広田式動止フォトを真似て
 

私が高校生の頃、、広田尚敬氏は、横、斜め横、縦の流し撮りは自由自在に撮られていて、私はよく真似したものです。その後、氏は「動止フォトグラフ」なるものを発表され20m級の列車写真を真横から、左右全くぶれずに 被写体がカチッと写っていて、かつ背景は流れている写真を発表。これには驚きました。まず、そのカメラのメカが理解できない。いろいろ考えても、その機能の仕組みが分かりません。ただ一つ、流し撮りは普通は被写体をスローシャッターで流すのですが、これは、背景を流しているのでは?と考えつきました。そこで、私ができるのは、今の高性能の画像編集アプリを使う以外にないので、それを駆使して試しに2枚ばかりフェイク写真を作ってみました。これらは元写真で被写体を流しているので、逆に背景を流すように(アプリで出来るのです)あれこれいじくってみました。もしこれを本格的にやるなら被写体を流す必要はなく、真横をカチッと撮って、あとから背景を流せばいいので今度やってみようと思っています。


 

 
ただ、この作業は面倒で、線路と被写体をマウスのカーソルできっちりなぞります。蒸気機関車のような凸凹や付随物がついているのは、「なぞる」のが非常に
困難で、且つ動輪が回転しているのが分かるので「動止フォト」とは程遠く、単なる「流し」と変わりません。本来は動輪も止まっていないといけないのです。

 
 
 
 
 
 

 
そこで、駅に進入する速度の遅い機関車の真横の写真を使ってみました。ほとんど動輪は止まっています。従って奥の山はもとより、手前も余り流しては逆に
おかしくなります。だから山や家などがバックにあるのは自然の流しに見せるのは難しく、広田氏はしっかり背景のない場所を選んで撮っています。こういう
山を流すのは不自然なので、編集でバックを変えてしまいました。元画とは全然違っています。ただ言われないと分からないところまで、少し上達しました。