☆☆☆ 自作レンズフード収蔵庫 ☆☆☆

 「K-5」などのAPS-Cフォーマットカメラで135フォーマットカメラ用の昔のレンズを使う場合、換算画角の関係で、元々設定されているレンズフードより深く覆うことができます。また、より深く覆った方が、画角外からレンズ前面に入る散乱光などによる画質の低下を防げます。そこで、MFの単焦点 旧レンズたちを主要な対象として、レンズフードの自作を愉しんでいます。自作なのですから、ありふれたものより実用性の優れた、少しでも機能が上のものを目指すのが楽しい…

…… 目次 ……

正逆システム レンズフード

締付式広角用角レンズフード

廃物利用レンズフードの超傑作…

「smc PENTAX-FA 31mmF1.8AL Limited」用 レンズフード

市販金属 レンズフード利用の入れ子式接ぎレンズフード

 正逆システムレンズフード 「smc PENTAX A 1:2.8 24o」用

 < 正付け時 >                              < 逆付け時 >

  

 レンズ携帯時にもフードが邪魔にならず、オリジナルのプラフードのように外れ易くなく強固に固定できるレンズフード逆付けシステムを自作しました。材料は「67o市販標準用金属フード」とステップアップリング3本です。 これには正逆どちらのときでも49oインナー型キャップが使えます。

 部材として使用するステップアップリングはマルミ製が適当です。ケンコー製は周囲に滑り止めのギザがあって余り向いていません。

 これより1サイズ小さい「62o市販金属フード」の方が逆付け時にはコンパクトで、レンズの鏡胴径に近くて携帯しやすいのですが、それだと焦点距離28oのレンズまでならAPS-Cフォーマットカメラでケラレずに使えますが、それより短い焦点距離のレンズではケラレてしまいます。そこで、この焦点距離24oのレンズのためには 「67o市販金属フード」が必要となるのです。

 この正逆システムレンズフードに使っているステップアップリングは、「67o市販金属 レンズフード」の取付のために「62-67」です。これの内径の中に取り付けることが出来る最大のステップアップリングは、52oフィルター径のこのレンズ用としては「52-55」ですから、これが逆付け用になり、正付け用は「52-62」となります。これでAPS-Cフォーマットカメラでならケラレることもなく、比較的深く覆えます。

 なお、ステップアップリングだけを使ったシステムでは、52oフィルター径のレンズの場合、この67o市販標準フードが最小になります。

 自作の所以たる工作の部分としては、逆付け用「52-55」を「62-67」の内径の中に逆向きに接着することです。 「62-67」の内径は 「52-55」の外径よりほんの少し大きいので、その隙間を厚紙などで充填し、エポキシ接着材か、セメダインスーパーXのような弾性接着剤で接着します。厚紙の充填方法としては、隙間全体に充填する必要はなくて、8ヶ所程度に10o程度の長さの厚紙片を等間隔に挟むことで十分です。充填型の接着剤ならセンターを出せればよいのですから…

 なお、逆付け用のステップアップリングをレンズフードの中に直接取り付ける方法もありますが、それだとレンズフードの互換性が無くなります。ステップアップリングは安価ですが、金属 レンズフードは結構高価です。そのレンズに専用とする場合以外は、互換性のある方がベターかと…

 正逆システムレンズフード 「smc PENTAX A 1:1.2 50o」用

     < 正付け時 >                                      < 逆付け時 >

 

 広角レンズならケラレないために「67o市販標準用金属レンズフード」が必須なのですが、それでは標準レンズの場合は鏡胴に比べて太すぎますし、画角的にも大きすぎます。ということで、鏡胴と直径が近い 「62o市販標準用金属レンズフード」を使いたいのですが、52oフィルター径の鏡胴ではステップアップリングの組合せが成立していません。そこで思い付いたのが、逆付け用の部品としてガラスを外した52oフィルター枠を使用する方法です。これなら「58-62」の内径の中に取り付けることができますから成立するのです。当然、正付け用は「52-58」ということになります。

