32. 電カル爆発

トラブルはどこまでも続く。これも試練と思うしかないのですが、どういうことか、じっくりお話します。まず、今回の選択した電子カルテはメーカーのサポートは少ないのですが、とにかく自由に自分用を作りやすいことが特徴です。そうはいっても全部自分でするにはやはりきつい。2、3ヶ月それだけやっていていいなら、何とかできると思える自信は有るのですが、そんなわけにもいかないので、ディーラーに入ってもらいある程度はお任せしたわけです。ハードについては、自分で用意しました。省スペースでコンパクト、とにかく静かなものものを選んだのですが、ディーラーとしてはお勧めの機種とはいえないわけです。そこで、ハードのトラブルについては文句言わない約束にして始まったということです。クリニックに設置してインストール、院内LANにつないで、様々な周辺機器との接続までやってもらったんですが、なにしろこっちはやることが多くてとても電カルをいじっている暇が無い。このときに熱を持ちすぎてハードディスクがダウン。RAIDといって、まるまるもうひとつのハードディスクに保存しているので、そっちが動いてスタッフトレーニングは何とかこなしたのですが、さぁ、いよいよ自分がいじるぞという時になって、完全にいかれちゃった。そもそもOSが起動しない、なんとか修復して電カルを動かそうにもあるはずのファイルが消えている。どうにもならないお手上げ状態。なんとかディーラーに修復をしてもらい、新しいハードディスクを用意して順番に交換していって、やっとのことで安心して使えるようになったのが、なんと最初に設置してから10日間も立ってから。やっとのことで用意していたテンプレートを読み込んだり、自分用の紹介状や診断書などの雛形を作ったりして、少しずつ自分の物に近づいてきた感じです。まぁ、結局こういうトラブルがあって自分でもいろいろいじくったことでパソコンが自分の手になじんでくることは、むしろよかったと考えることができます。人にセットアップしてもらった状態は、なじまなくて使いにくいものですよね。

そういうトラブルの中で、学生時代のクラブの仲間が開業祝ということで集まって飲み会をしてくれました。本当に楽しかったですね。卒業した大学を離れた関係で、最近あった人でも数年ぶり、20年ちかくあってなかった友人もいて、懐かしい話で時がたつのもパソコントラブルのことも忘れてしまいました。やっぱりいいもんですよね。

完成した待合室。左が昼間。座ると全員窓を向きます。手前の4つの椅子の前にはテレビがあります。うーん、NHKニュースは地震の時だけにして、ふだんはDeep Blueを流しますよー!! 奥には家族で座れる囲炉裏をイメージしたソファを配しています。右は暗くなってからの待合室、おっ、ここはホテルのラウンジ状態。座ってセンター南の夜景を見ながらenyaを聞くと、もうそこはスーパー・リラクゼーション・スペース。荒川さんのセンスのよさが光ります。