上行寺東やぐら群遺跡(ジョウギョウジヒガシ)[横浜市金沢区六浦2丁目] 
京浜急行「金沢八景駅」下車徒歩10分
上行寺東やぐら群遺跡では、中世のやぐら群・建物跡などが発見されました。遺跡の大半は壊されてしまいましたが、造形保存(型取り)によって、隣接した場所に建物跡・やぐらなどが再現されているほか、3基のやぐらが保存されています。
中世鎌倉における重要な外港であった六浦を見おろせる小高い丘陵の先端部に位置する上行寺東遺跡は、昭和59年8月・12月と同61年7月〜12月の2度にわたる発掘調査によって、鎌倉時代から室町時代初期にかけての「やぐら群」と「建物跡群を主体とした遺跡であることが明らかにされました。発見された遺構は、上・中・下段に分かれて存在し、やぐら43基、建物跡7基、墓22基、井戸2基、池状遺構と思われる不定形土1基などで、それらとともに多量の陶磁器類、石塔類や古銭、銅製品などの遺物が出土しました。

平成12年 横浜市教育委員会