旅猫ルソー、最後の旅に出る(その2)



1991年春、エプロンをかけて食事をするルソー。
まだまだあどけない表情ですが、この年の夏、ルソーとモネの間に3匹のゴールデン(アングル、シャガール、クロード)が誕生します。
我が家で生まれた、初めての子猫たちです。
1994年、去勢するまでの間、ルソーは子作りに励みました。そして、いつの間にか我が家は、ルソーの子供、孫、曾孫、玄孫で埋め尽くされてしまいました。
ルソーは子供たちにも慕われ、平和な日々を送っていました。
2000年夏、ルソーの似顔絵入りバッグに、御満悦。
このショルダーバッグにビデオカメラを入れて、よく旅先で撮影したものです。
2000年夏、車内にて。
ルソーの初めての旅は1990年。
その頃と比べると、もう車酔いもしなくなり、旅を楽しむ余裕も出てきました。
2001年9月、熱海の旅館にて。
グルメなルソーは、旅先でお刺身に舌鼓を打つことを、旅猫の最大の楽しみとしていました。
旅先では、お座敷猫としてもマナーを守り、気乗りしない、ハズレの宿に泊まっても、仲居さんに愛想を振りまく姿に、私たちは何度、心を打たれたことか・・・。
そんな、気配りの猫ルソーも、家ではこのようにリラックス。名付けて、”ルチョのポーズ”。
前足をきちんと揃え、後ろ足をダラ〜ンと広げるのがポイント。
2003年9月
この頃から、血液検査で腎臓注意の黄信号が。全盛期6kg近くあった体重も、5.4kgに。
2004年9月
病院の待合室にて、順番を待つルソー。
慢性腎不全で、体重3.7kg前後の頃。
週1回、500mlの輸液を補給し、体重の増減に一喜一憂していました。
通院は亡くなる3日前まで続きました。
2005年2月、修善寺にて。
旅行の前日には、必ず輸液をして出掛けました。
時折見せる、疲れた表情を見ると、あと何回、旅に出られるのか、考えさせられました。
体重3.5kg。小柄だった父猫ミロ君と同じ体重になっていました。
2005年3月、伊豆山にて。
表情は疲れているけど、「まだまだ頑張るぞ」と言っているようなルソー。

 旅先で、刺身を食べる量がグッと減り、旅を楽しめるのは、あとどれくらいかなぁ・・・と、ルソーは考えていたのかもしれません。
体重3.4kg。


続く