1匹で留守番する生活が長かったミロ君。 これから、息子と2匹でやって行く期待と不安が・・・ ミロ「ちゃんと、ボクの言うことを聞いてくれるかなぁ?」 |
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不安が的中し、暴れん坊ルソーに振り回され、手を焼くミロパパ。 ミロ「こんなはずじゃなかった。でも、ルソ君を立派な子に育て上げなければ・・・。」 ルソー「ボク、放って置いておいても立派に育つと思うよ。」 ミロ「いや。マナーとセンスの良い立派な旅猫になるのだ!」 |
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ミロパパのかいがいしい世話と教育方針により、ルソーもだんだん、ミロパパを慕うようになっていきました。 ルソー「パパの真似!しっぽ!」 ミロ「まだまだ。芸の道は厳しいぞ!」 ルソー「これも、旅に出るための訓練なの?」 ミロ「そのうち、わかる日が来るぞ。」 |
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涙ぐましい努力の甲斐あってか、外の景色を眺めながら、ミロパパの説教を聞く、これが日課となりました。 ミロ「スズメの言葉がわかるか?」 ルソー「あそこに焼き鳥屋さんができたの、知ってる?」 ミロ「知ってるぞ。そんなことより、鳥の言葉を覚えなさい。これからの猫は、共存共栄の精神だ。どこへ行っても歓迎される猫にならなくては。」 ミロパパのレクチャーは続くのであった。 |
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ルソーがやって来てから3ヶ月後、諸々の事情があって、カンちゃんを引き取ることにしました。 ルソカン兄弟の始まりです。 |
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ミロパパは一歳半で他界しましたが、その後もルソカン兄弟は仲良く助け合い、美しいお嫁さんを迎えて、楽しく暮らしました。 (カンディンスキー:享年12歳) |