Vol.9 - 25 Jun. 2000

関西生活もそろそろ半年が過ぎようとしています。
口約束による予定の2年間の1/4が過ぎようとしているわけで
すが、そんな中、今回の関西通信はいよいよ本格的(?)な
関西、たこ焼きに関するお話。

阪急千里線の千里山駅から私の独居処に向かう道に、一軒の
屋台風のたこ焼き屋があります。
この店のたこ焼きがとても旨いと言えるほど私自身がたこ焼き
にそんなに造詣が深いわけではないのですが、標準的なサイズ
のモノが6コで250円、10コで300円という値段は東京と比べれ
ば安いようですね。
たぶん関西ではどこでも、たこ焼きは東京より安いのでしょう。
それよりもこの店の売りは、メニューの豊富とアイデア商品です。
「ウチはねぇ、サラダたこ焼きが人気なんよねぇ」とオヤジが薦
めてきたモノはサラダとはいいながらも、結局はたこ焼きの上に
千切りキャベツがビッシリ載っているだけという代物なのですが、
ソースの代わりにポン酢をかけると、これが意外にさっぱりして
いて美味しいんですね。
すり胡麻をガンガンかけるというものもあるのですが、これもまた
とても香ばしい逸品で、結局、本体は今まで通りのたこ焼きだと
しても、トッピングによってまだまだ新しい味が望める可能性を
この店が示しているというわけですね。

露店やスーパーの片隅で好い匂いを周囲に漂わせながら売ら
れているたこ焼きですが、あのドロドロにかけられてしまうソース
にちょっと閉口していた私としては、ポン酢や胡麻などのさっぱり
系の味付けには感心しました。
ソースが好きな方も嫌いな方も、もしチャンスがありましたらポン
酢にも挑戦してみてください。

もともとは生地そのものに醤油だしで味付けをして指でつまめる
ものであったと言われるたこ焼き。
大阪には大きな具がどっかんと飛び出しているようなたこ焼きも
ありますが、さっぱりと食べられるような味付けに“原点がえり”
したようなたこ焼きも、たまにはいいですね。
ああ、たこ焼きそのものをあまり食べてない…。食べましょうね。


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