リンツ登山電車の記録
 

オーストリアのリンツに、世界でも有数な急勾配の登山鉄道が走っているという噂を聞き、調べてみると、とてつもなく古い旧型車が走っているようでした。古いトラム大好き人間の私としては、蒸気機関車もさることながら、このトラムは特殊装置(ラックなど)を付けずに急勾配を登るという凄い車両のようで、これは行かずばなるまいと決心はしたのですが、問題は新型車(もう新造車には低床車が義務付けられている)だけで目的の旧型はすでに廃車になっているかもしれないことでした。
そこで早速、まだ旧型車は走っているか鉄道会社に問い合わせたところ、既に営業車は全て新型に変わっているが、旧型車は大切に動態で保存しており、イベントなどで走らせている、との返事をもらいました。そこで日程を確認して急遽渡欧を決心し、イースターに合わせた旧型車の運転に出撃することにしました。とにかく一度でいいから見てみたい、という、とんでもないテツの行動と相成りました。
写真は2018年 3月30日と31日の撮影です。
    

まずはタクシーで山頂駅に向かいました
 
 

 
朝早くホテルを出てタクシーで終点の丘の上の Pöstlingberg 駅に行きましたが、途中で予定外の旧型が走っていたので、慌てて途中で捕まえました。
目でも、はっきりとわかる急勾配を、初めて見るオールドタイマーはゆっくりと山頂に向って登って行きました。写真は3月30日、31日の両日です。
 
 
 
 
 

 
そのあとも終点まで追いかけました。行き止まりの駅です。すべてが日本と違って趣があります。この車両はなんで走ったんだろう、試運転かな。
 
 
 
 
 

 
Xの数字はローマ数字で10を表します。10号機という意味でしょうか。電車は到着後すぐ山を下って行ってしまい、その後は姿を見せませんでした。
 
 
 
 
 

 
ちょっと素敵な駅だったので、次の電車まで待ちました。無人駅で運転手さんがすべての作業を行います。この車両が新型で通常運行しています。
 
 
 
 
 
 山頂の駅付近を散策してみました
 
 

 
丘の上から見晴らすリンツの町ですが、この方向は市街地とは反対側で、遠くまで美しい光景が見渡せました。
 
 
 
 
 

 
目的の撮影場所は、終点から一つ手前の「 Pöstlingberg Schlössl 」 駅なので、歩いてみました。まるでおとぎの国のようでした。
 
 
 
 
 

 
しっとりとしたレンガ造りの建物や、教会や、レストランがありました。この山はリンツ市民の憩いの場なのです。石畳もいいですね。
 
 
 
 
 

 
この教会は下のリンツの街からも見えます。タクシーの運転手さんが盛んに説明してくれますが、凄いドイツ語訛りの英語でよく分かりません。
 
 
 
 
 
本格的にオールド・ヴィークルを撮り始めます
 
 

 
定刻より遅れて旧型車がやってきました。VIII は8ですから8号機でしょうか。今回は VIII がメインのようです。鬱蒼とした急坂を登ってきました。
 
 
 
 
 

 
写真ではよく分かりませんが、凄い上り勾配です。屋根上は抵抗器でしょうか。大きなパンタが1丁。う~ん、しびれますね。来て良かった!
 
 
 
 
 

 
ここが終点から一つ手前の「 Pöstlingberg Schlössl 」駅です。運転士さんは、わざわざ車両を止めて、私の方に声をかけてくれています。
 
 
 
 
 

 
運転士さんは、この鉄道の出発地である市内の「ハウプトプラッツ」駅で出発が遅れた、と言っていました。とにかく線路は上り続けています。
 
 
 
 
 

 
終点は一駅先なので、電車は15分くらいですぐ戻ってきます。20という標識看板は何なんでしょうね。速度制限? 手の平マークは何?
 
 
 
 
 

 
太陽が陰ると、逆光もなくなって、どこからでも撮れます。ここから急坂を8号機は下っていきます。分からない標識ばかり。
 
 
 
 
 

 
どういうアングルで撮ったら急勾配の感じが出るか、通常営業車の新型車で何回か試してみました。本番では結局こんな角度になりました。
 
 
 
 
 

 
「 Pöstlingberg Schlössl 」駅は殆ど乗降客はいません。二人の旅行者がやって来て、乗る時はこっちを向いて、と言ったら大げさに向いてくれました。
 
 
 
 
 

 
こうやって見ると、新型車もなかなか絵になります。客がいないときは通過していきます。乗る時にはしっかり運転士さんに合図しないと。
 
 
 
 
 

 
駅の看板も街灯もお洒落ですね。さすがにお腹が空いて来ました。お店は近くにあるので行ってみました。
 
 
 
 
 

 
ちょっとお値段が高かったですが(もっともカードで現金は持ち歩きません)とても素敵なレストランがありました。何を食べたっけ?
 
 
 
 
 

 
さて、再び「 Pöstlingberg Schlössl 」駅に戻りました。ここは太陽が出ると、登りは逆光になり、しかも枯れ木の枝の影が邪魔で、顔に被ります。
 
 
 
 
 

 
枯れ木の影が線路まで来ています。春の日差しはシャドウとハイライトがくっきりしすぎて、車体の白色が飛んでしまいます。うまく影を避けて1枚。
 
 
 
 
 

 
最後の山下り列車が急勾配をゆっくりと降りてきます。
 
 
 
 
 

 
山の斜面をへばりつくように続く線路と旧型車がとても似合います。
 
 
 
 
 
そろそろスペシャル列車も終わり、電車で市内に帰ります
 
 

 
これが新型車の車内です。木製の座席などにも「こだわり」が見えます。急カーブ用に短い車両を3両連結しています。
 
 
 
 
 

 
先頭の運転室にかぶりつきで写真を撮っていたら、運転士さんが仕切り窓を開けてくれて、ここから撮れ、と言ってくれました。ありがとう~
 
 
 
 
 

 
300メートル近い標高差を下ってきて街中に入りました。6号車が先頭で2連結で山に向かう電車とすれ違いました。夕方のイベント列車かな?
 
 
 
 
 

 
やがて電車はリンツ市内の出発駅「ハウプトプラッツ」に到着しました。街の中央部のスクエアです。ここも観光地で有名ですね。
 
 
 
 
 

 
広場の周りにはお店がいっぱい。ここは観光用のお土産店ですね。何か買おうかと思いましたが荷物になるのでやめました。
 
 
 
 
 

 
観光客用にこんなのも走っています。オーストリアは保存蒸気機関車の宝庫でもあります。今回の私は電車が目的でしたが。
 
 
 
 
 

 
ここはOBBの LINZ中央駅 です。モダンな駅で、先ほどまでの光景とギャップがあります。ここからドイツに向いました。