 デジタルになって、AWB機能やRAWによってフィルム時代に必要だったスカイライトなどの色温度変換フィルターや白黒用の色フィルターなどは不要になり、単にレンズ面保護用の素通しフィルター以外は出番が無くなっています。これらの不要となったフィルターのガラスを外した枠を利用することで色々と遊べます。上記に使うのも、そんな不要フィルターの枠を使うから成立するので、新たに購入してではあまりに高価です。現在は、八仙堂という通販会社が雄雌同径のリングを販売していますから、これを使用する方法もあります。

 また、その八仙堂からは望遠レンズ用金属フードが販売されています。上の写真がそれを使ったものですが、これはフードの長さがあるので、逆付け時に「smc PENTAX A 1:1.2 50o」の長めの鏡胴を深く覆うのに向いています。内面反射防止加工もされているので、正付け時の性能も良好です。

正逆システムレンズフード 「smc PENTAX M 1:1.4 50o」用

 < 正付け時 >                              < 逆付け時 >

 

 このレンズは、フィルターネジ径が49oですから、市販金属レンズフードを62o用とし、それに取り付けるステップアップリングを「58-62」とするなら、その穴の中に接着する逆付け用は「49-52」となります。62o用市販金属レンズフードはこのレンズの鏡胴にぴったりの大きさです。APS-Cフォーマットでならケラレることもなく、比較的深く覆えます。なお、上記により、必然的に正付け用は「49-58」となります。

 この組合せが、ステップアップリングだけを使用して正逆システムを組み立てる最小のものになります。49oフィルター径の鏡胴であるMシリーズの焦点距離28o以上のレンズに使えます。M40/2.8だけは鏡胴が短すぎて逆付けできませんが…

 この正逆システムレンズフードに合うレンズキャップは46o用ということになりますが、インナー型の品は純正品には無いので、 汎用品の中から選ぶしかありません。ミラーレス一眼の御蔭で市販品が幾つも出てきました。

左から 58oレンズフード 62oレンズフード 67oレンズフード

 市販金属レンズフードのうち、58oは細身のTakumarにぴったりの太さです。これを使って正逆システムフードを作るには、ステップアップリングがレンズフード取付用に「55-58」、正向き用に「49-55」となり、逆付け用の部品として49o径フィルター枠が必要となります。なお、これ以上細身の正逆システム レンズフードは、鏡胴の太さの関係もあって成立しません。

 また、これの正逆ベース部分を利用してレンズフードをより大きなものにすることも可能です。62oレンズフードならステップアップリング「58-62」を追加すればいいし、77o レンズフードならステップアップリング「58-77」を追加というように…

 さらに、52oフィルター径鏡胴のレンズに使うのなら、正向き用を「52-55」に付け替え、逆向き用としてステップダウンリング「52-49」を追加すればよいことになります。まさに、システム レンズフードの 「中核」という位置付けになるのかも…

 58oフィルター径鏡胴のレンズの場合、ステップアップリング3本で構成するためには、正付け用「58-72」、逆付け用「58-62」レンズフード用「72-77」となり、 このことからレンズフードは77oが必要になります。これを逆付け用を58oフィルター枠とすると、正付け用「58-67」、レンズフード用「67-72」となり、 レンズフードは67oと同じ外径である72oが使えます。あまり太くしたくない標準系以長のレンズなら、その選択も…

 

  締付式広角用角 レンズフード  49o径

 これは、純正の角型プラ・レンズフードのクリップ部が破損した品を利用して作った締付式レンズフードです。締付金具は、ジャンクの山の中にあったこれも壊れた古いステレオ・アダプターから流用しました。角型レンズフードはマニアックな感じがして好きなのですが、Takumar時代のものは装着が面倒だし、アルミ製のため変形し易く、またKマウントになってからのものはクリップ部の保持力が脆弱で外れやすく、しかも、そのクリップがとても壊れやすいので、常用は躊躇われます。

