Vol.6 - 09 Apr. 2000

この週末はちょっと遅れてしまった桜の花見日和です。
去年まで東京近辺で、これといった花見などしたことはなかった
のですが、今年は関西にいて、また絶好の日和だったことなど
もあって、ぶらっと桜の名所にでかけてみました。

で、出かけてみた場所は、昔ウルトラマンでゴモラに壊されて
しまった大阪城が聳える大阪城公園。
108万uの広大な敷地に約4,300本の桜が点在しているのだ
そうです。
JR大阪環状線・大阪城公園駅を降りた時点から、もうかなりの
人出で、こんなものすごい人数に飲み込まれたままぞろぞろ歩
いていくのかとちょっと億劫に感じてたり、これでは東京の千鳥
ヶ淵となにも変わらないなどと思っていたら、どうしたわけか
「チケットないかぁ〜? チケットあるでぇ」などというダフ屋まで
現れる始末。なんのチケットなんだろうか? と思うヒマもなく、
淀んだ川の水にでもなったかのようにゆっくりだらだらと進むと、
やがて大阪城ホールの脇に到達。
ダフ屋の目当ては昼夜2回公演の「鈴木あみ」のコンサートだっ
たのでした。
閑話休題。
桜は外濠の外側にはなく、大阪城ホール前から外濠を横切った
青屋門から内濠の縁に沿って見られるようになり、さらに内濠を
渡ってからは天守閣に昇っていく沿道と、高さを増すごとにその
端の石垣越しに見る西の丸庭園と呼ばれる一帯には約600本
が密集しています。
桜が密集しているところには人間も密集していて、西の丸庭園
だけは宴たけなわなように見受けられました。

しかし、大阪の桜は大阪城公園が一番とは言いきれません。
地元吹田にも桜の木は多く、特に万博記念公園のものは有名
ですし、大阪には東京ではまず見られない“圧巻を見せつけ
られる”ような桜の名所があります。
それは、大阪城公園に向かうJR大阪環状線で大阪駅から2駅。
その名も桜ノ宮駅に入る直前で見られる、大川(旧淀川)を挟む
両岸に沿って延々4kmに渡って約4,700本の桜が並ぶ、毛馬
桜之宮公園(けまさくらのみやこうえん)の桜。
これは本当に圧巻です。東京で例えるならばちょうど総武線の
浅草橋から両国に向かう時、唐突に隅田川を渡るのと同じくらい
の唐突さで大川(そういえば隅田川も別名“大川”です)を渡る
のですが、そんな不意を突くようなタイミングで、桜の海の中に
でも放り出されたようなインパクトがあります。日中に3回も同じ
区間を乗車したのですが、3回とも車内から歓声が上がったほ
どの美しさでした。まさに“桜之宮”です。
そしてその南端には、東京でも有名な“造幣局桜の通り抜け”
が位置しています。

京都・清水寺の桜や奈良・吉野の山の桜も有名です。
せっかく関西にいるのですから、いつか機会を作って吉野の山
まで脚を伸ばしてみようと思っています。
桜の木の下で宴会を開くかどうかは別にして、皆さんも桜を見に
外に出てみませんか?
冬の間に減退してしまった脚力を取り戻すためにも。


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