かがくがいえばしろもくろ
科学が言えば白も黒

科学的に正しいと言われると、
人はそれを鵜呑みにしてしまう。
権威的なものを無闇に信じる愚かさをいう。

かねもちのごちそうしらず
金持ちのご馳走知らず

豪華な料理を毎日食べている者には、
豪華さが豪華とは感じられない。
ご馳走の喜びを知る者は、粗食を知る者である。

かまねばはらふとる
噛まねば腹太る

よく噛まずに食べると太るということ。
実際、飲むように食べる人は例外なく太っている。
[類] 早食いは肥満の元

かみさまよりおくさま
神様より奥様

なんだかんだ言っても、
円満な家庭は奥様のおかげ。
旦那が妻を持ち上げる際などに使う。

かみにかまわずべんをだす
紙に構わず便を出す

紙の有無を確かめずに排便することから、
非常に迂闊なこと。
また、後先構わず行うこと。

がりくってすしくわず
ガリ食って寿司食わず

肝心なことをしないたとえ。
「ハワイに来て泳がないなんて、
ガリ食って寿司食わずだっ」などと使う。

かりんとうにはなつまむことなかれ
花林糖に鼻つまむことなかれ

嫌なものに似ているからといって、
その似ているものまで嫌ってはいけないということ。
[類] ゲロを憎んでもんじゃを憎まず

かれーはすこしのうんこでうんこにかわる
カレーは少しのウンコでウンコに変わる

カレーに少しでもウンコが混ざれば、
それはもはやカレーではなくウンコである。
へたな付け足しが全体を台無しにすることのたとえ。

きおくでかいただいふくもち
記憶で描いた大福餅

記憶だけを頼りに大福餅を描くと、
およそ大福餅には見えない。
結局、何が何だかわからないこと。

ぎゃくふうもどってまたぎゃくふう
逆風戻ってまた逆風

行きが向かい風なら帰りは追い風、
と思ったらあにはからんや帰りも逆風。
つらい境遇が続くこと。

きんようのしゅうでんにしらふでのる
金曜の終電に素面で乗る

余儀なく不愉快な状況に身を置くこと。
また、周りの者が楽しそうにしている中で、
自分だけつまらない思いをすること。

きんようはきん どにちはぎん
金曜は金 土日は銀

お休みの土曜日曜はうれしいけれども、
休日を前に浮き立つ金曜のほうが
もっとうれしい曜日である。

くすりがやまいをうむ
薬が病を生む

新しい薬が生まれると、どういうわけか、
それを飲まされる患者も生まれる。
供給が需要を生むことのたとえ。

くびふるはとでわびるきなし
首振る鳩で詫びる気なし

ただ頭を下げているだけで、
心から詫びていないこと。
「首振る鳩で詫びる気なしの被告人」などと使う。

げろをにくんでもんじゃをにくまず
ゲロを憎んでもんじゃを憎まず

嫌なものに似ているからといって、
その似ているものまで嫌ってはいけないということ。
[類] 花林糖に鼻つまむことなかれ

ごぼうはひゃくぶーのおう
牛蒡は百ブーの王

牛蒡を食べると矢鱈に屁が出るということ。
ちなみに、屁を出さずにいると弊害もあるので、
なるべく我慢せずに出すのがよい。

ごほんにんにまさるそっくりさんなし
ご本人に勝るそっくりさんなし

有名人のそっくりさんが見劣りするように、
偽物が本物を凌ぐことはないということ。
[類] 似て非なるもの