神岡

 GSA(ジオ-スペース・アドベンチャー)という毎年夏に行われる神岡町主催のイベントで、神岡のニュートリノ観測施設である「スーパーカミオカンデ」を見てきました。現在では鉱山トロッコが運行される機会はこの時だけのようで、鉄な人には人気があるようです。
 周辺にはかつての鉱山用トロッコの跡が随所に残っていました。
 スーパーカミオカンデは、東京大学宇宙線研究所(ICRR)の研究施設で、ニュートリノと呼ばれる素粒子の観察を行っています。地下1000mの空間であればニュートリノ以外の余分な宇宙線はほぼ排除できるために、こういった地下深くに設備が設けられています。とはいえ、それでも完全に排除されるわけではなく、数秒単位で宇宙線は観測されます。ニュートリノは一日に数十個というオーダーだそうですので、実際の観測データからそれらを排除したり、という作業も必要なようです。説明が行われたのは、丁度そのタンクの上でした。
 トロッコは速度はそれほどではないのでしょうが、トンネル内の明かりが殆どなせいもあって、体感速度はかなりのものがありました。
 トロッコは殆どの区間をトンネル内で走行するので、地上を走るのは発車後わずかしかありません。そのために、展望は全く効きません。
 ここは茂住地区にはけっこう昔の鉱山住宅などの町並みや各種施設の跡が残っていました。

撮影日:1999.7.11
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