 これの工作としては、両者を黒色弾性接着剤で貼り合せただけです。両者の合体部分をヤスリで多少切削加工しましたが…

 このレンズフード、52o径鏡胴のレンズで使うためには、ステップダウンリング「52-49」と49oフィルター枠を併用します。49oフィルター枠でなく実際の49oフィルターでも可なり…

 ちなみに、このレンズフード内に取り付けることができるレンズキャップは52o用です。

廃物利用レンズフードの超傑作…

 K35/3.5                                  K55/1.8

  

 M28/2.8                                  M35/2

  

 これらのレンズフードは、ロッテの粒ガム「BLACK BLACK」のケースを利用して作りました。焦点距離に合わせて長さが少しずつ違っていて、ステップアップリングの固定法や固定位置を試行錯誤で色々と試しています。

 このレンズフードは、28oから105oぐらいの焦点距離のレンズに向いています。外径が66oですから、見た目のバランス的にはMシリーズの広角から準望遠ぐらいのレンズに使うと最も決まります。

 開口部が横長の陸上トラック状なので、長さの割りに深く覆えます。レンズへの取り付けは捻じ込み式ですが、その異形開口部の向きを必要な方向に正しく合わせることができるところがこの作品の最大の肝です。回転のフリクションが結構あるので、不用意に回ったりはしません。もし回ってしまっても、開いた蓋の向きですぐに分かります。焦点距離50o以上のレンズなら、開いた蓋を上にすることでハレ切り効果のおまけも…

 軽くて丈夫で、ワンプッシュで約90度撥ね開く蓋付きのスグレモノですが、ステップアップリングさえ用意すれば容易に作れるし、もともと御用済みの廃品利用ですからとっても安価…歯の健康やボケ防止にもなるので、皆さん、せっせとガムを噛みましょう…

 これを含めて、「雌山亭」所蔵の全ては、著作権、実用新案などとケチなことは一切申しません。商業目的での転載、複製、商品化などであっても、そのことによって新たに著作権・実用新案等を主張しないことを条件として、どなたでもご自由にどうぞ…

 なお、上記の例は全てステップアップリング内付法で作っていますが、外付法で取り付けると接着が不要になります。使用するステップアップリングは「△o→67o」です。△は使用するレンズのフィルター径を選択します。上右の写真 「K55/1.8」のレンズフード後端白い部分に、下の写真のように表面がざらざらした製本用テープなどを一巻きするだけで、ステップアップリング67o部の内側に嵌め込むことができます。この方法は レンズフード部分を短縮できないので、焦点距離50o以上でないと無理ですが…

 この作り方の場合、レンズフード部分が物などに強く当たると脱落してくれるので、レンズ本体にダメージを与えずに済む可能性が高まります。サブ・カメラとして使うような場合のように、首や肩から提げっ放しの使い方に向いているかも…

 超望遠レンズに使う場合、白い本体部の切り取り位置を底に近くして、全長を長くする方法もありますが、開口部に画角相当のアパーチャーカードをセットする方法もあります。その方がコンパクトでスマートかも…

 外側の黒い部分は艶消しですからそのままで良いのですが、白い本体部分の内側は反射防止のためにマジックインクで黒く塗ります。その上で墨染めの和紙(書道半紙など)で輪を作って挿入すれば、ほぼ完璧な仕事になります。

<制作方法>

 ステップアップリング内付法の場合、マルミの製品が寸法的に向いています。「△-62o」は白い本体の内部最大径とぴったりです。「△-58o」は次の段の内径に近いのですが少し小さいので、リング外周に少し厚めのテープを巻けばぴったりにできます。これを利用すれば、焦点距離28oのレンズ用として使えます。

 「△-62o」を使った場合、焦点距離35o以上の画角用となります。作り方としては、白い本体を少し大きめに胴切りにし、ステップアップリングを逆向きに押し込んでおいて、それの縁を治具としてナイフや切り出しなどで本体を切断すると、簡単にきれいに仕上がります。

