数奇な運命を辿った東急旧型車両

 


東急の旧型車両の中には、誕生から廃車まで、数奇な運命を辿った車両は少なくありません。まずこの3750形は3700系のクハで、終戦直後クハ3750形3751 - 3755の計20両が新製され、当初は東横線に、のち車体更新され最後は目蒲線に移籍、そして東急の運用終了後、通勤用3扉車が不足していた名鉄に譲渡されました。この写真は長津田から国鉄横浜線を利用して、名鉄に移送前の1980年頃の写真と思われます。   長津田
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これは「大東急」の時代に生まれた3650ですが、製造直後は京王帝都に配属された後、池上線に移籍、この3656号は先頭部分に貫通扉を付けたものの、
一度も使用されたことはなく、貫通扉と同時に前照灯が下部に2灯設置され張り上げ屋根の異色車でした。3655号は両運転台に改造され十和田観光電鉄
に譲渡されましたが、2012年に廃線となった後も、七百の車庫に緑色に復元されて保存されているようです。 写真は池上線です。  五反田〜大崎広小路
 
 
 

  
 
 
 

 
この3770形は国鉄の戦災電車の復興車です。東横線、目蒲線で活躍した後、田園都市線の新線にやってきました。ノーシルノーヘッダーでライトを
オデコに砲弾型で付けていて異彩を放っていました。またこの3773号はこの後弘南鉄道に譲渡され、1999年まで運転されました。  江田〜市が尾