26. 座右の銘

座右の銘。というと大袈裟でが、いざ開業となるといろいろ意に決するところがあり、何か言葉が欲しくなるものです。印象に残っている言葉というのは、いろいろありますが、過去にそれなりに、うーんっとうなってしまった言葉として、現五代目立川談志師匠のものがあります。開業とは関係ないのですが、「平等とはお互いの差を認めること」というのがあります。お互いを同じに扱うのではなく、差を認めた上で、違う扱いをすることが重要ということでしょう。これを聞いたのは30年くらい前の高校生の時で、落とし噺の中でした。

今回の開業計画にあたっては、忰田進一(かせだしんいち)氏の「創造的仕事の技術」という本を最初に読みました。この方は、居酒屋の和民を成功させたコンサルトです。この中で特に、ぐっときたのは「前提条件・制約条件を忘れること」という話。条件を最初から考えると創造が小さくなってしまう。まずやりたいことを考えて、後から条件を考えることが大事というものです。考えていけばいろいろ解決策が出てくるものです。

次に「具体的な目標を持ってはじめて夢は実現する。目標がなければ夢は夢のままで終わる」という内容の話。これ誰が言ったのかわからないんです。どなたか知っていたら教えてください。でも、いいでしょう。「開業したいなぁ」といっているうちは、開業ではない。「来年の12月までに開業するぞ」と決めてはじめて実現の方向へ動き出すんですよね。

それと、書家の相田みつを氏の数ある言葉の中から、「あんなにしてやったのに、『のに』がつくとぐちが出る」を選んでみました。これは、よくありますよね。確かに「・・・のに」とくれば、次は不平不満しかないわけで、「のに」を封印することでマイナス思考をしないようにできる。まぁ、だからといって、すべて言葉のとおりに実践できているわけではありませんが、とにかく前向きであるために拠り所になる言葉を持っていることは重要だと思います。