旭光学工業のネジマウントカメラたち
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カメラ |
標準レンズ |
1952年5月 ASAHIFLEX T 旭光学工業最初のカメラは1950年11月に研究を開始し、1951年5月に試作機を完成させています。 マット面ファインダーはウエストレベルで、撮影時にはミラーが上がったままになり、フィルム巻き上げ、シャッターチャージによって回復する方式でした。 三脚穴が右端に付いていました。 シャッター速1/20秒〜1/500秒です。 後期型はシンクロ接点が2個(FP)になりました。 「Takumar 1:3.5 f=50mm」付きで23,700円でした。 |
Takumar 1:3.5 f=50mm クリック絞り 3群4枚構成テッサー型
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1953年5月 ASHIFLEX TA セットレンズ「Takumar 1:3.5 f=50mm」がプリセット絞りになりました。 三脚穴がレンズ軸下に移されました。 シャッター速が1/25秒〜1/500秒となりました。 交換レンズ(望遠4本)等が用意され、システム化が始まりました。 「Takumar 1:3.5 f=50mm」付きで26,700円でした |
Takumar 1:3.5 f=50mm プリセット絞り 3群4枚構成テッサー型
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1954年11月 ASAHIFLEX UB クイックリターンミラーが装備されました。 ピントグラス中央に十字線が入りました。 シンクロ接点が「FP」と「X」になりました。 「Takumar 1:3.5 f=50mm」付きで27,900円でした。 「UA」の発売後も併売されたため、その時代には、ボディ右前面の低速シャッターダイヤル穴にメクラ蓋をしています。 |
Takumar 1:3.5 f=50mm プリセット絞り 3群4枚構成テッサー型
1954年12月 Takumar 1:2.4 f=58mm プリセット絞り 3群5枚構成ヘリヤー型
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1955年2月 ASAHIFLEX UA ボディ右前面に低速シャッターダイヤルが付きました。 「Takumar 1:3.5 f=50mm」付きで35,500円でした。 |
Takumar 1:3.5 f=50mm プリセット絞り 3群4枚構成テッサー型
1955年3月 Takumar 1:2.4 f=58mm プリセット絞り 3群5枚構成ヘリヤー型
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1957年5月 ASAHI PENTAX 正立正像が得られる見やすいペンタプリズムファインダーを装備した今日的な一眼レフとしては、これが最初です。ファインダーは「単純マット」でした。 マウント規格を「M37」から「M42」に拡大変更しています。フランジバックは同等です。 「ASAHIFLEX IIB」で実現していたクイックリターンミラーや、「ASAHIFLEX IIA」で実現していた低速シヤッターを搭載しています。その低速は前面ダイヤルで設定し、高速は軍艦部右上面のダイヤルで設定する2軸回転式で、旧系列の最高速1/500秒でした。高速ダイヤルの設定は 、フィルム巻き上げ後に少し持ち上げて回すことで行い、シャッター作動時にはダイヤルが回転します。 「Takumar 1:2 f=58mm」付きで価格は49,800円でした。 「ASAHI PENTAX」は、その後の機種のようには記号が付けられていなかったのですが、他の機種との区別のために「AP」と俗称されています。後継機「ASAHI PENTAX S2」の誕生に合わせて生産を終了しています。
最初の広角レンズとして、レトロフォーカスの「Takumar 1:4 f=35mm」が12月から発売されました。
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Takumar 1:2.4 f=58mm プリセット絞り 3群5枚構成ヘリヤー型 Takumar 1:2 f=58mm プリセット絞り 4群6枚構成ゾナー型 Takumar 1:3.5 f=50mm プリセット絞り 3群4枚構成テッサー型 これは極少量の製造のようです。
Takumar 1:2.2 f=55mm プリセット絞り 5群5枚構成クセノター型
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1958年5月 ASAHI PENTAX K 「ASAHI PENTAX」の高級機として発売されたこれは、「King of SLR」という誇りから名づけられた名称で、低速を別ダイヤルで設定する2軸回転式ながら、倍数系列の最高速1/1000秒シャッターと 、「Auto Takumar」と組み合わせて半自動絞りを初めて搭載しています。 ファインダースクリーンには 「マイクロプリズム」が採用されました。 また、ファインダー接眼窓にアクセサリー装着用スリットを初めて設けています。 「Auto-Takumar 1:1.8 f=55mm」付きで51,500円でした。 大幅に進化し、しかも廉価化された「Asahi Pentax S2」の誕生に合わせて生産を終了しました。
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Auto-Takumar 1:1.8 f=55mm 半自動絞り 5群6枚構成変形ダブルガウス型
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1958年5月 ASAHI PENTAX S 「ASAHI PENTAX」の高級機として「ASAHI PENTAX K」が発売されたのに合わせて、普及機として作られましたが、後年試作品と誤解されるほど製造数は少なかったようです。「ASAHI PENTAX」と同様、半自動絞りではありません。
