爆発は芸術だ。

鬼押出し園

火口で鬼があばれ、岩を押し出した・・・。
天明三年(1783年)の浅間山大噴火を、
当時の人々はそう形容した。
天地を揺るがす大爆発、
怒濤のように荒れ狂う溶岩流。
その名残の岩海が、
奇しくも格別の美しさを織りなす。
それもまた鬼のしわざか、
あるいは贈りものか。

『世界の火山百科図鑑』(単行本)