西ドイツの鉄道スナップ
 
 

蒸気機関車以外にもたくさん撮っています。
1975年の 初めての訪独時のスナップです。

 
 

西独のフランクフルトの飛行場からタクシーで中央駅に着きました。まずは駅前を走る市電をスナップです。ドイツにおけるPCCカーともいうべき車両で、日本の銀座を走っていた都電の5501形を思い出させます。騒音の少ない高性能車両です。それにしても車体と同じくらいの大きなパンタグラフには驚かされます。今は亡きE1形です。


 
 
 

 
後ろの1両はトレーラーで前の2両とは貫通されていません。ルフトハンザのマークがベタベタ貼ってありますね。
 
 

 
 

 
フランクフルトのホテルに入ったあと、ホテル前を走る市電を撮りに出ました。これは新しい車両のようです。
 

 
 
 

 
翌日はフランクフルト中央駅から出発ですが、その前に構内の車両をスナップです。111形急行用機関車です。
 

 
 
 

 
Sバーンに使用されていた近郊型電車420系です。1971年登場といいますから当時としては新しい画期的な電車でした。
 

 
 



同じくフランクフルト中央駅に141形がいました。急行用として製作されましたが当時は主に近郊型旅客用として使われていたようです。





 

ノイエンマルクト・ビルスベルグに行く途中、ビュルツブルグに降り立つと110形電気機関車が停まっていました。これも歴史ある急行旅客用機関車ですが、このときは支線に都落ちしていました。DBマークがないので顔がのっぺりしています。
 
 
 
 


 

このビュルツブルグで思わぬ機関車に遭遇しました。戦前の代表的急行旅客用機関車の118形(E18)です。戦前で150キロ運転を可能にした画期的な機関車で、もう見られないかと思っていたら、幸いまだ支線で活躍していました。
 
 
 
 

 


構内にはもう1両118形がいました。到着した列車から切り離されて、機回り線を引き上げるところでした。リベットの正面窓配置が独特です。動輪が大きく、そのため腰の高い機関車になっています。美しいブルーの塗装でした。








何故か記憶にありませんが、時間があったのか駅前に出たら、E1形トラムが広告満載でやってきました。もったいないな〜
 

 
 


 

ビュルツブルグのあとはバンベルグに立ち寄りました。 ここでわずかな乗り換えの間に偶然にも119形(E19)が到着しました。
特急旅客用として戦前に最高速度180キロ運転用に製造された機関車です。たった4両しか造られませんでした。その1号機です。



 
 
 
 

 
偶然にもペンデルツーク用の客車列車が停まっていました。これは電車でも気動車でもありません。制御車付きの客車です。プッシュプルの先駆けです。1971年製造といいますから登場間もないころですね。今はあまり見ませんが、どうしたのでしょうか。
 
 

 
 

 
ノイエンマルクトビルスベルグに到着です。町からはずれた駅なので周りには何もありません。丁度、上りと下りの普通列車
がここで交換しました。3両固定編成の当時としては新鋭の気動車でした。それにしても貨車が大量に留置されていました。

 

 

 
 

 
構内にはレールバスも見えます。ホームにフォルクスワーゲンが乗り込んでいるのも田舎町らしいところです。
 

 
 
 

 
構内のはずれになんと晩年ホフで活躍した01が廃車の状態で留置されていました。想像するに、ここにあるDDM(蒸気機関車博物館)に展示するために一時的に置いてあるのか、とも思いましたが、工場もない田舎駅でこれを綺麗に復元出来るわけがありません。後ろは形式の分からないボロボロのタンク機関車と旧型客車も放置されていました。

 
 
 
 

 
そのDDMに行ってみました。昔の扇形庫を利用した博物館です。ただ狭いところに機関車を押し込めているので写真が撮れません。原型01、03など美しく保存はされているのですが、あまり満足のいく博物館ではありませんでした。
 
 

 
 

 
かつて西独の01が集結した国境の駅ホフです。赤いレールバスが停まっていました。一度これに乗ったことがあるのですが、80キロくらいは平気で出します。しかも2軸なのにそれほど乗り心地は悪くありません。すごいですね。


 




  
ここは広大なハンブルグ中央駅です。目に飛び込んだのが103形牽引の華やかな急行列車でした。客車の塗装も統一されています。列車
は何だったのでしょうか。古い機関車に目が行っていて103牽引の優等列車などはスナップ程度でした。もっと丁寧に撮るべきでした。







 

これは110形で前頭部が四角錐の流線型になっている急行旅客用です。110形でも色々派生形110があり、よく分かりません。
 

 
 
 

 

ライネ駅近くを朝方散歩をしていたら本命012牽引客車が来ました。この辺りまでは電化されています。朝靄で綺麗に撮れませんでした。

 

 
 
 


ライネ駅で撮った624形気動車です。ここは急行を012が牽引、普通列車はこの624形ですが、なんと1等車もついていました。


 
 
 
西ドイツでのスナップはこんなところです。嬉しかったのは118、119形に遭えたこと、悔やまれるのは103形をもっとしっかりと撮るべきだったことです。もう今ではDBマークも見れません。

 
 
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