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Takumar 1:2.2 f=55mm プリセット絞り 5群5枚構成クセノター型
Takumar 1:1.8 f=55mm プリセット絞り 5群6枚構成変形ダブルガウス型
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1959年5月 ASAHI PENTAX S2 1軸不回転式シャッターダイヤルを採用したため、前面の低速用ダイヤルは廃止されています。最高速度1/500秒シャッターでした。 「ASAHI PENTAX K」の後継機という位置付けでしたから、半自動絞りが搭載されていました。 半自動絞りの「Auto-Takumar 1:2 f=55mm」付きで32,600円でした。
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Auto-Takumar 1:2 f=55mm 半自動絞り 5群6枚構成変形ダブルガウス型 半自動絞りの「Auto-Takumar 1:1.8 f=55mm」とは別のレンズ構成です。
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1961年4月 ASAHI PENTAX S2 後期型 同時に発売された「ASAHI PENTAX S3」と同様に全自動絞り機構が搭載され、最高速1/1000秒シャッターも実現して、外部連動式露出計『ペンタックスメーター』にも対応するようになりました。 なお、全自動絞りには対応しているものの、セットレンズは半自動絞りのままでした。 ファインダースクリーンは 「マイクロプリズム」です。
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Auto-Takumar 1:2/55 半自動絞り 5群6枚構成変形ダブルガウス型
Auto-Takumar 1:2.2 f=55mm 半自動絞り 5群5枚構成クセノター型
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1961年4月 ASAHI PENTAX S3 全自動絞り機構が搭載され、最高速1/1000秒シャッターも実現して、外部連動式露出計『ペンタックスメーター』にも対応するようになりました。 ファインダーに、より高性能な 「クロスマイクロプリズム」が採用されました。 全自動絞り「Auto-Takumae 1:1.8/55」付きで36,400円でした。
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Auto-Takumar 1:1.8/55 全自動絞り 5群6枚構成変形ダブルガウス型 絞り環の回転方向が左です。これは板橋七不思議の一つかも…
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1961年 ASAHI PENTAX S1 「ASAHI PENTAX S2 後期型」のシャッター速を1/500秒にとどめた輸出用です。 別に「ASAHI PENTAX H1」という機種も存在しますが、これは相手先商社の違いだけです。
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1962年 ASAHI PENTAX S2 super 自動復元式フィルムカウンターを設置しました。 ファインダースクリーンは 「マイクロプリズム」です。 セットレンズが全自動絞りの「Super-Takumar 1:2/55」になり、30,600円でした。
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Super-Takumar 1:2/55 全自動絞り 5群6枚構成変形ダブルガウス型 このレンズは「Super-Takumar 1:1.8/55」の中に絞りリングを設けてわざわざ解放F値を落とした不思議なシロモノです。営業上、普及機である「S2」シリーズは「F1:2」であるべきとの格付けをする方針があったのかもしれません。
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1962年 ASAHI PENTAX SV 「ASAHI PENTAX S3」にセルフタイマーを新設し、自動復元式フィルムカウンターを設置しました。 ファインダーは「クロスマイクロプリズム」です。 「Super-Takumar 1:1.8/55」付きで34,900円でした。
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Super-Takumar 1:1.8/55 全自動絞り 5群6枚構成変形ダブルガウス型 「Auto-Takumar 1:1.8/55」とまったく同一内容ですが、名称だけを改めたものです。 始めは絞り環回転方向が左でしたが、途中で右回転に変更しています。
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1962年 ASAHI PENTAX S1a 「ASAHI PENTAX S1」の後継で、「ASAHI PENTAX S2 super」のシャッター速を1/500秒にとどめたものです。 なお、「S1」とこれは、シャッターダイヤルの1/500の隣のプランク部分にクリック位置があり、そこに合わせてシャッターを切ると1/1000秒に近い露出が得られるとのことです。言わば 、隠れ1/1000秒というところかもしれません。海外での需要は、レンズシャッター機の最高速である1/500秒で十分であり、表示通りの速度が出ていないなどのクレームが遠隔地から寄せられることを嫌ったのかもしれません。