 これに施す墨染め和紙を使った反射防止対策は、幅26oに切った短冊で白い本体最小内径にぴったり入る輪を作り、これを挿入することできれいな仕事となります。短冊を輪に接合するのには両面接着テープが適当です。水性糊は紙を歪ませるので不可です。輪は適当な治具を使うと簡単に作れます。亭主はケンコーの古いリヤコンバーターを治具として使っています。本体最小内径よりほんの少し小さい外径の円筒なら持って来いの治具になります。治具外径は外周にテープを巻くことで微調整できます。

 

 

 

 上の6枚の写真は開口部に角窓を取り付けたバージョンの構成写真です。望遠レンズ用を意図して作ったのですが、結果的には50o以上のレンズで使うことができます。この角窓を小さくして行くことで 、望遠レンズの画角に合わせた品にすることが可能です。角窓部分は厚紙(板目紙)を積層して作りました。 模型用バルサ材やスチレンボードなどでも良いかもしれません。蓋部分や角窓表側に貼っているのは艶消し黒のカッティングシート(デザインシート)です。切り文字などに用いる3Mの製品です。

 「△-58o」を使って焦点距離28o用を作る場合、黒い蓋部分も少し切断しなければなりません。切りすぎると、白い本体部分を止めている凹部を切除してしまいますから注意が必要です。身と蓋を外してその結合方法を理解してから工作しましょう。

 経験では、蓋部分の長さは25oが限界です。正確にきれいに切るのには、これも治具の工夫が必要です。58oフィルターを重ねることで治具にできます。このへんの工夫が自作の醍醐味でもあります。この場合、墨染め和紙を使った反射防止対策は、幅12oに切った短冊が適当です。

 反射防止用の墨染め和紙は、硯で磨った墨か書道用墨液を書道半紙に塗ります。書道用フェルト下敷きの上で塗れば、片面から塗るだけで裏まで黒く染まります。これを新聞紙などを下敷きに して作業すると剥がせなくなります。擦った墨や墨液には膠が含まれるためですが、そのおかげで、乾燥すると紙に腰ができます。こうして染めた和紙は、何日か日陰でじっくりと乾燥させる必要があります。この品には色々と使い道がありますから、多めに作っておくと何かと役に立ちます。

 この廃物利用レンズフードはとても軽量ですし、サイズ的にもTakumarやMレンズなどのMFレンズには、レンズキャップを兼ねた高性能レンズフードとしてスグレモノです。保護フィルターは不要になりますし…ほかに用いる材料は、ステップアップリングと弾性接着剤、両面接着テープ、黒マジックインキ、書道半紙、墨液などと手軽で安価ですし、ナイフやハサミ、書道用具以外の道具もいらず、工作難易度もさほど高くないので、旧レンズ愛好者は是非これを作って使うべし…

前玉回転式ズームレンズのための軽量レンズフード

 ズームレンズでは直進ヘリコイドがズーム機構との併用として成立が難しかったために、ピント合わせのために前玉(第1グループ)を繰出す場合、回転繰出式となっていました。したがって、これらの旧ズームレンズ用のレンズフードは、 汎用としては丸筒型以外には使えないことになります。フィルムカメラ時代のズームレンズをAPS−Cフォーマットのデジタル一眼レフで使う場合、純正設定のレンズフードより深く覆える、より画角外からの光の影響を避けられる長いレンズフードが使えることになります。そこで、このためのレンズフードとして、ガムケース利用の廃物利用 レンズフードの制作時に切り残した身部分を使った軽量レンズフードを作ってみました。

 ズームレンズの場合、広角側の画角でケラレない長さにする必要があります。広角側35oの標準ズームレンズの場合、このガムケース廃物利用レンズフードの長さは42oぐらいが限界です。切り余りで作るにはちょうどいい長さでしょう。軽いので、AFズームでも負担になりません。

