を入れているようです。ただ、今回のテーマは「貨物列車」ということで、ちょっと拍子抜けのところはありましたが、旧東独エリアのドレスデンで、それだけのはずはなく、色々と期待しましたが、今回は主催者側の発表が遅く、詳細が分からないままに3月となりました。もうホテルや飛行機(私は歳なので体力温存のためビジネスクラスを利用)の残席
が少ないという事もあって、なんとかなるだろう、という気持ちで予約だけはしました。
詳細が分かり始めたのは3月末でした。やはり旧東独の機関車が中心となり、01 118 、01 519 、さらには03 1010 までが登場するという上に、旧チェコスロバキアの498-104、475-111までが、ゲストとしてやってくるということまで分かりました。
ただ、この2両は本線走行せず、展示のみという事でしたが、それは想定内で、とにかく旧東独の3機種を追うことにしました。
もちろん50、52も走るのですが、それを撮るのは時間が余ればのこと。肝心の03の運行予定も、前日14日入りして、調べておいてくれた友人のおかげで、翌日からの予定が立てられた、という際どい状況でした。
ドレスデンのあとは、ポーランドに行って、世界遺産のアウシュビッツ・ビルケナウ強制収容所も見学してきました。



  14日
 
 

この日の夕方はドレスデン送り込み回送の01118が来ます。しかしフライブルグの手前で既に1時間半遅れ。
結局、こんな状況で撮る羽目に。真っ黒い雲に、もう夕日は沈む寸前。どう撮ったらいいのか、悩む私の姿。






  こうなるともうカメラの限界で撮るしかありません。ISO1600、1/125、開放のF2.8。これでかろうじて私の夢だった、01のサイドが撮れました。ただ、薄暮の赤味と、ISO  
  1600の粒子の粗さは、いかんともしがたく、でも、私はこれで十分満足しています。高速回転する動輪の間から透けて向こうが見えるのが01です。    ダーレン近郊



 15日




翌日は朝早い、オシャッツ行の03列車です。ここはやや登り勾配で、3気筒の03は怒涛のごとく駆け抜けて行きました。  リーザ〜オシャッツ










本線上に長く停めておけないので、その後はオシャッツの一番端の留置線に押し込めます。3気筒なのに斜め平板のエプロンがいいですね。
 
 
 
 
 


03は夕方にならないと帰りませんので、一旦アルトシュタット機関区に戻りました。ちょうどアルバトロスが転車台に載っていました。







そして庫に入ったアルバトロスは、旧チェコスロバキアの同僚475-111 伯爵夫人と並びました。アルバトロスの赤い星は最近復活したようですね。







アルトシュタットのそれほど広くはない庫とヤードに、所狭しと機関車が停まっていました。この並びを撮るのも、私は最後かも知れません。







これは正直言って、私はどういう機関車なのか分かりません。庫の脇に停まっていたので撮っただけですので、解説できません。

注釈:私の知人のT氏からこの機関車の由来を教えてもらいました。「この機関車は旧ルーマニア国鉄(CFR)の131形の60号機です。ルーマニアでの解体をまぬがれて ドイツの趣味団体に引き取られ、動態化された機関車です。機体は写真で見る限りCFR当時の外観になっているようです。」とのご連絡をいただきました。







これは綺麗な状態で保存されている89形です。1970年代には東独で現役で動いていた機関車ですが、ナローではなく標準軌です。大きいです。








さて、夕方は朝方オシャッツに向かった03牽引の列車が戻ってきます。再び撮影に出ました。ここは平坦で殆ど煙は吐きません。  ヴァインベーラ駅







とてつもなく古いバスが走っていました。街と会場の機関区を結ぶシャトル便に使われているようです。それにしても綺麗です。







もう1台古いバスがいました。たぶんこれもシャトル便でしょうが、なんか行先幕を見ると、カフェバスの様にも見えますね。





16日





今日は天気は優れませんが、一番忙しい日でもあります。朝早くから行動開始。まずは、朝のサプライズ、01原型客車(後部補機付)列車と
95形タンク機関車の牽く貨物列車の同時並行走行です。うまいことに01がやや早めに来てくれたのでこんな写真になりました。   タラント







お次は、同じ路線を昼ごろやってくるドレスデン行、01519の牽く列車です。雨はシトシト降っていますが、気合と根性で撮りました。  タラント付近







そして、昼過ぎにデシンに向かう原型01の列車があります。車での移動もかなり難しいと思っていたら、下り列車に間に合いました。  クリッペン







ここは去年も撮った同じ場所ですが、今回は原型01の118号です。長大編成はやっぱりサマになりますね。    クリッペン付近





おまけ




世界でも有数に美しい街と言われているポーランド・クラクフの市電です。建物や街並みもドイツと違った趣があります。わざわざこれに乗りました。
乗るのにも一苦労です。せっかく乗るなら古い車両を待ち、電停の近くの雑貨店で切符を買い、車内で自分で時刻検印(20分間のみ有効)します。





こうして、今回のドイツプランダンプと、観光で訪れたポーランドの旅は終わりました。
家に帰って見たら、凄いカット量でそれをまず整理するのがひと仕事でした。
ここは鉄道サイトですので、街の美しさをお見せ出来ないのが残念です。
それらは、またブログででもお見せしようと思っています。
今回も一生忘れる事の出来ない、感動の日々でした。