あかのないしんごうはない
赤のない信号はない
道路に赤信号があるように、
人生の行路にも、進むばかりでなく
立ち止まるべき時があるということ。
あるまじろにはっぽうする
アルマジロに発砲する
相手に害を与えようとして、
かえって自分がひどい目に遭うことのたとえ。
[出]米国の故事 [類] 天に唾する
あれあれそれそれのなか
あれあれそれそれの仲
「あれあれ」と「それそれ」で
会話が成り立つほど通じ合った間柄をいう。
年寄り同士に多く見られる。
いぬにひかれてでんちゅうまいり
犬に引かれて電柱参り
行く用事のない場所に付き合いで行くこと。
「あなた、このマッチは何?」「あ、いや、部長のお供でさ。
犬に引かれて電柱参りだよ」などと使う。
いぬのきがむきゃおはうごく
犬の気が向きゃ尾は動く
「犬が西向きゃ尾は東」と言えば当たり前のこと。
しかし、犬の尾は動くので当然とも言い切れない。
既成概念が必ずしも正しくないこと。
いぬのすなかけほそうかまわず
犬の砂かけ舗装構わず
砂かけ行為をする犬は砂のない場所でもする。
本能や習性で行うことは
意味や甲斐がなくてもついやってしまうことをいう。
いのちながければはげおおし
命長ければハゲ多し
髪は長い友達とは限らない。
長生きする者が多くなるほどに、
薄毛になる者も多くなるということ。
うこんはうんこにあらず
ウコンはウンコに非ず
一見似ているけれども、
その実はまったく違うものであることをいう。
[類] 似て非なるもの
うるとらまんのしがいせん
ウルトラマンの市街戦
怪獣をやっつけてくれるのは助かるけれども、
戦いで市街の建物が壊されるのは困る。
ありがた迷惑なことのたとえ。
えがおのそうぎや
笑顔の葬儀屋
あり得ないこと。
「笑顔の葬儀屋と万馬券は見たことがない」などと使う。
[類] ビールのない飲み屋
えりにちくたぐ
襟にちくタグ
新しく買った服を着たら、襟のタグがちくちくする。
思わぬ欠点があって残念なこと。
[類] 玉に瑕(きず)
おいをあかすあつげしょう
老いを明かす厚化粧
老いを隠すためにした厚化粧が、
かえって老いの深さを明らかにする。
よかれと思ってしたことが逆効果になること。
おさなごもありんこにはてんさい
幼子も蟻ん子には天災
幼い子供は大人から見れば弱い存在だが、
蟻にとっては無茶で恐ろしい存在である。
弱者が違う相手には強者であることをいう。
おたがいさまはかみさまほとけさまよりやさし
お互い様は神様仏様より優し
神仏の加護は目に見えないけれども、
お互い様の気持ちから生まれる思いやりは、
時に優しい行為として現れる。
おとおしはのみやのばろめーたー
お通しは飲み屋のバロメーター
しけった柿の種を皿に載せて出す店もあれば、
旬の肴を小鉢に盛って出す店もある。
お通しの内容は店の程度を知る目安になるということ。
おわりははじまりのはな
終わりは始まりの端
何かが終われば、また何かが始まる。
悲しい終わりの次には、
うれしい始まりがきっとあるということ。