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1964年7月 ASAHI PENTAX SP 1960年フォトキナにおいて試作機が発表されていたTTL測光機能搭載機として、東京オリンピック前に発売された「Asahi Pentax SP」は、それ以前の機種とはデザインおよび内部機構を大幅に変更して、新シリーズとなっています。 ファインダーは「クロスマイクロプリズム」です。 TTL測光は絞込み方式でした。マウント左のスライドレバーを押し上げると測光スイッチが入り、同時に レンズの自動絞りが絞り込まれて実絞りの測光ができるという仕組みです。 測光のためのセンサーは接眼窓内側の両側に設けてあり、ファインダースクリーンの輝度を測定するというものでした。 ファインダー内に見える測光メーターは定点式で、レンズの絞り環かシャッターダイヤルを動かして指針を動かし、これを定点に合わせるというものです。 新開発の8枚玉「Super-Takumar 1:1.4/50」とケース付きで53,500円でした。
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Super-Takumar 1:1.4/50 全自動絞り 6群8枚構成変形ダブルガウス型
1965年 Super-Takumar 1:1.8/55 全自動絞り 5群6枚構成変形ダブルガウス型 トリウムガラスを採用しています。 Super-Takumar 1:1.4/50 全自動絞り 6群7枚構成変形ダブルガウス型 トリウムガラスを採用しています。
Super-Multi-Corted TAKUMAR 1:1.8/55 全自動絞り開放測光 5群6枚構成変形ダブルガウス型マルチコーティング Super-Multi-Corted TAKUMAR 1:1.4/50 全自動絞り開放測光 5群6枚構成変形ダブルガウス型マルチコーティング |
1968年 ASAHI PENTAX SL 「SP」からTTL測光機能を取り去った機種です。 ファインダーに「クロスマイクロプリズム」を採用しています。 シャッターダイヤルに連動する外部連動式露出計『ペンタックスメーターSL』が用意されていました。
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Super-Takumar 1:2/55 全自動絞り 5群6枚構成変形ダブルガウス型 いわゆる黄文字タクマーです。
Super-Multi-Corted TAKUMAR 1:2/55 全自動絞り開放測光 5群6枚構成変形ダブルガウス型マルチコーティング
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1971年 ASAHI PENTAX ES 電磁制御シャッターを用いて、ミラーアップ前のファインダーでの測光値を電子的に記憶して、シャッター速度を電子制御する仕組みの自動露出カメラです。それまでの他社が採用していたストロークの長いシャッターボタンを押し込むことで露出計の針を機械的に押さえ付ける方法でのシャッター速度優先自動露出と異なり、絞り優先でシャッター速度を自動制御する形式であり、この方式では 、まだ他に無いものでした。 この自動露出の実現のためには開放測光が不可欠なため、そのために必要な、レンズの開放絞り値と絞り環の設定情報を伝達する仕組みをレンズとカメラの双方に組み込みました。そのためのレンズが「SMC TAKUMAR」です。同時に、このレンズ群には、7層からなるスーパーマルチコーティング(SMC)も採用しています。
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SMC TAKUMAR 1:1.8/55 全自動絞り開放測光 5群6枚構成変形ダブルガウス型マルチコーティング SMC TAKUMAR 1:1.4/50 全自動絞り開放測光 5群6枚構成変形ダブルガウス型マルチコーティング |
1973年 ASAHI PENTAX ESU ESの後継機です。露出計の記憶回路をIC化することで、回路の小型化と処理速度の向上を果たしています。そのことにより、8秒のスローシャッターが実現しています。 しかし、SP以来の測光センサーCdSセルでは、応答速度が遅いためにそれ以上の高速化は困難だったようです。 また、ESでは省かれていたセルフタイマーが復活し、その時の露出センサーへの逆入光防止のためのアイピースシャッターを設けています。このことで電池の装着位置がマウント下部に移されましたが、この電池室蓋が壊れやすいという問題が生じています。 「SMC TAKUMAR 1:1.4/50」付きで84,000円でした。
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SMC TAKUMAR 1:1.8/55 全自動絞り開放測光 5群6枚構成変形ダブルガウス型マルチコーティング SMC TAKUMAR 1:1.4/50 全自動絞り開放測光 5群6枚構成変形ダブルガウス型マルチコーティング
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1973年 ASAHI PENTAX SPF 開放測光のマニュアル機です。「SP」の絞込測光レバーは、被写界深度確認用の絞込レバーとして使われています。 露出計は追針式を採用しています。 「SMC TAKUMAR 1:1.4/50」付きで59,000円でした。 |
SMC TAKUMAR 1:1.8/55 全自動絞り開放測光 5群6枚構成変形ダブルガウス型マルチコーティング SMC TAKUMAR 1:1.4/50 全自動絞り開放測光 5群6枚構成変形ダブルガウス型マルチコーティング
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1974年 ASAHI PENTAX SPU 1973年に製造終了した「SP」への先祖返り機で、絞込測光です。海外の膨大な「Super-Takumar」所有者の要望によって生まれたようです。 軍艦部のペンタ部だけは 、「SPF」と同じホットシューを設けています。
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SMC TAKUMAR 1:2/55 全自動絞り開放測光 5群6枚構成変形ダブルガウス型マルチコーティング
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