亭主:雌山のPENTAX デジタル一眼レフ収蔵庫

 

☆☆ *ist D ☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 PENTAXに限らず、カメラはフィルムの時代が終焉し、デジタル一色に染まってしまいました。これは技術革新の結果ですから、誰も押し止めることのできない奔流です。亭主はそのことを早くから予見していて、PENTAXがその流れに乗る日を遅しと待っていた一人です。そんな訳で、「*ist D」を2003年9月6日の発売日に入手する一人となりました。

 名作Zシリーズで採用していたハイパーシステムを復活搭載するなど、インターフェイスにおいては他社のそれを寄せ付けぬ優れたものでしたが、マウント部の絞り位置情報信号機能を廃止したため、A位置の無いKマウントレンズのAE機能を著しく制限するものとなってしまいました。その後のファームアップにより、Mモードのハイパーシステム ・グリーンボタン押し半自動AEが確保されたことで、それは大分癒されましたが…

 電源に単三電池4本を採用しています。これでは電圧的に苦しいようで、充電電池では電源トラブルが欠点として挙げられます。外部電源には、ニッケル水素だと5本直列の電圧が望ましい…

 2005/2/25のファームアップにより、4GBを超えるメモリーに対応しました。これでVr1.12に…

☆☆ K10D ☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 カメラ内手振れ補正やパワーズーム用マウント接点が搭載され、その後のファームアップでレンズ内モーターによるAFに対応するなど、エポックメーキングな機種である「K10D」も、2006年11月30日の発売日に入手しました。

 新製品として発表された内容が、当時としてはあまりに高機能、高性能であったため、この時には「予約難民」なる言葉まで生まれるほど事前予約が集中して、そのため、当初設定の発売日が延期されたほどです。当然 、業界内の評価も高く、2007年カメラグランプリなどの数々の受賞に輝きました。それを記念してグランプリバージョンが発売されました。貼り皮部分が濃いこげ茶色なのと、ロゴが金文字なのが特徴です。

 「うらメニュー」の存在が、韓国人によって暴露された機種でもあります。その「うらメニュー」を使うと、AFの微調整ができるというのが利点です。

 この「うらメニュー」のキー操作による入口は、その後のファームアップにより閉じられましたが、今はSDメモリーに鍵ファイルを置くことで入ることができる方法が暴露されています。亭主が「*ist D」のそれへ入るためのキー操作を発見したように、「うらメニュー」の類自体はどの機種にも存在していて、機種ごとに固有な鍵ファイルで入ることができるのも共通です。その後の機種からは 、表メニューにAF調整機能が盛り込まれているので、使用にあたって「うらメニュー」を必要とするのは、この機種だけです。

 全体に大型化したことと、電源を専用リチウムイオン電池としたことが挙げられます。撮像素子にCCDを用いた最後の機種となりました。外見寸法がほとんど同じ次代のK20Dは、同じ韓国「三星」製造のCMOSに変更されています。

 TTLストロボやMモード時の露出補正など、「*ist D」の機能から省略されたものがあることが残念な点です。Mモードの露出補正はK20Dで復活しましたが…

 マウント外径が拡大されたのもこの機種からです。防塵防滴機能が与えられていることによります。

 このグランプリバージョンを入手したことで、次の機種である「K20D」の入手を見送らざるをえなくなりました。それへの猛省から、以後の機種については、どんなに欲しくともスペシャルバージョンは見送ることに…

 2010/4/22に、SDHCメモリー記録時の安定性向上のためのファームアップが行われました。これでVr1.31に…

☆☆ K-7 ☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 機種名から「D」を外したことで、フィルムカメラ製造からの決別を示した機種です。外装にマグネシュウム合金を採用するなどしたほか、往年の名機「LX」をその軍艦部のデザイン基調に用い、先代の「K10D」、「K20D」より大幅に小型化して、その大きさを「*ist D」に近付けた機種です。PENTAX史上初の100%視野率ファインダーや1/8000秒の高速シャッターなど、ハイエンド機には必須とされる機能をこれでもかと言うぐらいに搭載しました。これも2009年6月27日の発売日に入手しました。

 旧レンズを使ったときの露出の精度が「K10D」より著しく向上していることが特筆すべき点です。Mモード時に露出補正が出来るなどにより、M42マウントレンズや旧Kマウントレンズを便利に使う機体としてよりベターなものになりました。旧資産を多く抱え、それを使いたい亭主にとって何よりのことです。

 内蔵ストロボのヒンジ位置を後にずらしたことで、前への出っ張りを大幅に押さえています。上からレンズの絞り指標などが確認し易くなりました。これも旧レンズ使用時に快適になったことの一つです。

 JPEG絵作りの設定であるカスタムイメージの多様さも特筆点です。「雅」や「ほのか」、「リバーサルフィルム」などの特徴的な名称を与えた絵作り設定は、他社の無味乾燥な名称とは一線を画して、それらを寄せ付けぬ優れたコンセプトです。 常に写真の質ということを追い続けてきた企業風土がもたらしたアイディア力を示すものでしょう。

 2010/1/13のファームアップでSDXCに対応しました。同時にバグ取りも行われたようです。後継の機種発売後でも機能更新を含むファームアップを継続する企業姿勢は、ユーザーとして高く評価するところです。これでVr1.11に…

☆☆ K-5 ☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「K10D」と「K20D」がそうであったように、「K-7」とは外見寸法に大きな違いはなく、オプションのバッテリーグリップや使用電池も同じものなのですが、内容はまったくの別物といえるほどの大幅な進化を遂げた機種です。国産(SONY)撮像素子へ換装したことで高感度性能が大きく向上したことや、連写の高速化、AFの高速化が顕著です。また、電子水準器を前後 ・左右の2軸にした点も特筆出来ます。三脚撮影時の水平出しが便利になりました。RAWボタンの一押しでそれを呼び出せるように設定できるので、これはお勧めの機能です。これを含めてボタン等の位置に変更はないのですが、インターフェイスの一層の洗練には瞠目するほかありません。それだけでも買い換える価値がある…

