旅猫ルソー16年の歴史(ミロパパ&ルソカン兄弟)



1匹で留守番する生活が長かったミロ君。
これから、息子と2匹でやって行く期待と不安が・・・
ミロ「ちゃんと、ボクの言うことを聞いてくれるかなぁ?」


不安が的中し、暴れん坊ルソーに振り回され、手を焼くミロパパ。

ミロ「こんなはずじゃなかった。でも、ルソ君を立派な子に育て上げなければ・・・。」

ルソー「ボク、放って置いておいても立派に育つと思うよ。」

ミロ「いや。マナーとセンスの良い立派な旅猫になるのだ!」


ミロパパのかいがいしい世話と教育方針により、ルソーもだんだん、ミロパパを慕うようになっていきました。

ルソー「パパの真似!しっぽ!」
ミロ「まだまだ。芸の道は厳しいぞ!」
ルソー「これも、旅に出るための訓練なの?」
ミロ「そのうち、わかる日が来るぞ。」


涙ぐましい努力の甲斐あってか、外の景色を眺めながら、ミロパパの説教を聞く、これが日課となりました。

ミロ「スズメの言葉がわかるか?」
ルソー「あそこに焼き鳥屋さんができたの、知ってる?」
ミロ「知ってるぞ。そんなことより、鳥の言葉を覚えなさい。これからの猫は、共存共栄の精神だ。どこへ行っても歓迎される猫にならなくては。」

ミロパパのレクチャーは続くのであった。


ルソーがやって来てから3ヶ月後、諸々の事情があって、カンちゃんを引き取ることにしました。
ルソカン兄弟の始まりです。


ミロパパは一歳半で他界しましたが、その後もルソカン兄弟は仲良く助け合い、美しいお嫁さんを迎えて、楽しく暮らしました。
(カンディンスキー:享年12歳)

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