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キャンプに行ったのに雨ってのは憂鬱ではありますが、雨対策しておくことで出来るだけ快適に過ごすことは可能です。
雨の吹き込み防止やペグ抜け防止などは、風対策と共通なので、合わせてそちらもご参照ください。
ここでは雨対策として、雨水をいかに逃がすかを主に更に追加すべきことを記載します。
雨対策としては、風対策に加えサイト内地面の水溜りによる浸水や泥濘による軟弱化によるペグ抜けの心配、およびタープなどへの水溜まりによる倒壊などがあります。
それに加え快適な雨の日サイトに関しても触れたいと思います。
- 【浸水対策】
- 水捌けの悪いサイトでは、雨が降ると水溜りができ、それがテント内の浸水に繋がります。この予防には、まず窪地などにテントを張らないなどの設営段階から対策は始まります。他の場所より低くなっているところや、川の側などは注意が必要です。水溜りの跡や増水時の跡等があれば、そこは避けるようにしましょう。また跡がない場合には管理人さんに聞くと言う方法もあります。
- また、雨が降る危険が高い場合には、グランドシートは余計に水の浸入を促進する場合もありますので、テントのボトム下にはみ出さないように敷くか、思い切って敷かないといったことも必要です。
- 雨が溜まってしまった場合ですが、溜まっていない場所にテントを移動するか、溜まった雨水を他に逃がす方法が考えられます。ようはスコップで雨の逃げ道を作ってあげる訳です。例えば、テントの廻りにお城のお堀のように水を掘り、その溝に溜まった雨水をより低地に導くための堀を掘ってあげることです。
- 【地面の緩みによるペグ抜け対策】
- ペグ抜け対策法は、風対策と同様ですが、雨の日の注意点として張り綱を通りペグまで垂れてくる水の影響があります。直接ペグのところに水が来ますので、その分ペグが抜け易くなってしまいます。
- これを防ぐには張り綱の途中に水の通り道をつけることです。例えば、張り綱の途中に別のロープを結び付けペグダウンすることで、張り綱を伝わってきた水はそちらに落ちます。
- 【タープへの水溜り防止】
- 不思議なことに勾配がついているタープにも水は溜まります。これは水の重さでタープがたわみ、そこに水が溜まることでなお沈み込み更に溜まるといった形で放って置くとタープ倒壊に繋がります。
- これを防ぐ方法は、水の通り道を作ってやることです。勾配を急な角度にすることもそのひとつですが、これは風の強い場合には難しいです。そこでタープの一箇所を低くすることが考えられます。余っているグロメットに引き綱を付け、そこをペグダウンすることで、家の屋根の雨どい的な働きをします。それと平行して、片方のポールの高さを変えることも雨の逃げ道を作ることになります。
- また、予備ポールに幕体保護のために豚鼻を付け、一箇所を持ち上げ高くします。これで引き綱で低くしたところに高くしたところから水の通り道ができ、溜まることなく流れるようになります。
- 【快適なサイトにするための工夫】
- 雨が降っていても、テントとリビング、そして車への移動がスムーズなことが重要になります。それには動線を妨げないように張り綱を張ることやキャンプ道具の置き場所なども絡みます。その上でテントをタープの下に入れ込むことやSTの場合には、テントと連結させるなどの工夫が必要でしょう。
- これだけの工夫で雨のキャンプを快適に過ごせます。
- 更に傘は忘れないように車に常備しておくことや、雨中での作業時に両手を使えるようにし、更に雨中でも遊べるレインウェア(合羽)なども準備しておくと良いでしょう。小雨程度であれば、撥水性を備えたアウターなどでもトイレや炊事場などへの移動程度であれば問題なくこなせます。
このように工夫次第で雨天キャンプも快適に過ごすことが出来ます。これ以外にも炊事場への移動を減らすための水タンクの使用や雨天時の遊び道具(トランプやお絵描き道具、クラフトなどなど)を準備しておくのも良いでしょう。
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