 キットレンズとして高性能な高倍率の新ズームレンズが設定されたため、その発売を待ってから2010年11月28日に入手しました。そのため、発売日に入手をしなかった初めての機種となりました。

 カスタムイメージに「銀残し」が追加され、この提案の次がどのようなものとして出てくるのか、上質な楽しみが続きます。

 「K-7」と共通のバッテリーグリップですが、これは同梱のトレーを替えると単三電池6本が使える優れものです。でも、三脚穴がオフセットしているのが不満です。これは「K10D」用も同様でしたが、たとえその分厚くなっても、レンズ軸下にしてほしかった…

 この不満点は、アルカスタイルのロングプレートを利用することで自己解決しました。下の写真のように、ベルボンのQB-F51というクイックプレートを取り付けたので、アルカスタイルのクランプによりレンズ軸の真下にも取り付けられるようになりました。プレートの装着に当たっては、装着面に強力両面接着テープを併用しています。三脚ネジ部が偏芯しているので、プレート回転による緩みを防止するためです。この加工により、厚みを増した縦位置グリップのホールド性が向上しました。プレートの角部には面取りが施されているので 、手触りも良好です。薄すぎて持ち難いという誹りはこれで解決…

 K-7とK-5はアメリカでも販売数が伸びているようで、アルカスタイルのL型プレートの専用品が「KIRK」から発売されています。これはユーザーとしては嬉しいことです。

 GPSユニット「O-GPS1」が発売されて、「K-5」はファームアップで使えます。

 2011/1/6のファームアップでSDXCに対応しました。これでVr1.02に…

 2011/3/10のファームアップで低輝度時のAF精度を改善しました。これでVer1.03に…

 2011/6/21のファームアップでGPSユニットに対応しました。これでVer1.10に…

 2011/7/14のファームアップでGPS関係データの、LAW現像関係の修正を行いました。これでVer1.11に…

 2012/1/12のファームアップでGPSユニットO-GPS1を装着して、アストロトレーサー機能により星空を長秒時追尾撮影した際に、撮影条件により、稀に、画像に薄く緑の帯が発生する症状を改善しました。これでVer1.12に…

 2012/3/01のファームアップでSDXCカード使用時における記録動作の信頼性を向上しました。これでVer1.13に…

 2013/2/01のファームアップで「HD PENTAX-DA 560mmF5.6ED AW」使用時のコントラストAFを最適化し、全般的な動作安定性向上を行いました。これでVer.1.14に…

・・

 ※KIRKのK-7・K-5専用L型プレート

☆☆ K-3 Silver ☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 全世界2000台というふれこみの1台です。発表の数日後には予約完了となった人気の品です。発売日に入手しました。バッテリーグリップと込みでの販売で、FA☆など過去の「銀レンズ」と色が合います。

 バッテリーグリップは「K-7」「K-5」とは別の品になりましたが、バッテリートレイは共通で使えます。この辺は、PENTAXの良識を示す例です。

 また、KIRKの「K-7」専用L型プレートが使えるのが嬉しい点です。しかし、相変わらずAUTO BELLOWSに縦位置で取り付けられないのが残念です。あとほんの少しのところなのに…

 バッテリーグリップの三脚座がオフセットしているのも相変わらずです。しかし、アルカスタイルのロングプレートを利用することで自己解決済…

 他社に無い独自の「SR」機構を利用してローパスフィルター効果を実現しているため、ローパスレスの写りが得られます。モアレ防止の必要があれば 、切り替えてローパス効果が実現可能に…

 

 

☆☆ K-1 ☆☆

 

 

 2016年4月に満を持して登場した35mmフルサイズデジタル一眼レフを発売日に入手しました。可動式背面モニターなど新機能満載です。50mmF1.4時に0.7倍の100%視野率ファインダー、GPS機能を使ったアストロトレーサーやRRSなど、先行大手2社には無いカメラ内手振れ補正機能を使うことで実現するその突出技術は見事です。

 フイルムカメラ時代に世に出た膨大なレンズ群を、その本来の画角で使える道を開くものです。しかし、APS-C判対応のDAレンズ群のためにはクロップ機能を搭載して、これはまた 同時にフルサイズ用レンズには瞬時に望遠画角を得ることの可能な機能となっています。

 新機軸の可動式背面モニターは、横位置でも縦位置でも光軸付近でチルトが可能なため、自然な扱いで撮影が出来ます。超広角レンズを用いて 垂直線の倒れ込みを防ぐ完全水平構図を得るために高い位置にカメラを構えるときなど、この機能は役に立ちます。この時には垂直水平水準器をモニターに表示するのが非常に便利です。

 ファインダーが見やすいのとフォーカスエイドが使い易いので、「MFレンズ」の使い勝手が一段と良好です。

 フィルムカメラ時代のレンズ群を使ってみると、どれも現役で使えそうなのが分かります。これまでのAPS-Cカメラでは感じなかった画角の楽しさが享受できます。夥しい種類のM42マウントレンズと豊富なKマウントレンズの母艦として、どう工面しても1台は持つべき品なり…

 

 上下方向に長くなったのでグリップの窮屈さが無くなりました。バッテリーグリップの併用は不要です。重量が増えたことも単体で使い易くなったので問題とはなりません。再生ボタンの位置が変更になったのだけが従前機との併用者には違和感あり…

 

玄関に戻る