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smc PENTAX-DAシリーズは、デジタル一眼レフ専用に設計された交換レンズです。レンズのイメージサークルをAPS-Cサイズの撮像素子(例:ヨコ23.5mm×タテ15.7mmのCCD)に合わせて設計することによって、小型軽量化をも実現しています。
なお、この情報は正式に公開されてはいませんが、一部の交換レンズについては、35mmフルサイズ一眼レフをカバーするイメージサークルを有するものもあります。
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絞り環の無いシンプルな構造となっているので、絞りはカメラ側で制御します。PENTAXがデジタル一眼レフを始めたときに、カメラ側から絞りを操作するデジタルシステムだけに統一し、従前までのレンズ側で絞りを設定するアナログシステムと併用するダブルシステムを廃することでコストを削減したのでしょう。このことで、アナログシステムだけしかない旧
「Kレンズ」での自動露出の切捨てになってしまいましたが、傑出した独自機能である
「ハイパーマニュアル」で可能な限り機能を補完することでそれに対処しています。このことに、従前ユーザーに対するメーカーの姿勢と、その誠意と暖かさを感じます。先のことしか見ていない、あの冷徹傲岸身勝手なCanonなどとは違うのだと…
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クイックシフト・フォーカス・システムの採用で、AFでのピント合焦後でも、マニュアルでのピント合わせを切り替えなしに行うことができます。
ノーマルシリーズのほかに、Limitedと★シリーズも上梓されています。
マウント部付近の緑の飾環がDAシリーズのシンボルです。
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このシリーズの交換レンズの問題点は、接写リングやベローズ装置を使用しての接写が、絞り開放または最小絞り値でしか出来ないことです。絞り環が省略されたことがその原因です。
また、マウントアダプターを利用して他社カメラに取り付けて使うときも同様です。ただし、ミラーレス一眼用の場合だけ、絞り操作環が付いているマウントアダプター(ノボフレックスやレイクオール宮本製作所)がありますから、それなら中間絞りを設定可能です。この仕掛けを接写リングに仕込んでくれると嬉しいのですが…
なお、オートベローズなら、ダブルレリーズや押し込みを任意位置で固定できるケーブルレリーズを利用することで、中間絞りの設定が可能です。
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… 目次 …
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DA★シリーズ
諸収差の除去や明るさなど、レンズ性能を追求した最高級シリーズです。
第1レンズ前面に撥水・撥油性のある特殊コーティングを採用しています。汚れが付き難く、落としやすいので、レンズ面の保護に効果的です。
各部にシーリングを施すことにより、従来のレンズには無かった防塵・防滴構造にしています。
これにより、レンズ内部に水滴や埃が入り難くなっています。防塵・防滴ボディのK10DやK-7などと組み合わせれば、優れた耐候性能をより発揮する事ができます。
インナー・フォーカス・システムを採用しています。
コンパクトな超音波モーターによるAF機構(SDM機構)を内蔵しています。SDM対応カメラに装着すると、自動的にSDM機構によるAFに切り替わります。また、それ以外のペンタックスデジタル一眼レフの場合は、ボディ内モーターによるAF作動に対応します。
左手で持ったときに親指の来る位置にAFとMFの切替スイッチが付いているので、カメラ側を操作する必要がなく、便利です。
外装の角バッチと飾り環が金色です。
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smc
PENTAX-DA★ 300oF4 ED [IF] SDM
smc PENTAX-DA★ 200oF2.8 ED [IF] SDM
smc PENTAX-DA★ 50-135mmF2.8 ED [IF]SDM
smc PENTAX-DA★ 16-50mmF2.8 ED AL[IF]SDM
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DA Limited シリーズ
小型のアルミ削り出しボディによる質感と、描写に味を持たせたシリーズです。専用フードやキャップにも凝っているのが、このシリーズの特徴です。
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smc PENTAX-DA 40mmF2.8 Limited
smc PENTAX-DA 21mmF3.2 AL Limited
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2011年2月8日に全世界限定500個販売ということでSilverモデル3本の発売が発表され、10日には早くも受注が完了した旨の公告がありました。4月1日に発売され、亭主は幸運にも3本ともに取得できました。
smc
PENTAX-DA 70mmF2.4 Limited Silver
smc
PENTAX-DA 40mmF2.8 Limited Silver
smc
PENTAX-DA 21mmF3.2 AL Limited Silver
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DAシリーズ
外装の角バッチと飾り環が銀色です。
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smc PENTAX-DA 14mmF2.8 ED[IF]
smc PENTAX-DA FISH-EYE 10-17mmF3.5-4.5 ED[IF]
smc PENTAX-DA 18-135mmF3.5-5.6 ED AL[IF]DC WR
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HDシリーズ
smcコーティングからHDコーティングへ進化させたシリーズです。
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HD PENTAX-DA AF REAR CONVERTER 1.4X AW
HD PENTAX-DA 35mmF2.8 Macro
Limited
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※ 用語の解説
「ED」 特殊低分散
ガラスの屈折率は光の波長によって異なります。従って、様々な波長を含む自然光は、1点に焦点を結ばない性質があります。赤色が焦点を結んだときに、周囲に紫色のにじみが出ることがありますが、これが色収差と呼ばれるもので、一般の光学ガラスを使用した場合に、この修正が困難になります。
この色収差を抑えるために様々な特殊光学レンズを使用するのですが、そのなかのひとつが特殊低分散(Extra-Low
Dispersion)ガラスです。屈折による各波長の分散が小さく、優れた結像性能を実現できます。
ALはAspherical
Lensの略で、非球面レンズのことです。光学レンズには、理想的な結像を妨げる様々な収差があります。そのひとつが、光が1点で像を結ばず、点像のにじみとなって現れる球面収差です。これは、通常の球面レンズでは避けられない収差であり、明るい大口径レンズほど発生しやすくなります。それを解決するために採用されたのが非球面レンズです。
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「IF」 インナーフォーカスシステム
通常の交換レンズは、その多くがレンズ系全体を動かしてピントを合わせる全体繰り出し方式です。これに対しIFは、ピント合わせの際にレンズの一部だけを動かす仕組みとなっており、オートフォーカス時にモーターが駆動するレンズ部分が軽く、AF時の高速化に寄与することになります。
また、全長の変化がない、重量バランスが崩れない、最短撮影距離が短くできるなどの特長があります。
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「SDM」 超音波モーターによるAF機構
SDM機構は、カメラボディ内のAF用モーターは使用せず、レンズ鏡筒内に内蔵された超音波モーターの駆動によりフォーカシングを行います。この超音波モーターは、静かでスムーズなフォーカシング駆動を行うとともに、ブレーキ機能を備えているため、高品位な速度制御と位置制御が可能です。より高度なAFを実現しています。
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「DC」 DCモーターを搭載
レンズ内にオートフォーカス(AF)用のDCモーターを搭載し、滑らかなAF作動を実現しています。
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