物の深みは、暗がりにあり。
谷崎潤一郎 著 『陰翳礼讃』
何もかも白日の下に晒して
はっきりさせるのが西洋の流儀ならば、
暗がりを生み出して
物に深みを与えるのが東洋の神秘です。
ぼんやりとした薄明かり。
そこにある美しさや、奥深い味わい。
陰翳礼讃。
闇に消えつつある日本の美意識が、
この一冊から見えてきます。
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『陰翳礼讃』(文庫)