 作り方は、ステップアップリング「△-62」を用意します。△は交換レンズのフィルターサイズに合わせます。マルミの製品なら、その外径が レンズフード内径と同じですからぴったりです。レンズフード内には内面反射防止用の墨染め和紙を貼ります。筒に丸めて挿入し、4か所ほど両面テープで止めれば良いでしょう。レンズフード先端部は黒色弾性接着剤で固定します。

 ステップアップリングも弾性接着剤で固定しますが、位置決め用のダボを厚紙で作って、レンズフード内の数か所に両面テープで止めておくと接着作業が楽です。 内面反射防止用墨染め和紙はステップアップリングの固定後に取り付けます。

 レンズフードの外側は白いままでもよいのですが、艶消し黒のカッティングシートを貼ると雰囲気が良くなります。 様々な色シートも販売されていますから、個性的にすることも可能です。

「smc PENTAX-FA 31mmF1.8AL Limited」用レンズフード

 「smc PENTAX-FA 31mmF1.8AL Limited」は135フォーマット用のレンズで、 レンズフードが鏡胴と一体構造になっています。でも、APS-Cフォーマットのカメラで使う場合には換算画角が小さくなりますから、もっと 深く覆うことができます。そこでレンズフードを自作しなければならないのですが、このレンズは58oフィルター径ですから、亭主考案の正逆システムフードの場合、ステップアップリング3本で構成するためには逆付け用「58-62」、 レンズフード用「72-77」となり、レンズフードは77oが必要になります。正付け用は「58-72」です。でも、これでは長さに比べて直径が太く、覆い量の点で不満です。

 しかし、1サイズ下の72o レンズフードとすると、これの内側に「58-68」がぴったりと収まるのです。しかも、これは67oと同じ外径なのです。正付け用は「58-72」となります。金属 レンズフードで正逆システムとするためにはこれが良さそう…

 ただし、こうして作ったレンズフードも、一体構造の既存レンズフードより先に取り付けなければなりませんから、保護フィルター以外にもフィルター枠2枚は下駄を履かせる必要があります。これではあまり美しくない…

 そこで、他にもっと適当なものはないかと物色した結果、HOYAのゴムレンズフードに辿り着きました。HOYAのゴムレンズフードはデザインも洒落ていて、長さも直径も大きめで、しかも素材のゴムが柔軟なので、車中からの窓越しの撮影などでガラスに押し付けて反射を防げたり、長さを3段階に変更できたりなど、なかなか使える レンズフードです。鏡胴一体の既存レンズフードを逃げるために必要なフィルター枠の下駄も、保護フィルター併用なら1枚だけで装着できます。本体がゴムなので、少し無理すれば使わなくてもいいかも…

 

  でも、この品で唯一不満なのは、同径のレンズキャップが使えないという点です。1サイズ下の55oインナー形レンズキャップなら使えるのですが、純正品の中にはそのサイズが存在しない…

 そこで、レンズフードの先に同径の純正レンズキャップやフィルターを取り付けることが出来るように改造を施しています。改造といっても、ステップアップリング「55-58」を黒色弾性接着剤でレンズフード内に貼り付けただけですが、これがぴったりです。HOYAさん、これくらい、あらかじめ工作しといておくれやす…

市販金属レンズフード利用の入れ子式接ぎレンズフード

 望遠レンズの場合、市販の金属レンズフードでは覆い量が少なすぎます。そこで幾つかの市販金属レンズフードを繋いで深いレンズフードを作る方法を思いつきました。 レンズフード先端部にフィルターネジがあれば上のサイズの市販金属レンズフードが繋げます。そのための簡便な工作法としてステップアップリングを利用します。

 一般的に入手が容易な市販金属レンズフードの最大は77oです。これより1サイズ下は72oですから、72-77ステップアップリングを72o市販金属 レンズフードの先端部に接着します。 これで入れ子式の接ぎレンズフードの完成です。別々の単体でも広角系なら覆い量は十分ですから、色々なサイズのステップアップリングと併用することで「システム レンズフード 」とすることができます。