磐 越 東 線
 

D60が夏井川渓谷や小川郷の田園を走っていました


磐越東線は比較的東京から近かったこともあり、なめくじ会のみんなが何回か訪れています。この線はのどかな田園地帯もあれば20パーミルが続く急勾配もあって撮る者を飽きさせませんでした。
夏井川渓谷を行くD60は歯切れのよいブラストを周囲の山々に響かせていました。途中川前には給水塔があり、郡山までたいした距離を走るわけではないのにここで水を補給していました。
D60(D51は入線できず、D60の天下でした)が本線で客貨車に活躍していた貴重な路線でもありました。常磐線や平機関区と一緒にこの磐越東線を撮りに行くことが多かったように記憶しています。

 
 
 

 
平機関区で出区を待つD60。シールドビーム化されていましたが美しい機関車でした。   昭和40年 平機関区
 
 
 
 
 
 
 


大きなデフの孔もしっかり蓋でふさがれるようになっていました。ただ鋳造の従台車が近代的すぎて違和感がありましたが。  昭和40年 平機関区










平機関区の扇形庫はいつも色々なカマで一杯でした。C62やC57は外に出ていることが多かったですが。    昭和41年平機関区
 
 
 
 
 
 
 

 
火を落としたD60が構内のはずれに居ました。休車か車検切れか?なぜ暖房車がいたんでしょう。必要ないのに。  昭和41年
 
 
 
 
 
 
 

 
小川郷までは平地を走るので、ちょっと望遠で遊んでみました。  昭和41年 赤井〜小川郷
 
 
 
 
 
 
 
 

たった3両の客車列車を回送のD60をつけて重連でやってきました。まあ、面白いことは面白いのですが。  昭和41年 赤井〜小川郷
 
 
 
 
 
 
 
 

 
小川郷を出発する上り貨物列車です。駅を出てすぐ夏井川の支流の短い鉄橋を渡ります。     昭和41年 小川郷
 
 
 
 
 
 
 

駅ではなく信号場だった「江田」を下る上り普通列車。右手の線路は引込線で列車交換用の信号場でした。特筆すべきことは、当時としては珍しい、勾配のあるホームで、下り列車は停車後、勾配途中から出発(坂道発進)しなければならなかったことです。    昭和42年 江田信号場

 
 
 
 
 
 

小川郷から線路は次第に山間部に入り、夏井川と山の斜面の間をうねるように走ります。牛小川トンネルを出て勾配を下る上り普通列車です。        昭和40年 江田(信)〜川前

 
 
 
 
 
 

線路は川前までの間で美しい渓谷の夏井川を何回か渡ります。ここは下り列車は上り勾配となりD60は歯切れの良いブラストを響かせてやって来ました。郡山との間の貨物なのでいずれも短い編成です。下り貨物列車です。     昭和40年 江田(信)〜川前

 
 
 
 
 
 

この専用貨物は最初は何だか分からなかったのですが、のちに小川郷駅脇に住友セメントのホッパーがあることを知り、このトムにセメントの粘土(?)を落とし込んで、小川郷から郡山まで積みだしていたものと思われます。軽い普通貨物の中で、これは定数500トンを超す重量貨物だったようで、D60と9600の重連となっていました。もっと、小川郷のセメントホッパーと、積み込み作業を撮っておくべきでした。       昭和40年 江田(信)〜川前

 
 
 
 
 
 
 

 
夏井川に沿って勾配を下る平行上り貨物列車。24.5キロポスト標識が見えます。割と長い貨物です。   昭和40年 江田(信)〜川前
 
 
 
 
 
 
 

 
切り立った険しい崖を下り普通列車が登って来ました。  昭和40年 江田(信)〜川前
 
 
 
 
 
 
 

 
夏井川渓谷沿いに登って来た下り列車はここで小休止します。給水塔が見えます。   昭和41年 川前
 
 
 
 
 
 
 

 
昭和40年の川前駅です。うしろが夏井川の橋になっています。昔は日通の建物はどこでも見られました。
 
 
 
 
 
 
 

 
郡山側で、小野新町に向って上り勾配となる要田駅にも行ってみました。この三角のタブレット授け器は昔はどこでも見られました。  昭和43年 
要田
 
 
 
 
 
 
 

 
下り貨物列車と上り普通列車の交換です。こんな光景は43年でも普通に撮れた時代でした。  昭和43年 要田
 
 
 
 
 
 
 
 

上り客車列車との交換後、下り貨物列車が(これも専用貨物のようですが)郡山に向けて出発します。この列車はドレーンでよく見えませんが本務機D60の逆向き重連でした。浅学ながら私はこの専用貨車を知りません。ご存知の方がいらっしゃいましたら、ご教示ください。    昭和43年 要田

 
 
 
 
 
 

 
これまた名物、チンドコ列車がきました。キハユニ、キハニ?もう分かりません。    昭和43年 三春〜要田
 
 
 
 
 
 
 

三春との間のトンネルを抜けて要田に向かって勾配を登る上り貨物列車。D60は凄いブラスト音と共に轟然と通り過ぎて行きました。      昭和43年 三春〜要田

 
 
 
 
 
 

 
夏のため煙は見えませんが(重油も積んでいます)要田への最後の勾配を登る上り貨物列車です。この貨車も特殊です。   昭和43年 要田
 
 
 
 
 
 
 

 
この付近は昔は棚田で有名だったようです。トムだけのビニールカバーをかぶせた上り列車が軽快に下ってきました。  昭和43年 要田〜三春
 
 
 
 
 
なめくじ会「としちゃん」のカラー
 
 

 
稲穂がクビを垂れる美しい黄金色の田園の中を江田信号場に向かって勾配を登る郡山行列車です。
 
 
 
 
 

 
江田信号場を出発、小川郷に向かって勾配を下る平行普通列車。    写真はいずれも昭和42年撮影
 
 
 
 
 
 
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